7~8月の夏休みシーズンになると、ぐんと訪日中国人の数が増えてきます。そんな中、今から押さえておきたいのが、旅行中の訪日中国人にアプローチする方法。日本企業はどのようにSNSを使えば、訪日中国人の心をつかむことができるのでしょうか。その効果的な方法を探るために、訪日中国人の実態や事例等をご紹介します。
日本に来る中国人消費者は、どんなことにお金を使っているのでしょうか?
観光庁の「訪日外国人消費動向調査2018年年間値」によると、訪日中国人の一人当たりの費目別、旅行支出は次の結果になっていました。
宿泊費 47,854円
飲食費 39,984円
交通費 16,834円
娯楽等 サービス費 7,998円
買い物代 112,104円
その他 36円
総額 224,870円
この結果を見ると、買い物代が高い割合を占めていることがわかります。訪日中国人にとって、買い物は大きな目的の一つとなっているため、日本企業にとってはチャンスといえます。集客や売り上げに繋げていくためには、訪日中国人に対して訪日中や訪日前のSNSアプローチが鍵になってきます。
訪日中国人たちは、旅行中にどんな用途でSNSを利用しているのでしょうか?
観光庁の同調査によれば、旅行出発前に「役に立った旅行情報源」についてのトップが「SNS (Facebook/Twitter/微信等)」で25.9%となっており、「自国の親族・知人」が19.5%、「旅行会社ホームページ」が15.9%となっていました。訪日前の情報収集は多くの場合、SNSを使っていることがわかります。
中国で最大の利用規模を誇るSNS、WeChat(微信・ウィーチャット)は、チャット機能やボイスチャット機能を利用しながら、多くの中国人が友人や家族と連絡を取る手段としても利用しています。訪日中も、おそらく同じようにコミュニケーションにも大いに利用されていることが予想できます。
米調査会社のニールセン・カンパニーと中国ECの大手アリババによる「Alipay」が共同で行った調査のレポート「2018年中国人アウトバウンド観光客のモバイル決済動向」によると、中国人海外旅行者によるスマホ決済利用率は前年比4%増で、69%にも上ったといいます。日本でもモバイル決済で買い物をする訪日中国人をよく見かけますが、その中でもWeChat(微信・ウィーチャット)が提供している「WeChat Pay(微信支付)」というQRコード決済サービスは有名な決済方法の一つです。
こうした中、訪日中国人向けにはSNSを集客や売り上げアップ施策に使わない手はありません。そこで、訪日中国人に向けたSNS活用手法を事例で確認していきましょう。
ある複合商業施設は、WeChat(微信・ウィーチャット)で公式アカウントを運用し、そのアカウント上でクーポンを配信したり、広告を打ったりしたところ、来店率と利用率が急増し、特にクーポン利用率が非常に高くなりました。
ある企業は、実店舗などでイベントを実施する際にWeChat(微信・ウィーチャット)公式アカウントの「モーメンツ」という機能を使い、イベント情報を発信しました。モーメンツとはLINEのタイムラインなどのようにテキストや写真を共有できる機能です。
モーメンツで情報を得たユーザーが、WeChat(微信・ウィーチャット)上で口コミやシェアなどで情報拡散してくれたことで、イベント情報の告知や事後レポートの拡散に役立ちました。
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WeChat Pay(微信支付)を自店舗に決済手段として導入することで、WeChat(微信・ウィーチャット)ユーザーは手軽に決済ができるため、訪日中国人の集客が見込めます。特に中国でWeChat Pay(微信支付)を使い慣れているユーザーにとっては、訪日中にWeChat Pay(微信支付)が使えるお店があれば利用しやすいといえます。
実際に日本の生活雑貨専門店や飲食店のチェーン店で導入が進んでおり、訪日中国人対応を強化しています。
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中国人は日本旅行中の支出における多くの割合を買い物で消費しています。また、滞在中の情報収集やコミュニケーション、決済などにSNSを活用しています。このような中、日本企業はSNSの公式アカウントや決済手段をうまく利用して訪日中国人に効果的なアプローチをしています。ぜひSNS活用を進めてみてはいかがでしょうか。
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