NTT の ADSL が2023 年 1 月 31 日をもって国内の大部分の地域で終了していたのでメモ。
国内におけるブロードバンドの立役者となった ADSL は、しばらく前から終了の気配*1*2がしていましたが、ついに X デーが来たという感じでしょうか。
NTTのADSLが終了 高速ネットの立役者、20年で | 共同通信
NTT東日本と西日本は、インターネットの非対称デジタル加入者線(ADSL)サービス「フレッツ・ADSL」を31日に大部分の地域で終了する。定額で使い放題という利便性の高さから2000年代にブロードバンド(高速大容量)回線を根付かせた立役者が、約20年で表舞台から降りる。
Yamaha ルータを使ってぷららv6エクスプレスの設定をしようとしたら、結構大変だったのでその顛末をメモ。
最近のインターネット接続はすっかりIPoE (IPv6 接続)が一般化していて、こちらは DHCPv6(ひかり電話契約がある場合) もしくは Router Advertisement (RA, ひかり電話契約がない場合) 経由で IP アドレスや DNS が自動設定されるので、特に難しい設定は必要ありません。
今回ハマったのはIPv4 接続(IPv4 over IPv6)の部分。プロバイダはぷららだったのですが、原因は同じぷららv6エクスプレスであっても、VNE(Virtual Network Enabler) 事業者*1が違う場合があります。というわけで、VNE 事業者に合わせて設定を変えないと IPv4 接続ができません。
今回は同じ時期の新規契約で、なおかつ同じ建物内の 2 回線に対して設定しましたが、ぷらら光とぷらら光メイトで VNE が違うことを認識していなくて大変でした。
以下はVNE 事業者が 朝日ネットの v6コネクト(DS-Lite 方式)であるパターンです。
† まずは振り出された IPv6 アドレスを確認
僕は始めに確認をしてなくてハマってしまいましたが、VNE 事業者を確認するためにはルータに降られた IPv6 アドレスを JPNIC Whois で調べてみるのがお手軽です。
例えばルータに振られている IPv6 の先頭 2 ブロック分(例えば2405:6580::
) を JPNIC Whois で引くと以下のような感じになります。
JPNIC Whois Gateway での 2405:6580:: の検索結果
Network Information: [ネットワーク情報]
[IPネットワークアドレス] 2405:6580::/29
[ネットワーク名]
[組織名] 株式会社朝日ネット
この IPv6 接続は朝日ネットが VNE事業者だということが分かります。
というわけで、朝日ネットの IPv4 over IPv6 であるv6コネクト (DS-Lite, ipip の出口は dslite.v6connect.net)の設定*2をしてやれば良いことが分かります。
† RTX1220 の設定例
というわけで、ルータの IP を192.168.99.254/24
とする場合の設定例を組んでみました。
Yamaha ルータを使ってぷららv6エクスプレスの設定をしようとしたら、結構大変だったのでその顛末をメモ。
最近のインターネット接続はすっかりIPoE (IPv6 接続)が一般化していて、こちらは DHCPv6(ひかり電話契約がある場合) もしくは Router Advertisement (RA, ひかり電話契約がない場合) 経由で IP アドレスや DNS が自動設定されるので、特に難しい設定は必要ありません。
今回ハマったのはIPv4 接続(IPv4 over IPv6)の部分。プロバイダはぷららだったのですが、原因は同じぷららv6エクスプレスであっても、VNE(Virtual Network Enabler) 事業者*1が違う場合があります。というわけで、VNE 事業者に合わせて設定を変えないと IPv4 接続ができません。
今回は同じ時期の新規契約で、なおかつ同じ建物内の 2 回線に対して設定しましたが、ぷらら光とぷらら光メイトで VNE が違うことを認識していなくて大変でした。
以下はVNE 事業者が エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズの OCN バーチャルコネクト(MAP-E 方式)であるパターンです。
† まずは振り出された IPv6 アドレスを確認
僕は始めに確認をしてなくてハマってしまいましたが、VNE 事業者を確認するためにはルータに降られた IPv6 アドレスを JPNIC Whois で調べてみるのがお手軽です。
例えばルータに振られている IPv6 の先頭 2 ブロック分(例えば2400:4050::
) を JPNIC Whois で引くと以下のような感じになります。
JPNIC Whois Gateway での 2400:4050:: の検索結果
Network Information: [ネットワーク情報]
[IPネットワークアドレス] 2400:4000::/22
[ネットワーク名]
[組織名] エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
この IPv6 接続はエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズが VNE事業者だということが分かります。
というわけで、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズの IPv4 over IPv6 であるOCN バーチャルコネクト(MAP-E)の設定*2をしてやれば良いことが分かります。
† RTX1220 の設定例
というわけで、ルータの IP を192.168.99.254/24
とする場合の設定例を組んでみました。
10Gbps のフレッツ 光クロスが 9/1 から23 区外や集合住宅にも対応するようです。
料金も 6,300円(税込6,930円)→ 5,500円(税込 6,050円)と月額 800 円の引き下げになります。
ちなみに光クロスがひかり電話に対応しないのはなぜなんでしょうね。
「フレッツ 光クロス」の提供エリア拡大および集合住宅への提供開始と提供料金の改定について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本
2020年4月の「フレッツ 光クロス」提供開始以降、コロナ禍でのリモートワークや、オンラインゲームをはじめとした大容量データ通信を必要とするサービスの利用が拡大しています。このような社会変化に応じて「フレッツ 光クロス」のご契約数も拡大している状況です。上記を踏まえ、より多くのお客さまにご利用いただけるよう、この度東京23区以外のエリアおよび集合住宅へのサービス提供を開始することといたしました。また、これに伴い提供料金や提供機能の一部見直しを実施いたします。
ネットを光接続にして、有線電話もひかり電話にすると、光コンセントの付近に NTT からレンタルされる大きなホームゲートウェイ(HGW)を置くことになります。
ウチではさらにこれに加えてPBX も置いているので、光コンセント付近はかなりぐちゃぐちゃしてきます。
これらがなんとも邪魔なので、ルーター隠しに突っ張り式のシェルフを導入してみました。
組み立てがちょっと面倒ですが、壁面を上から下まで使えるのは便利ですね。
突っ張り式なので多少の地震に耐えられるのも良いです。
Grandstream GXP2130 をひかり電話に接続してみるというエントリで問題になっていたPR-500KI と Grandstream の電話機の相性問題ですが、ちょっと邪道ながらも回避方法が見つかったのでメモ。
† Asterisk を導入すればよい
PR-500KI に Grandstream の電話機を直接 Register せずに、Asterisk ベースの PBX を導入し、ひかり電話を Asterisk の SIP Trunk として、そして Grandstream の電話機を Asterisk の内線電話として登録してやれば PR-500KI が勝手に再起動してしまう症状は発生しないことが分かりました。
今回使った PBX はGrandstream UCM6200 という中小規模用のもの(Amazon で買うとUS$300 くらいです)。
同じGrandstream 製ですが、PBX は SIP 電話機とはプログラムが異なっているため、相性問題に引っかからないようです。
一般的な解決方法ではありませんが、いずれ留守電とボイスメール、音声録音装置を導入しておきたかったので結果オーライです。
光回線になってからスピードテストをしていなかったので、速度を測っておくことにしました。
Down/Up の速度は207.78Mbps/268.07Mbps と、ADSL の20.35Mbps/1.60Mbps と比べると 1 桁くらい(上りは 2 桁くらい)速度が上がっています。速度についてはメタルから光になったので当然と言えば当然ですが、ウェブ閲覧の体感速度としてはそれほど変わりないかなという感じですね。
初めてのIPoE 接続のインターネットですが、モデムに全く設定項目がないこと以外は特に問題も見当たりません。
以前、購入したGrandstream GXP2130 を光でんわに接続してみました。
PR-500KI と GXP2130 の設定はこんな感じで簡単に設定できました。
† 問題はここから・・・
GXP2130 から電話をかけると 10 秒ほどで無音になり、そのまま PR-500KI がリブートしてしまいます。
ちょうど以下のエントリと同じ症状なので、ハズレを引いてしまったということのようです。
これでは使い物にならないのでどうしましょうね。。。
今日、光回線の工事が来て新居でもネットが使えるようになりました。
前の物件では回線が引けなくて、引っ越し早々大変な目に遭いましたが今回は念には念を入れて調査したので、ちゃんとマンションタイプ(光配線方式)が引ける物件です。
† 実は 20 年ぶりの光回線
光回線とは縁がない人のように思われますが、北品川に住んでいた学部時代は光を使っていたので20 年ぶりの出戻りということになります。
今回は光コラボのぷらら光(フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ相当)にしました。
ずっと ADSL だったので、どんなプロバイダでも少なくとも上りは速くなると思われます。
地震で壊れた光ケーブルのワイヤーですが、全額 NTT 負担で修理してもらうことができました。
これは、責任分界点よりも外側の箇所の設備の損傷だったためです。
† 責任分界点
責任分界点というのは設備の維持管理の責任が、供給者側と需要者側のどちらにあるのかということについての境界点で、電話だけでなく、敷地外から引き込まれる水道や下水道、電気*1、ガスなどのインフラにはには必ずこの責任分界点があります。
気をつけなければならないのは、責任分界点は場合によっては所有権の境界と一致していないことがあることです。電気やガスは事業者が同じであればルールも同じですが、特に水道は自治体によって責任分界点がまちまち(敷地境界だったり、第1バルブだったり、量水器までだったり)なので、しっかりと確認しておく必要があります。
† 肝心の光回線の責任分界点は
光回線の責任分界点は以下の資料にあるように、ONU までが供給者側(電気通信回線設備)であり、ONU に刺さっている LAN ケーブルから先が需要者側(端末設備)ということになっています。
思っていたよりも内側に責任分界点があるのにはびっくりしました。
そういえばONU は買い取ることができないのですが、これは責任分界点よりも外側だからなんですね。