『「やりがいのある仕事」という幻想』 森 博嗣 私がいろんな意味でふんぎりがつかないから、何かを得たくて、読んだ。読後はおっしゃる通り過ぎてなんも言えないって感じだった。 「どうせやるならやりがいのあるものを」「楽しいものを」と思って仕事をしようと思っていた。（今でも少し思っているかも）ただ、ここに書いてあるように、「私の時間」や「労力」を「お金」という対価を得るってことは忘れてはいけない。「私の時間」も「労力」も、無限ではない。限られたものを対価を得るために使用するのだ。そしてそれを踏まえたうえで仕事を選ぶとなると、大事になってくるのだろう、と思うのが、「自分が（生活していくうえで）何をやり…

「ミステリファンに挑戦、ミステリの帯クイズ」第150問！ この帯はなんの本でしょうか？ 本格推理の自虐趣味が、 ＜をかし＞の領域に行き着いた。 ーー北村薫氏絶賛！ 密室トリック、首なし死体、消えた狂気…… 快刀乱麻の名探偵・天下一が挑む難事件。 第150問の答えは 明日。コメントで解答を書いてみてね。 第149問 の答えは 『笑わない数学者』（森博嗣、講談社、1996）でした。 Ｓ＆Ｍシリーズ第３作目です。 ランキング参加中THE ミステリ ランキング参加中図書室 ランキング参加中読書

※『ω城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』森 博嗣 講談社文庫 2025年10月5日発売予定 【内容概略】 ≪孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。 そこには、サイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた理由 は、ただ一つ。 招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。 島へ渡るには、一日一便の連絡船を使用。 帰りは、あらかじめ船を呼ぶ必要 がある閉じた空間。執事さえ主催者の顔を知らず、正体の意図は誰にも分から ない。 謎が多い中の晩餐をしかし７人は大いに楽しんだ。 そして、深夜。 高い叫び声の様な音が響き、城は惨劇の場と化した。…

読書の価値 (ＮＨＫ出版新書) 作者:森 博嗣 NHK出版 Amazon 森博嗣さんの「読書の価値」を読みました。 読書に関する考察。 森さんのミステリー小説好きだし、小説じゃない本も面白い。 視力が2.0あって子供の頃から苦労したエピソードなど森さんに興味がある方におすすめ。 森さんは1時間に6000文字書けるという。 尋常じゃない仕事の早さ。 自分は頑張っても1000文字くらい。 そんなにすらすら文章が出てくるわけではないし。 大学も難なく合格されたようです。 まず森さんはとんでもなく頭が良い。 某大学で教官をされ、小説をほとんど読んだことがないのにたまたま書いた小説が賞を取り何の苦労をす…

「ミステリファンに挑戦、ミステリの帯クイズ」第118問！ この帯はなんの本でしょうか？ お首の ゆくえは 誰ぞ知るーー 禊の井戸に 打ち棄てられた 双子の死体。 それは 連続首無し殺人の、 ほんの 序曲に過ぎなかった。 そして 誰が生き残ったのかーー。 第118問の答えは 明日。コメントで解答を書いてみてね。第117問 の答えは 『冷たい密室と博士たち』（森博嗣、講談社、1996）でした。 第1回メフィスト賞を受賞してデビューした『すべてがＦになる』に始まるS&Mシリーズは以下の10作品です。『すべてがFになる』『冷たい密室と博士たち』『笑わない数学者』『詩的私的ジャック』『封印再度』『幻惑の…

皆さん、こんにちは。 仕事のヤリガイ、ありますか。 今更50の窓際のオッサンが言ったところでどうにもなりませんが、そんなにないですよ。 年々、若干のカバレッジの拡大は有りますが、基本的にはやることは同じ。原則的にルーティンです。それを毎月毎月、10年積み上げてきました。 それでも手元のプロセスを見直して手順にまとめたり、マクロを導入して手作業の削減をしてみたりしました。そうやって空いた時間は、レポーティングをもっとかっこよくしたいという思いからPower BIの勉強をしたりして。まあ、向上心は捨てきっていません。 ただ、定期的に「なんだか虚しい・・・」という気持ちに襲われます。 もっと昇進して…

『すべてがＦになる』森博嗣 「先生……答だけではなくて、解説が必要なんですよ」 本格ミステリーの新次元へようこそ 新本格ミステリーというと、一般的には綾辻行人以後の作家の作品の総称である。だが、彼らが書いているミステリーは純然たる本格ミステリーで、わざわざ「新」をつける必要はない。むしろ、ある種のテーマに沿って書かれているもの、独特の世界観の中で描かれているものこそ新本格ミステリーと呼ばれるにふさわしいのではないか。そこで、個人的には西尾維新の戯言シリーズや西澤保彦のＳＦ風ミステリー、北山猛邦の諸作品などが新本格ミステリーに当たると考えている。 森博嗣は、無論、この新本格ミステリーに分類される…