第5回 たちかわ あすなろフェスタ(立川矯正展)で滅多に入ることができない拘置所内の見学会をやっていたので、参加してきました。鉄格子に囲まれた場所なので、できることならば正規のルートでは入りなくないところです。
見学は約20分ほど。まず受付で申込用紙に氏名、住所、年齢を記入する必要があります。僕はなんとか 13:50 からの第16回目の見学に滑り込むことができました。館内は撮影・録音はもちろんのこと、ケータイ、カメラの持ち込み自体も禁止されています。というわけで、内部の写真はありません。見学の前に用意されているロッカーにケータイ電話をしまって、開始時間を待つことになります。
時間になると、刑務官の方のガイドに沿って見学となります。まずはエレベーターで8階建ての最上階(というか屋上)にある運動場へ。空が見える運動場といっても、全面鉄格子もしくはコンクリートの壁で囲まれています。集団用の大きなスペースでも、学校の教室くらいの大きさでしょうか。個人用の運動スペースはそれこそ3畳くらいしかありません。他人と顔を合わせないようにするため、刑務官は上から巡視することができるようになっていました。この狭いスペースで運動といわれても何をするのか分かりませんが、毎日30分は運動するという規則になっているとのこと。
次に居住スペースを見学。3畳間+窓際にトイレという簡素なもの。このあたりはテレビなどで放送されている通りでした。風呂は週2回、夏場は3回。独身用の住宅の浴室のような感じになっていて、1人ずつ入るとのこと。そのほかにシャワーだけの日も用意されているようです。
最後に医務室へ。部屋の前に番号がついたトイレの個室のようなものが並んでいるので何かなと思ったら、これが待合室と。他人と随所に顔を合わせないようにする仕掛けがあるんですね。医官がいて、X線撮影から、歯科治療まで一通り行える体制になっているとのこと。
所内は拘置所ならではの部分がたくさんあります。例えば、エレベーターにはドアから50センチくらいのところの天井付近に見慣れない梁のようなものが1本通っています。壁の左右をよく見ると、扉が格納されています。被告人や受刑者を移動させる際にはこの扉を使って、刑務官と被告人や受刑者を分けることができるとのこと。扉は通常の鍵の他、静脈認証や暗証番号の組み合わせになっている場所や、扉が2枚あり、1枚が開いていると、もう1枚は絶対に開かないというインターロックゲートの場所もありました。このあたりは民間のデータセンターと同じような感じです。
なかなか貴重な体験でした。
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