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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

スペインで「立憲主義の危機」。独立は憲法で認めてないのに、カタルーニャが住民投票するってよ。/しかし憲法なぞ「我ら人民の声」にひれ伏す……

スペインカタルーニャ州が独立の是非問う住民投票法案可決#nhk_newshttps://t.co/fdFIOYPje8

NHKニュース (@nhk_news)2017年9月6日

#スペインカタルーニャ州、独立問う住民投票を来月1日実施へ
 独立が支持されれば、48時間以内に州議会が独立を宣言へ……https://t.co/QLLV27d7Oo#カタルーニャ#ヨーロッパ#投票pic.twitter.com/3PisucDCjO

ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN)2017年9月7日

だが
スペイン憲法は、かく言う

第2条【国家の統一性、自治権
憲法は、スペイン国民(nation)の解消不可能な統一性、すなわち、すべてのスペイン人の共通かつ不可分の祖国に基礎を置き、これを構成する諸民族(nationalities)および諸地域の自治権、ならびにこれらすべての間の連帯を承認し、かつ保障する。
http://shiryouko.exblog.jp/1156332/

単純な話だ。
1:スペインの憲法には「解消不可能な統一性」「共通かつ不可分の祖国」と書いてある。
2:だから独立は、憲法違反。
3:独立したいなら、まず手続きを踏んで憲法を変えなさい。
4:それが立憲主義です(どやっ)

ザッツ・オール。
だが、反立憲主義者はかく言う。

スペイン政府は、住民投票は認められないとして憲法裁判所に法律を無効にする訴えを起こす構えですが、カタルーニャ州のプチデモン州首相は、裁判所の判断にかかわらず住民投票を強行する姿勢を示しています。


しかしそもそも「憲法規定に従って、手続きを踏んでの独立」・・・・・も確かにいろいろあるが、憲法を<無視して、反して>あるいは<飛び越えて>の独立もままあった。

スペイン・カタルーニャ州選挙で独立派勝利。だが憲法は「スペインは不可分」。 -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20121127/p2
 
国や一地域が独立する際の「法的な制度」は、どこまで整備されていることが必要なのか -http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20141021/p2

…つまり簡単にいえば、独立って「実力でやったもん勝ち」以外の何者でもないのではないか、と。

憲法で「独立できないねん」「永遠に統一されてます」と書いとけば「じゃあしょうがないね、独立できないね」となる

そして憲法は「我ら人民の意志」にひれ伏す。憲法学者はあとから「あの時革命が起きた」と解説する・・・と、なるかな?

http://togetter.com/li/497014
Takehiro OHYA@takehiroohya 2013-05-03 16:22:53
(略)……日本国憲法への改正は明治憲法の規定を逸脱していたし、アメリカ連邦憲法は連合規約の改正手続を無視したし、フランス第5共和政憲法は第4共和政憲法の改正規定によらずして導入されてしまった。だがいずれも、物理的には可能だったとしか言いようがない。
 
そもそも民主政である以上、「我ら人民」が出てきて「これぞ人民の意志」と宣告されれば、統治者はそれを唯々諾々と受け入れるしかない。そう認められる条件をめぐって言い争ってもいいが、国民大多数が新体制に文句も言わず服従しているという圧倒的な現実を突き付けられれば、どこかで黙るしかない。
 
そのあとで憲法学者にできるのは、「あのとき革命が起きた」と振り返って呼ぶことだけ。よなはさんはこの関係を正しく認識していたが、八月革命説自体が改正限界論自体の限界を物語っているというわけだ。

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