10 年くらい増強しながら使い続けてきた仕事場のファイルサーバがさすがにやばくなってきたので、新しい構成に入れ替えました。
筐体は年初くらいに届いていたのですが、結局忙しくて 2 ヶ月くらい放置モードでした。
今回のサーバ構成はこんな感じ。
OS や構成的には安定したものを選んでいるのと、移行は zfs のsend
/recv
を使ったので特に苦戦しませんでした。
シーケンシャルなスループットは現状で 4~5Gbps (SSD 未搭載なので)くらいなので、普通にファイルサーバとして使うには十分な性能です。
とりあえず動くようになったので、今後は SSD を搭載したりメモリ増やしたりする予定です。
† HBA からはカーネルの warning が出るけど・・・
起動するたびにポートが 21 個あるとか言ってますが、何なんでしょうね?
Broadcom HBA 9400-16e のポートは miniSAS HD × 4 で、MiniSAS HD 1 ポートあたり SAS 4 ポートなので物理的にも 16 ポートしか存在しないはずなので、mpt_sas1
のバグでしょうか。
ひとまず実害はないようなので無視することにします。
今日はHP Infiniband 649281-B21(Mellanox ConnectX-3 VPI MCX354A-QCBT*1 の OEMHP Mellanox Reference Guide)を ESXi 7.0 のマシンに取り付けて、ついでにファームウェアも最新版にアップデートしてみました。
ちなみに ESXi 7.0.3 で ConnectX-3 VPI は そのままでもちゃんと NIC として認識はされます。
† ユーティリティのインストール
Mellanox の NIC の設定を変更したり、ファームウェアの更新を行うためにはMellanox Firmware Tools (MFT) という専用のユーティリティをインストールする必要があります。
サイトから zip をダウンロードして ESXi の/tmp
に配置し、以下の要領でインストールします。
インストール後に再起動が必要なので、ESXi ホストを再起動します。
† ファームウェアのアップデート
以下のコマンドでデバイスや NIC の情報が帰ってくることを確認します。
このときPSID の内容を確認し、OEM 製品と純正製品の対応に間違いがないかを再度確認しておきます。
今回はMCX354A-QCBT のファームウェアを以下から取得して、ESXi ホストの/tmp
に配置しておきます。
以下の手順でファームウェアをアップグレードし、ESXi ホストを再起動します。
† 設定の変更
再起動が完了したら以下のコマンドでポートを Ethernet に、SR-IOV を有効*2に設定しておきます。
最後に設定をもう一度して完了です。
今期の冬休みの自由研究は Mellanox のちょっと古めの 40GbE NIC を手に入れたので ESXi で 40GbE 接続してみること。
とは言っても、マシンに刺して起動させただけであっさり認識されてしまったのでちょっと拍子抜け。カードは10年近く前の製品なのでかなり安価に手に入りますが、InfiniBand でなくて Ethernet 使いたいとなるとスイッチはまだ簡単に手に入りそうにはないですね。どこかに SX1012 とか落ちてたりすると嬉しいんですが。
良い NIC の日らしいので、今年はIntel Ethernet Converged Network Adapters XL710 を載せておきます。
Intel 唯一の 40GbE ( QSFP+ )カードです。カードは買えてもスイッチが高いですから、ちょっとまだ手が出ないかなぁという感じです。加えて、 QSFP+ は SFP+ のように上り下りの2芯ではなく、12芯という多芯ファイバーを使う MPO コネクタ接続なので、既存のケーブルがほとんど使えないというのもなかなかにネックです。