70%て!アホか!
しかしKindleの検索はまだうすぼんやりとしていて、膨大なKADOKAWAの商品の中*1、割引されたモノだけを検索するのも難しく、まして、その中からジャンル分けとかもできないのが現状…。
というわけで、ざっと「これは狙い目やろ!」って思ったものをリストアップしてみました。
基本的には自分用ですが、誰かの役に立ったらいいな…(うすぼんやり)
追記
何か予想外にブクマがついてしまってひええ なんかすみません。眠くてもういいやと思った分を追記しておきました。おすすめ度が下がるとか言うことではなく単にメモページの二枚目以降だった。
一般書
割引率が良くてお得感がすごい! ウレシイ!
皆言ってますが、まずは
冲方丁。最新刊も510円です。やったーー!もうひとつ450円Verがありますが、単に挿絵あるなしの差っぽい。
清少納言さんの生涯をかいたおはなし。うぶちん暴走系の話ではない模様。
電子版刊行当初、三冊買ったら全く物理媒体と値段が変わらないという所行に皆ブーブーしましたが、今なら上巻:180円、中巻:210円、下巻:210円です。
私発売当初書籍版買ったんですが、分厚すぎてまったく通勤に向いてないので、今回この機に買いなおしました。実際はやんちゃだった水戸の光圀公を描いた、うぶちん暴走系の話です。
あと、
冲方丁は
オイレンシュピーゲル壱 Black & Red & White (角川スニーカー文庫)シリーズ全巻と、
テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)が割引中ですので、
天地明察 上 (角川文庫)(これも割引中)面白かった人などこの機会に読んでみて、是非「続き……いつ……」ってうつろに待つ仲間になって欲しいなって思います。かなり癖はありますが、このシリーズ本当におもしろいですよ!
これは電子で分冊されたわけでは無く、元から上下巻の商品。なので、上巻下巻ともに各540円です。
「
嫌われ松子の一生」の作者による初のSFもので、「新技術で不老が可能になりました!やった!でもその手術した人間は100年後に死ななければならないという法律つくるからね!」っていわれて始まる話。舞台はちょっと未来日本です。各所で絶賛されまくった話題作。難しい話かと思いきや、もう出だしから面白い。面白いです!
SFでもいっちょ。「ベストSF2012(国内篇)」第3位。高くて手がなかなか伸びなかったけど、今なら上下巻各270円。これなら買えるやったー!
電子特別版ではイラストが一緒に読めるのがお得感あっていいですね。
人工知能学会の表紙も話題になったいま、タイムリーな美少女アンドロイドと少年のボーイミーツガールものです。シビアな作風で定評のある作者がどう調理してるのか楽しみ…。主人公がぼこぼこにされると噂の
円環少女 1バベル再臨 (角川スニーカー文庫)シリーズも割引中です。デビュー作
戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)も。
「
このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第1位が!240円!安い!!
……こんなに安いのは全編収録じゃなくて「ノックス・マシン」「論理蒸発―ノックス・マシン2」の2篇を収録した電子オリジナル・コンデンス(凝縮)版だからです。
しかしこれものっすごいコアというかミステリ畑のひとのためのミステリみたいな感じなのに私内容わかるのだろーか…。
先月の25日に出たばっかりの本が350円とかでいいのかなあ。
アニメ化もしました人気シリーズまさかの復活。ヴィクトリア&一弥がちょっと大人になってニューヨークで活躍なう、な話です。
出世作
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (角川文庫)や、映画がもうすぐの
赤×ピンク (角川文庫)も割引なう。
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかの、作者による柔道青春小説。540円。
……これあきらかに泥臭く大変そうでしんどいなーっていうあらすじ。だというのに40件レビューが付いて星5つとかどういうことなんだろう。
北上次郎の2013年ベスト10で七位入ってた時の説明が
『七帝柔道記』は異色の青春小説。通常のスポーツ小説なら、勝つことのカタルシスが最後に待っていることが少なくないが、ここにそういう希望はない。ほとんど絶望的な戦いが繰りひろげられる。練習風景もすさまじいが、試合の迫力もすごく、読んでいると息苦しくなってくる。*2
ってなってるあたりすごそうです。
ちょっと不思議な宗教形態のある土地で生まれた少年。なんとなく儀式の準備にものり気になれず……。「こぶとりじいさん」がモチーフとなっている
津村記久子のめずらしいファンタジーもの。420円。
とはいえ中身はいつもの
津村記久子なので、紹介文みて、えーなんか宗教宗教しててやだーって思った人でも大丈夫です! 主人公はやっぱり何かに怒っていて、読み終わったあとうっとおしくなく励まされるのも一緒です。
これ読みたかったんだーー!!!540円、ノンフィクションです!
中国に住む日本人……それも農民や、やくざや、風俗嬢になった人達を追っています。中国の裏の話がすきなのですが、そこに何故日本の人が住み着いたのか。カオスな土地でたくましく生きてる人達の話を、読みたい!
[asin:B00C17S66K:detail]
希代の巫女である内気な少女を主人公にした、日本神話風ファンタジー。アニメ化もしましたね。
いつまでたっても文庫化しないRDGの最終巻も今なら510円。
そう、最終巻だけ……最終巻だけ、遅い!! 高い児童書版を買えとばかりに!!!
しかし、今なら文庫みたいなもんです!
ブクマで一般書がほとんど
ラノベとつっこまれましたが、そもそも角川の方針がですね!!!
大沢在昌の小説だってなんかこう
ラノベみたいな形になってしまう…。
各210円。価格に対して薄すぎるというのが皆文句言うとこでしたが、今コノ値段なら許せる!!
世間からはみ出したそれぞれに事情のある三人の若者と異端の刑事の四人組が特殊捜査チームとして頑張るはなし。
文庫(ファンタジー、SF、ホラーとか)
第31回SF大賞受賞の傑作も186円です! あー色々言いたいがオチにひっかかってしまう……。小学生の無敵でかわいい男子の冒険のあとをずっとついて行っても気付かれないですむから小説はすてきだ。
その他、
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)、
四畳半神話大系 (角川文庫)も割引中です。
傑作ポリティカルファンタジーも、今なら240円! 魔法とかでてこなくて、交渉とか政治的やりとりが中心のファンタジーです。実際の民族紛争などを思わせる超ハードな内容ですが、めちゃくちゃ面白い。各書店の書店員が草の根活動によって売れ出したというエピソードがとても好きな一冊。ログホラとか面白く思う人やファンタジーみたいな何でもありなんて読まないよって人など、是非この機会に。もう一つの傑作、
瞳の中の大河 (角川文庫)も割引中です。
138円。
死んだ猫も治す
玩具修理者に誤って殺した弟をこっそり持って行くとか、もうあらすじだけでコワイ…。激賞を受けたデビュー作。無機質に、蠱惑的に、ぐらぐらと揺れる現実。精神状態の悪いときに読むのあんまりよくないとおもいます。
とにかく暴走!暴走するストーリーと登場人物!どこにたどり着くかまるでわからない生々しいスピードを楽しみたい大暴走快作も240円です! とにかくこれにでてくる、登場ごとになにがしかのエロコスプレしないと気が済まない、研究をすすめすぎて魔術へたどり着いてしまった天才数学者サマンサが最高すぎて。
池上永一おとくいエゴ全開すがすがしい女傑たちを堪能できます。
アニメ化もした、
シャングリ・ラ 上 (角川文庫)、
シャングリ・ラ 下 (角川文庫)。いつまで
仲間由紀恵の表紙なのだろうか
[asin:B0093GEM2O:title]も割引中です。地元への思い入れ溢れるエッセイ
やどかりとペットボトル (角川文庫)も今なら150円です。
もう一つ南の島もの。よく
ジブリから健全っぽさを取っ払った感じと対比される作者が描いた、呪術的南国のホラー…っていうかファンタジーっていうか。どこか懐かしい気配があるのが素敵な一作。174円です。話題を呼んだデビュー作
夜市 (角川ホラー文庫)も割引中。
ベテラン作家による、和風あやかしミステリ。さくっと読める何かが欲しいときにいいと思います。表紙も
中村明日美子や! やったー! 各:174円。
なんかこの本、
Kindleの価格設定がかなり動きやすい商品みたいなので、安い内が狙い目っぽいです。
キマイラに
三輪士郎の絵がついてるとか未来感ある…。100円です!
夢枕獏先生はこれを完結させるまで他シリーズとかかかないですし、って後書きにかいていた気がしました。完結させるおつもりのようですので、ここで買うのもそんなに悪い賭けではないと思う。またこれも表紙がかっこいい
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一: 巻ノ1 (角川文庫)も割引中です。
上:198円、下189円。
内乱になった近未来日本で、兵士として生き抜くことを決めた愚直で誠実な少年を主人公にしたSF戦争青春小説。応化戦争記シリーズとよばれる本作ですが、作者の死去により完結編未完という現状にもかかわらず、いまだ読まれ続けている小説です。
愚者と愚者(上) 野蛮な飢えた神々の叛乱 (角川文庫)、
愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ (角川文庫)、
覇者と覇者 歓喜、慙愧、紙吹雪 (角川文庫)も勿論割り引き中。
言わずと知れた傑作怪獣映画ノベライズ。あきらかに誤訳が多発してます!しかもわざと間違えてる感がすごい!!
しかしオタクが知りたい詳細設定説明とか、細かい萌えどころもある! なので、こういうチャンスに買うのが一番いいんじゃないでしょうか。
文庫(時代小説)
読まない人は全然読まないんでしょうけども、時代小説をKindleで読むとすごい「いまわたし未来に生きてる!」って感じが味わえて楽しいです。おすすめですよ。
ハッ……ひょっとして、
菊地秀行ってすごくすごくものすごく小説が上手いのでは?!って私が気がついた一冊です。
ホラー的な短編集なんですが、どの作品も切れ味がすばらしい。後書きが悪いものばっかりじゃない全体のバランス感もよいので、伝奇好きな人もそうでもない人もおすすめです。162円。
大枠で時代小説……みたいなもんで、途中からガンガンゆがみ出します。饒舌に語られるその異界感がたのしい。
町田康は何かいてても文章だけでもう元取ったような気がしますが、この本に至ってはキャラも話もたのしいから大変うれしい。186円。
中国ものも。「管鮑の交わり」として名高い
管仲と鮑叔の友情を描いた傑作が、各150円。宮城谷おじいちゃんの小説はとにかく資料がっつり系で読み応えあってうれしいのと、作中人物たちが皆人間くさく清々しくがんばったり、そうしてたかとおもうといきなりボケたりしちゃうのをはらはら見守ったりで、ぱっと見の漢字多くて読みずらそうな紙面より堅苦しい話では全然ないと思います。おすすめです!
1:240円、2:234円、3:186円、4:210円。
少女小説を長く書いてきた作者が、さらにその先の光景を書こうとはじまったシリーズ。「大陸一の売れっ子女郎になる」という野望をもった少女が哈爾浜にやってきたところからスタートし、一所の男の元に収まるのか、芸をきわめるのか…と思ってたら
馬賊になったりする。とにかく読み手をぐいぐい引っ張る大河女子道小説です。
各198円。
生涯でナント2回も仇討ちをおこない、その一方は吉良邸討ち入り。数奇な運命を、「言い訳無用」で生きる気質が加速させてゆく
池波正太郎の傑作エンターテイメント。この本とにかく私の母が好きで好きで長い話を要約すると「主人公が超かっこよくて強い熱い男なので読むように」って事でした。読みます。
[asin:B009TPQRFY:detail]
[asin:B009TPQREA:detail]
これファンタジー枠だろうか……。いやいや。各222円。
山田風太郎というとエログロのイメージですが、実際は視点が冷徹すぎて、ちっともエロくない。グロもただ生き物は全員死ぬんだよ、当然だろ?って感じで淡々としていて、まさに医者の視点そのままという感じ。その視点と奇想が結びついた作品は他で絶対無い物語なので、ウーンって人も一回くらい食べてみてもいいような気がします!私は!
ちょーかわいいエッセイ死言状 (角川文庫)も割引中です。山風はとくに日記がいいんですが、今回割引はない模様……。がっかりだ……。
地味にしっかり働くかっこいい人々を書かせたら天下一品の
山本一力も割引中です!各186円。
愛されて育った少女「さち」が、思いがけない不幸に見舞われ天涯孤独に。それでも天分を生かして絵師への道をあゆみはじめます。
山本一力の話はほんと、こう、余所様の人生を覗かせてもらったなあというか、どっしりといいものに触れたなって読後感がとても素敵なのです。