NHK のサイトに載っていた教育格差と学歴格差の話が考えさせられる話だったのでメモ。
いわゆる「親が大卒だと子も大卒になりやすく、親が高卒だと子も高卒になりやすい」という話です。
教員をやっていると、確かにこの傾向を実感する機会は多いです。
例えば大学院への進学を、経済的な理由でなく反対する親の多くは高卒の場合が多いと感じています。
そういえば、私の恩師は娘さん2人をどちらも博士まで進学させていましたが、恩師はそれくらい当然だと言っていました。
一方、僕は博士まで取っていますが、両親は共に高卒だったので、やりたければやりなさいと言っていました。
よく考えてみると、だいぶスタンスが違うことに驚かされます。
このあたりのスタンスは単に学費の工面の問題だけではないので、根が深そうです。
「日本の教育格差」(視点・論点) | 視点・論点 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
2015年時点の20代では、父親が「大卒」だと約80%が大卒になりました。一方、父親が「非大卒」であるとその子供の35%が大卒となりました。
現行の教育制度は、建前としての「平等」な機会を提供していますが、平均寿命が80歳を超える時代となっても、10代も半ばのうちに「身の丈」を知らせる過程を内包しています。「生まれ」による教育「環境」の格差という実態と向き合い、積極的な対策を取らなければ、少なくない子供たちが打ち込むべきものを見つけられないまま、わたしたちは戦後ずっと続いてきた「緩やかな身分社会」を維持することになります。
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