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ラードで焼いた極太麺に、酸味をきかせた独特の濃厚ソース。麺300gにモヤシ300gという超ボリュームの「なみえ焼そば」700円。福島第一原発からの放射線で、20km圏内立入禁止区域に指定されている福島県浪江町の名物料理です。
[情報] 5月11日(水)のNHK総合「クローズアップ現代」(19:30-19:58)で浪江町が特集されます。浪江焼麺太国の“太王”こと八島貞之さん(商工会青年部、鉄工所社長)も出演します。

そういえば、この人たちのことを書いてませんでした。
B級ご当地グルメ「なみえ焼きそば」を携え、国民に口福を授けようという浪江焼麺太国(なみえやきそばたいこく)の太王と家来たち。そういう設定のまちおこし団体(商工会青年部)の面々です。昨年9月のB-1グランプリin厚木大会で全国デビューしましたが、私は2009年の横手B-1で太王に謁見していたのでした。
写真は2010年1月、JR東日本「うつくしま浜街道キャンペーン」のお座敷列車を太王たちが出迎えると聞いて、浪江町へ向かいました。

観光ツアーは海の幸を食べにバスで出発したのですが、「私は焼きそばを食べに来た」と言うと、八島太王はたいそうお喜びになり、オススメという「杉乃家」に自ら案内してくれたのです。
「杉乃家」の本業は日本そばですが、勢い余って焼きそば麺(中華麺)まで自家製麺する凝りよう。B級グルメの本でも紹介されて、県外ナンバーの客も「なみえ焼そば」を目当てに立ち寄る人気店でした。

これが杉乃家の「なみえ焼そば」全景。軽食・おやつの焼きそばとは一線を画し、完全に主食です。ミニサラダと、なぜかいなり寿司がついたセットで700円。請戸港もある浪江町で、ひと仕事終えて戻ってきた漁師たちが好んで食べたというだけあって、完全にガテン系な料理。とにかくモヤシが麺と同量(もしくはそれ以上)入るというボリューム満点のガッツリ系。
焼くときにラードを使うのですが、脂っこさを消してしまう酸味のきいたソースがマッチして、見た目と違ってパクパク食べられたのが不思議でした。もちろん満腹になりましたけど。

浪江町は計画避難地域となり、自由に町に戻ることすらできません。太王こと八島さんたちは、福島県二本松市で避難所生活。メンバー(麺バー)も、福島県外にバラバラに避難しています。
「時間はかかりそうだけど、皆そろって必ず浪江に帰る」と、八島太王たちは言います。私には何もできないけど、せめてエールを送りたいと思います。
杉乃家(すぎのや)
福島県双葉郡浪江町大字権現堂字下川原59
浪江焼麺太国(公式サイト)
浪江焼麺太国・公式ブログ(被災後の情報もあります)
【追記・1】
浪江焼麺太国は、5月21日、22日に姫路で行われる東日本復興支援「近畿・中国・四国B-1グランプリin姫路」に、石巻茶色いアカデミーと共にゲスト出展することになりました。
近畿・中国・四国B-1グランプリin姫路 (浪江・石巻出展決定のお知らせ)
【追記・2】
杉乃家は7月1日、避難先の福島県二本松市で営業再開しました。コチラ参照。
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