マッサージに行っても効果がない人は
体幹を「ゆるめる」といい??
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松村卓
[スポーツケア整体研究所代表]
1968年生まれ。中京大学体育学部体育学科卒業。陸上短距離のスプリンターとして活躍。100mの最高タイムは10秒2(追風2.8m)。北海道国体7位、東日本実業団4位、全日本実業団6位などの実績を持つ。引退後、ケガが絶えなかった現役時代のトレーニング法を根底から見直し、筋肉ではなく骨の活用に重点を置いた「芯動骨整体(骨ストレッチ)」、体幹部を効果的に活用できる「骨ストレッチ・ランニング」「骨ストレッチ・ゴルフ」などを考案、多くのスポーツアスリートの指導にあたる。 著書に、『ゆるめる力 骨ストレッチ』『やせる力 骨ストレッチ』(以上、文藝春秋)、『「筋肉」よりも「骨」を使え!』(共著 甲野善紀 ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
運動しない、運動嫌いの人にこそ効果のある、革命的ストレッチ
健康のために運動すればいいのはわかっているけれど、日々の仕事や家事に追われて時間はないし、そもそも運動するのが嫌い、という人は少なくないはず。でも、ここで紹介する「骨ストレッチ」は、両手をぶらぶらさせるだけ、体をひねるだけ、首を回すだけ、という信じられないほど簡単なのに、ダイエットにはもちろん、疲れにくい体にし、腰痛や肩こりなど慢性的な体の不調も解消してくれる、革命的ストレッチです!
シリーズ累計30万部の「骨ストレッチ」。これまでのトレーニング常識を覆す内容が多いが、その効果に驚く人も多い。体幹を鍛えることの必要性を感じている人は多いが、あなたのトレーニング法は正しいだろうか?

腹筋運動や腕立て伏せを
おすすめしない理由
私は常々、ラクに体を動かすには体の重さを利用することが重要だと考えています。
ランニングにしても、野球のピッチングにしても、あるいはボクシングのパンチにしても、こうした重さを活かさなければ効果的な動きはできないからです。
体の重さを活かすには体幹を有効活用する必要がありますが、そのカギを握っているのが鎖骨です。
ここでも、簡単なテストを行ってみましょう。
まず、パートナーの出した手のひらに向かって思い切りパンチを打ってみてください。
格闘技を経験したことがなければ、いわゆるへっぴり腰になってしまい、きっと当たりの弱いパンチしか打てないと思います。
次に、利き腕側の鎖骨を反対側の親指と小指で挟むようにして押さえた状態で同じようにパンチを打ってみてください(利き腕が右なら右側の鎖骨を、左手の親指が上、小指が下になるようにして押さえる)。
たったこれだけで、腕力のない女性でも驚くほどに重く、伸びのあるパンチが打てるはずです。
体をほぐすエクササイズではありませんが、試してみてください。

頑張って鍛えるよりも、力を抜いて骨格にゆだねて動く「骨ストレッチ」を習慣にすると、疲れにくく、どこにも痛みのない体に変わります。本書で紹介する骨ストレッチは、どれも無理のない動きなので、年齢・場所を問わず、家庭でも職場でも気兼ねなく実践できるものばかり。体の不調が解消されると、人生が楽しくなります。



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