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オープンソースのJRuby(Java実行環境上のRuby言語処理系)開発者であり、元Sun Microsystyems社員でもあるCharles Nutter氏(現在はSunを離れEngine Yard勤務)が、Oracleの対Google訴訟に関して、Blog上で長文の考察を発表している。
Javaテクノロジとオープンソースに強力な関心、知識、実績を持ち、しかも当事者であるSunの事情も承知していて、現在は第3者の立場にある書き手だ。このBlogは、Oracle-Google訴訟の現状を把握する上では必読である。
一言でいって、Nutter氏は「特許は大した内容じゃないし、OracleがAndroidを潰す動機はない。だから心配するな」と言っている。さらに、Javaに精通するNutter氏は「Androidは素晴らしいプラットフォームだ」と高く評価する。実際、Java上のプログラムとしてはきわめて複雑な部類に入るであろうJRuby処理系がAndroid上で動いている。Androidマーケットで公開されているRuboto IRBと、Google Labsで公開されているScripting Layer for Android (SL4A)である。これは素晴らしい事だと筆者も思う。
以下、大事な部分を紹介する。
関連リンク
Headius: My Thoughts on Oracle v Google
訂正:「GPLで配布されるOpenJDKですら制約がある。GPLで配布されるOpenJDKですら、改変は許されず、ハードウエア・メーカーはバイナリ形式でしか配布できない。にも関わらずサービス提供者にはGPLで公開する義務が発生する。」という一文を「OpenJDKですら制約がある」と置き換えました。お詫びして訂正します。
追記:一部記述を、間違っていたことと、重要性が減じた(原文追記にあるようにOpenJDKがAndroid誕生時に選択肢であった可能性は低い)ため、削除しました。正しくは「カスタマイズしたOpenJDKをバイナリ形式だけで配布できない(ソースを公開する義務がある)」でした。コメント欄でyukoba氏、Twiterにて@mhatta 氏からご指摘いただきました。ありがとうございます。また、原文のコメント欄には「OpenJDKのすべての部分がGPLではない」との指摘も含まれています。
August 18, 2010|Permalink
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原文を見たのですが、
updateが大量に入っていて、原文が変わったかもしれませんが、
GPLの件は、
「GPLであるため、ハードウェアメーカーやサービスプロバイダは、バイナリのみの形態でカスタマイズして出荷することは出来ない。」
という訳ではないでしょうか?
Posted by:yukoba | August 18, 2010 03:14 PM
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Tracked on August 18, 2010 01:42 PM
