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So What? ~ 写真生活

So what?, I only try better than myself....主に昭和風情に満ちた風景、心象風景を撮影しています.....


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前々回記事前回記事にて・・・。

流行だけを追って広角レンズを使っているカメラマンを揶揄し、、、

「流行りだけで広角レンズを使っているカメラマン達は何を撮りたいのか判らないゴチャゴチャした糞にも満たない写真をスナップ、ストリートフォトと呼んで通ぶっている」

そんな主張をした(詳しくは前回記事を読んでちょ!)。この私が嫌う写真、カテゴライズすると「コンポラ写真」に当てはまる。今日はそのコンポラ写真についてあ~だこ~だと述べちゃう。クッソ長いので覚悟しましょう!。


コンポラ、コンテンポラリーの略であり、「現代的」と訳せる。コンテンポラリージャズは「現時点のトレンドを取り入れたジャズ」となる。本来ならば常に進化し、その内容は変化する。

我々は1940年代~1960年代中頃までのジャズをモダンジャズと呼んでいる。モダンも訳すと「現代的」となるが、モダンジャズはその当時のコンテンポラリージャズと言う事かな?。紛らわしさを無くす為か今ではオーソドックスなモダンジャズを「ビバップ」と呼んでいたりもする(私はビバップ派)。

そしてコンテンポラリージャズは現時点での流行りって事だから1960年代後半からはフリージャズ、1970年代に入るとクロスオーバー、ジャズロック、フュージョンなどがそう呼ばれ、80年代ともなればポップスの要素も大きく取り入れられたみたいだ。だから8ビート、16ビートは当たり前、民族音楽や宗教音楽の要素も取り入れられた。そして21世紀になって再び4ビートのモダンジャズがメインストリーム化したりしてそうなると今はモダンジャズ、イコール、コンテンポラリージャズって事になる?。ややこしい!。

大好きなマハビシュヌ・オーケストラやソフト・マシーン(これ知っている人少ないんじゃない?)は個人的にはサイケロックでしかないと思っているけれど立派なコンポラジャズだし、これまた大好きなマイルス・デイビスの60年代後半から晩年までのエレクトリック・マイルス時代もコンポラジャズだろう。アルバム「ビッチェズ・ブリュー」のあの気持ち悪さはコンポラよりもアバンギャルド(前衛音楽)と言った表現の方がマッチしそう。また「アガルタ」、「パンゲア」前後の時代はもはやトランスミュージック。どれも異質なジャズであり、そうなると大枠でそれらをコンポラジャズと呼ぶしかない。

ところがマハビシュヌ・オーケストラもソフト・マシーンもエレクトリック・マイルスもコンポラジャズではないし、フリージャズはフリージャズでありコンポラジャズではない、フュージョンだってフュージョンと言うジャンルだ!、と言い張る人達もいる。複雑怪奇である。

ではコンポラ写真の定義って何だろう?。日本語では現代的な写真となるが、これが定義されたのは1960年代後半との事で、21世紀の今じゃむしろ古典?(1980年代にはすでにコンポラ写真は廃れていたらしい)。

ここでAIに委ねたレポートをご覧頂こう(今回はGeminiのDeep Reserchを使用)。尚、文章中に大括弧で囲まれた数字があるが、これはAIが参照した記事へのリンクを指すが、ここでは冗長になるのでカットした。また、この一年で大きく進化したAIであっても普通に嘘を吐く事もあり、文中に誤り、もしくは参照記事そのものが間違っている場合もあるので気になった方は各自でしっかりと探求して頂きたい。ざっと見た限りでは正しい気がするけど・・・。

こんな長い囲みなんぞ読みたくねえよ!、って方はwikipediaを参照するのが手っ取り早い。

コンポラ写真 - wikipedia

上、wikipediaを参照して「なんとなく判った」って方は次の囲みをすっ飛ばして先を読み進めもオッケー!。

反対にAIやWikipediaなんて嘘っぽいと感じておられる方は次のリンクで冨山由紀子氏が東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍時に執筆された論文(PDF)をご覧になると良いだろう。500ページくらいあるけれど判り易い調子で書かれているので日本語読解力があればスラスラ読めるだろう。

コンポラ写真 : 日本写真史における「日常」、1970年前後を中心に - 東京大学学術機関リポジトリ

以下の囲みはGeminiのDeep Reserchを使用している。

日本における写真の潮流「コンポラ写真」の詳細解説

I. はじめに

1960年代後半から1970年代にかけて、日本の写真界において特異な潮流として現れたのが「コンポラ写真」です。この写真スタイルは、それまで主流であったアンリ・カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛といった写真家による、決定的瞬間を捉えるスナップ写真へのアンチテーゼとして捉えられ、日常の何気ない瞬間を捉えることで、新たな視点を提示しようとするものでした [1, 2]。本稿では、この「コンポラ写真」というジャンルについて、その定義、歴史的背景、主要な特徴、そして代表的な写真家について詳細に解説します。

II. 「コンポラ写真」の定義

「コンポラ写真」という名称は、「コンテンポラリー・フォトグラフィー(Contemporary Photography)」の略称に由来すると考えられています [3, 4, 5]。この名称自体が、当時の国際的な現代写真の動向と日本の写真家たちの試みが共鳴していたことを示唆しています。

このジャンルの定義を語る上で最も重要な人物の一人が、写真家であり批評家でもあった大辻清司です。彼は、1968年6月号の雑誌「カメラ毎日」におけるシンポジウム「現代の写真」の中で、当時の若い写真家たちに共通する傾向として「コンポラ写真」という言葉を初めて用い、その特徴を以下のように定義しました [2, 6]。

  • カメラ本来の形である横位置が多い [2, 6, 7, 8]: これは、より自然で作為の少ない視点を捉えようとする意図の表れと考えられます。伝統的な構図、特にポートレートや劇的なシーンで好まれた縦位置の構図から離れ、カメラが本来持つ横長の形状を意識的に用いることで、日常の風景をありのままに捉えようとしたのかもしれません。
  • 写真表現のテクニックの否定 [2, 7, 8]: これは、高度な撮影技術や凝った構図といった技巧に頼るのではなく、被写体そのものが持つ本質的な面白さや、写真家の直接的な眼差しを重視する姿勢を示しています。技巧を排することで、より直接的で飾らない表現を目指したと言えるでしょう。
  • 日常の何気ない被写体 [2, 3, 6, 7, 8]: これまで写真の主要な被写体とはされてこなかった、日常の中のありふれた風景や出来事に注目することで、新たな価値観や美意識を提示しようとしたと考えられます。特別な事件やドラマチックな瞬間ではなく、見過ごされがちな日常の中にこそ、写真が捉えるべき真実があるという考え方が背景にあったのかもしれません。
  • 誇張や強調をしない [2, 6, 7, 8]: 被写体を必要以上に美化したり、特定のメッセージを強調したりすることを避け、淡々とした客観的な視点で世界を捉えようとする姿勢がうかがえます。これにより、観る者は写真家の意図に誘導されることなく、自身の経験や感情に基づいて自由に解釈することが可能になります。
  • 標準、または広角レンズが多用される [2, 3, 7, 8]: これは、特定の被写体を際立たせる望遠レンズではなく、より広い範囲を自然な遠近感で捉える標準レンズや広角レンズを用いることで、被写体とその周囲の環境との関係性を重視する傾向を示しています。これにより、個々の被写体だけでなく、その置かれた状況や背景全体を捉えようとしたと考えられます。
  • 撮影者の心境を表した、被写体との距離感 [2, 7, 8]: これは、単に客観的に日常を記録するだけでなく、写真家自身の内面的な感情や被写体との心理的な距離感が、写真の表現に影響を与えるという考え方を示唆しています。被写体との物理的な距離だけでなく、精神的な隔たりや親近感が、写真の雰囲気や意味合いを左右すると言えるでしょう。

大辻のこの定義は、当時の「コンポラ写真」を理解する上で非常に重要な基盤となりました [7]。

一方で、「コンポラ写真」は、「何が写っているかはわかるけれども、何を撮ったのかわからない写真」と表現されることもあります [9, 10]。これは、明確なテーマや意図が表面的には見えにくい作品が多いことを示唆しており、観る者に独自の解釈を促す、開かれた性質を持つと言えるでしょう。また、このジャンルに対する定義は一様ではなく、その曖昧さも特徴の一つとして指摘されています [11]。固定された定義を持たないこと自体が、既存の枠組みに挑戦しようとするこの潮流の性質を反映しているのかもしれません。

III. 歴史的背景と影響

「コンポラ写真」は、1970年前後という時代に、日本の写真界において顕著になった写真表現の一傾向です [1, 2, 6]。その登場には、1966年にアメリカのジョージ・イーストマン・ハウスで開催された写真展「コンテンポラリー・フォトグラファーズ:社会的風景に向かって(Contemporary Photographers: Toward a Social Landscape)」が大きな影響を与えました [4, 5, 9, 10, 12, 13, 14]。この展覧会では、ブルース・デヴィトソン、リー・フリードランダー、ゲイリー・ウィノグランド、ダニー・ライアン、デュアン・マイケルズといった写真家たちの作品が展示され、日常の風景に対する個人的な視点という新たなアプローチが提示されました [5, 14]。

この展覧会のカタログが日本に輸入されると、多くの若い日本の写真家たちが強い衝撃を受け、自身の表現に取り入れようと試みました [2, 4, 5, 9, 15]。特に、当時「カメラ毎日」の編集長を務めていた山岸章二は、「コンポラ写真」を積極的に紹介し、この潮流の中心的な舞台となりました [2, 9]。これは、新たな芸術運動の形成と普及において、写真雑誌のようなメディアが果たす重要な役割を示しています。

しかしながら、1968年にこのアメリカの写真展のカタログが輸入される以前から、日本国内においても「コンポラ写真」的な表現の萌芽が見られたという指摘もあります [2]。これは、「コンポラ写真」が単なる海外の潮流の模倣ではなく、日本の写真文化内部からも自然発生的に生まれた要素を持っていたことを示唆しています。

また、1960年代後半から1970年代初頭の日本社会は、学生運動をはじめとする社会変革の波が押し寄せていた時代であり、人々の価値観や社会に対する意識が大きく揺れ動いていました [10, 12, 16, 17]。このような社会情勢の中で、「コンポラ写真」は、既存の権威や価値観にとらわれない、より個人的で日常的な視点を通して現実を捉えようとする、時代の精神を反映した表現として登場したと考えられます。社会の不安や変化に対する、新たなリアリティの探求という側面もあったのかもしれません。

IV. 美的および技術的特徴

「コンポラ写真」の視覚的なスタイルと一般的な撮影技法は、大辻清司の定義やその他の資料からより深く理解することができます。

大辻が指摘した主要な特徴(横位置、テクニックの否定、日常的な被写体、誇張のなさ、標準・広角レンズの使用、主観的な距離感)は、このジャンルの根幹をなす要素です [2, 6, 7, 8, 18]。これらは、写真家が技巧に走らず、目の前の現実をありのままに、そして個人的な視点を通して捉えようとする姿勢を示しています。

激動の時代に対する反応として、「非政治的な『引き』の表現」という概念も重要です [6]。社会の大きな出来事や政治的な主張から距離を置き、身の回りの日常的な事象や内面の世界に焦点を当てることで、当時の社会に対する独自の視点を提示しようとしたと考えられます。

「コンポラ写真」は、「日常性への静かなる挑戦」とも言えます [1]。何気ない日常の風景をあえて写真に収めることで、普段は見過ごされがちな日常の潜在的な意味や面白さを浮かび上がらせようとする試みです。

後には、「アレ・ブレ・ボケ」(粗い粒子、ブレ、ピントのボケ)といった表現も「コンポラ写真」と関連付けられることがありましたが、これはより直接的には、関連の深い写真運動である「プロヴォーク」の特徴として知られています [3, 19]。しかし、これらの粗削りな表現は、既存の写真の美学に対する反抗という点で、「コンポラ写真」の精神と共通する部分があると言えるでしょう。

「コンポラ写真」の作品集のレイアウトにおいては、写真の周囲に多くの余白が設けられることがよくありました [6]。これは、作品を芸術品としてではなく、「覗き見のコレクション」のような感覚で提示しようとした意図の表れかもしれません。

また、標準レンズや広角レンズの使用は、出来事のクライマックスを捉えるのではなく、風景の中に存在する様々な関係性を包括的に捉えようとする意図を示唆しています [20, 21]。

一部の論者や写真家は、「コンポラ写真」の画面には水平線が斜めになっていることが多いと指摘しています [21, 22]。これは、必ずしも意図的な技術ではなく、写真家が感じたままの感覚的な捉え方を優先した結果かもしれません。

V. 主要な写真家とその貢献

「コンポラ写真」の潮流を代表する写真家は数多く存在しますが、ここでは特に重要な人物とその功績を紹介します。

  • 牛腸茂雄(ごちょう しげお): 牛腸茂雄は、「コンポラ写真」の最も中心的な人物の一人です [2, 3, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33]。1968年の「カメラ毎日」のシンポジウムで早くから紹介されました [26]。彼の作品は、子供や日常の風景を、detachedでありながらも親密な視線で捉えているのが特徴です [23, 25, 26]。代表的な写真集には、『日々』(1971年、関口正夫との共著) [12, 20, 25, 34, 35, 36]、『SELF AND OTHERS』(1977年) [2, 8, 10, 20, 23, 25, 34, 36, 37, 38, 39, 40, 41]、『見慣れた街の中で』(1981年) [23, 25, 34, 37, 41]、そして死後に出版された『幼年の「時間」』(1995年) [8, 20, 23, 25, 34, 35, 36] などがあります。牛腸の作品は、「コンポラ写真」の主要な要素である、日常への注目と、自己と他者との関係性への深い洞察を体現しています。
  • 荒木経惟(あらき のぶよし): 荒木経惟も「コンポラ写真」と関連付けられる写真家ですが、後に独自の、より私的で挑発的なスタイルを確立しました [2, 3, 16, 42]。初期の代表作である写真集『センチメンタルな旅』(1971年) [2, 10, 16] には、「コンポラ写真」が持つ個人的な視点や日常への注目といった要素が見られます。
  • 中平卓馬(なかひら たくま): 中平卓馬は、初期には「プロヴォーク」という写真運動に関わり、「アレ・ブレ・ボケ」のスタイルで知られていますが、その初期の作品には「コンポラ写真」と共通する美意識が見られます [2, 3, 12, 16, 19, 43, 44, 45, 46]。写真集『来たるべき言葉のために』(1970年) [12, 16, 47] は、その代表的なものです。中平の初期の実験的な試みは、「コンポラ写真」の反体制的な精神と共鳴するものでした。
  • 高梨豊(たかなし ゆたか): 高梨豊も初期の「コンポラ写真」運動や「プロヴォーク」に関わった写真家の一人です [2, 3, 9, 16, 48]。都市の風景を捉えた写真集『都市へ』(1974年) [16, 48] は、日常的な環境に対する冷静な観察という点で、「コンポラ写真」の特徴を示しています。
  • 新倉孝雄(にいくら たかお): 新倉孝雄は、「コンポラ写真」という言葉が広く使われる以前から、その先駆的な表現を行っていた写真家として知られています [2, 9, 49, 50, 51, 52, 53]。彼の写真集『SAFETY-ZONE 1961-1991』 [49, 50, 52] は、当時の観る者には理解されにくいものでしたが、日常の何気ない風景の中に時代の空気感を捉えようとする「コンポラ写真」の精神を体現しています。彼の作品は、後に大辻清司からも評価されました。

その他にも、石元泰博、佐藤弘子、下津隆之、柳沢信、三浦和人など、多くの写真家が「コンポラ写真」の潮流に関わりました [2, 3, 9]。

VI. 批評と議論

「コンポラ写真」は、登場当初から写真界において様々な反応と議論を呼び起こしました。

1969年には、「アサヒカメラ」誌上で「コンポラかリアリズムか」という座談会が開催され、高梨豊、中平卓馬、新倉孝雄、嬉野京子といった「コンポラ写真」の擁護者と、桑原史成らの批判者の間で激しい議論が交わされました [2, 9, 54]。この論争は、「コンポラ写真」がそれまでの写真表現のあり方を大きく揺さぶるものであったことを示しています。

「コンポラ」という言葉自体が、必ずしも肯定的な意味合いで使われたわけではなく、時には軽蔑的なニュアンスを含むこともありました [9]。これは、この新しい表現スタイルが、一部の写真家や批評家からは異端視されていたことを示唆しています。

「コンポラ写真」は、政治性や社会的なメッセージに欠けると批判されることもありました [6]。内向的で個人的な表現に偏っていると見なされたためです。しかし、実際には、当時の社会状況や時代に対する写真家たちの個人的な応答が、日常の風景を通して表現されていたと解釈することもできます。

一方で、大辻清司は、「コンポラ写真」を、当時の社会の状況に対する個々の写真家たちの即応的な論理の上に成り立っていると捉えていました [11]。これは、「コンポラ写真」が、既存の主義主張にとらわれず、写真家自身の個人的な経験や感覚に根ざした、より自由な表現を目指していたことを示唆しています。

近年においては、「コンポラ写真」は再評価の動きを見せており、その独特の表現や、日本の写真史における意義が改めて注目されています [23, 27, 30, 31, 55, 56, 57]。

VII. 日本写真史における「コンポラ写真」の位置づけ

「コンポラ写真」は、日本の写真史において、リアリズム写真のような客観的な記録から、より多様で実験的な表現へと移行する上での重要な転換点となりました [2, 6, 16, 43]。それまでの、社会の大きな出来事や明確なメッセージを伝える写真とは異なり、個人的な視点や日常の断片を捉えることに重点を置いた「コンポラ写真」の登場は、写真表現の可能性を大きく広げました。

また、「コンポラ写真」の潮流の中で、写真家たちは従来の雑誌メディアだけでなく、自主ギャラリーの運営や私家版の写真集の制作といった、より独立した活動を行うようになりました [6, 11, 13, 55]。これは、写真家自身が表現の場を主体的に開拓しようとする動きであり、その後の日本の写真界における多様な表現の発展に繋がっていきました。

牛腸茂雄をはじめとする「コンポラ写真」の世代の写真家たちの作品は、後の世代の日本の写真家たちにも大きな影響を与え、1970年代以降の日本の写真表現の展開に重要な足跡を残しました [6, 9, 15, 57]。

「コンポラ写真」は、「プロヴォーク」などの関連する写真運動とともに、当時の日本の写真界を活気づけ、新たな表現の地平を切り開いたと言えるでしょう [2, 7, 19, 58]。

VIII. 結論

「コンポラ写真」は、1960年代後半から1970年代にかけて日本で興隆した、既存のスナップ写真の概念を覆す革新的な写真の潮流でした。大辻清司によって定義されたその特徴は、横位置の多用、写真表現テクニックの否定、日常の何気ない被写体、誇張や強調の排除、標準または広角レンズの多用、そして撮影者の心境を表す被写体との距離感など、従来の写真のあり方に対する根本的な問いかけを含んでいました。

この潮流は、アメリカの写真展「コンテンポラリー・フォトグラファーズ」の影響を受けつつも、日本の社会状況や写真文化の中で独自の発展を遂げました。牛腸茂雄、荒木経惟、中平卓馬、高梨豊、新倉孝雄といった主要な写真家たちは、それぞれの個性的な視点を通して日常を捉え、「コンポラ写真」の美学を具体的に示しました。

当初は賛否両論があったものの、「コンポラ写真」は日本の写真史において重要な転換点となり、その後の写真表現の多様化に大きく貢献しました。個人的な視点や日常の風景への注目といった「コンポラ写真」の精神は、現代の日本の写真家たちにも受け継がれています。

今後の探求のために

「コンポラ写真」についてさらに深く理解するためには、本稿で紹介した主要な写真家たちの作品を実際に鑑賞することをお勧めします。また、「プロヴォーク」をはじめとする関連する写真運動についても調べてみることで、当時の写真表現全体の流れを把握することができるでしょう。可能であれば、牛腸茂雄の『SELF AND OTHERS』や新倉孝雄の『SAFETY-ZONE』といった、「コンポラ写真」の時代を代表する写真集を探してみるのも良いでしょう。当時の写真雑誌「カメラ毎日」や「アサヒカメラ」の記事に触れることができれば、当時の議論や熱気をよりリアルに感じることができるはずです。美術館のコレクションの中にも、「コンポラ写真」の作品が収蔵されている場合がありますので、機会があれば訪れてみるのも良いでしょう。

付録:大辻清司によるコンポラ写真の6つの特徴

特徴説明関連スニペット意義
カメラ本来の形である横位置が多いより自然で作為の少ない視点を捉えようとする意図の表れ伝統的な構図からの脱却、日常風景のありのままの描写
写真表現のテクニックの否定高度な撮影技術や凝った構図に頼らず、被写体そのものの面白さを重視直接的で飾らない表現の追求
日常の何気ない被写体これまで主要な被写体とされなかった日常の風景や出来事に注目新たな価値観や美意識の提示
誇張や強調をしない被写体を美化したり、特定のメッセージを強調したりすることを避ける客観的な視点、観る者の自由な解釈を促す
標準、または広角レンズが多用される広い範囲を自然な遠近感で捉え、被写体とその周囲の環境との関係性を重視個々の被写体だけでなく、その置かれた状況や背景全体を捉える
撮影者の心境を表した、被写体との距離感客観的な記録だけでなく、写真家の内面的な感情や被写体との心理的な距離感が表現に影響写真家の主観的な視点や感情が反映される


フィルム時代、「コンポラ写真」と言うジャンルがあるのを知らなかった。趣味として始めたのが1990年代中頃、すでにカメラ毎日は廃刊。そもそもこのジャンルの確立が1960年代後半、そしてカメラ毎日が廃刊となった同じ時期にはすでにコンポラ写真は廃れていたので知る筈もない。

冒頭でジャズについて述べたけれどそれに加えて60年代はロックもビートルズやローリングストーンズ、クリーム、ジェフ・ベック、レッドツェッペリン、ディープパープルetc・・・、どれもコンテンポラリーなんだよね。要は激動の60s、70s。既存へのアンチテーゼ。当時カメラ毎日でどのような企画がされていたか知る術もないけれど「雑誌から生まれた流行」だったのかもしれない。

ミソは1960年代に「コンポラ写真」と言うジャンルが生まれたのであり、ここ何回かで私が毛嫌いしている「カッコイイ、流行りだからって程度の思考で広角レンズを使ってしょ~もない写真を雑誌に掲載しているプロカメラマンとそれを何の疑いもなく崇拝しているアマチュアカメラマンなんぞ糞食らえ!」なる写真はその30年後、1990年代に入ってからの写真雑誌のお話。

屁理屈を言えばジャンル確立から30年も経過し、しかも廃れてしまったのだからそれはコンポラでもないんでもないのだな。写真を勉強中の私が「プロカメラマンの癖にとっ散らかったド下手なスナップ」と感じた写真だった。

先日も書いたけれどコンポラ写真を気取ってコンポラ写真を撮ったらそれは、、、

「コンポラ写真の定義であるテクニックを使わないと言うテクニックを使った写真」

でしかない。要するに上辺だけ。そのテクニックってのが上記囲みの最後の部分、「付録:大辻清司によるコンポラ写真の6つの特徴」と題した表部分である。

「写真テクニックを否定するテクニックによって撮られた良く判らない写真」

そう表現した方が判り易いかな。だからこそ先日は、、、

「『極普通に己の信念に基づいて写真を撮っていたらその中の幾つかが偶然コンポラ写真になっていた』そういう写真が『あり』なんじゃないかな?。そしてそういう写真を集めて組写真として整えればそれっぽいコンポラ写真が出来上がるのかもしれない」

そう表現をした。

まず当時、1960~70年、「コンポラ写真を撮っている」、「コンポラ写真を撮りたい!」、「私はコンポラ写真家だ!」、そう明確に表現した人ってほとんどいなかったのではないのか?。結果論としてカメラ毎日が「この人のこの写真はコンポラ写真ですよ」と後から定義した後出しジャンケンのような形で文化として成立していったんじゃない?。

如何にプロカメラマンがセンスやテクニックがあろうとも、毎度毎度、決定的瞬間に望める筈がない。言い換えると「常にリアリズムなんて追えない」って事。戦後25年以上が経過。日本も発展したし、平和ボケも始まっていたに違いない。そうなるとプロカメラマンが数をこなすには日常を追うしかない。

「物乞いや傷痍軍人だけが被写体ではない。すでに日本は平時、これからは通常の生活を写すべき!」

加えて写真雑誌も毎度毎度同じ作家の写真ばかり掲載出来ない。新たなヒーロー、ヒロインを生み出さないとならない。カメラ毎日がどのような姿勢でコンポラ写真を成立させようしていたのか?。ひねくれた思考をすると、、、

「アサヒカメラ、日本カメラに如何に勝つか!、ここで我々カメラ毎日が先導し、新たなムーブメントを写真界に起こせば部数も伸びるに違いない!」

そんな資本主義的思想も含め、後から取って付けたような「コンポラ写真」なるジャンルを生み出したのではなかろうか?。

調べていくうちに「う~ん・・・」と考え込んでしまったのが1960年代後半のコンポラ写真と呼ばれていた写真、国内外の数十枚をネット上で見つけたけれど、特にヘタウマ写真ではないのだよね。構図もキッチリしているし、水平が乱れている写真も少ない。明らかに意図的に被写体にガツンと寄っている写真だってある。海外の写真家の作品なんてロバート・フランクの「The Americans」やアンリ・カルティエ・ブレッソンの「The Decisive Moment」とどうコンセプトが異なるのか不明な物も多い。写っている風景の好き嫌いは別にしてキッチリと撮られた写真が多い。

「写真テクニックを知らない子供にカメラを持たせたような写真」

これがコンポラ写真の定義だったら初期のコンポラ写真と呼ばれた風景は決してそうじゃない。

ところがコンポラ写真と言う言葉が独り歩きしちまったのか、もしくは写真雑誌、編集者が上で述べたように資本主義思想で意図したのか、はたまたプロカメラマンは流行に敏感だから便乗を試みたのか、よりコンポラ写真の定義に従った写真が増えてきたんじゃないのか?。

そして時代は1990年代、カメラ毎日が提唱したコンポラ写真はすでに廃れていた。そりゃぁそうだ。誰が見ても下手糞な写真でしかないからだ。ところが私が写真にのめり込んだ頃の写真雑誌を見るとヘタウマ作家がウヨウヨ出没。その頃はコンポラ写真なるジャンルがあったとは知らなかったから、、、

「こいつらプロの癖にセンスねえなぁ~」

と感じちゃう。プロカメラマンだから広告代理店から「これこれこ~ゆ~写真を撮って」と依頼されれば実践出来るだろう。しかし「作家」としてカメラを構えるセンスに長けてなくちゃならない。しかも1990年代ともなるとカメラはサラリーマンのお小遣いでも買えたし、自動露出、レンズはオートフォーカス、コンパクトカメラも全盛、誰もが町中でスナップ写真を撮っていた。アマチュアがプロを超える写真を撮れるようになっちまった。

だからより一層センスの重要度が増す。そこで一部の逆張りなプロカメラマンが1990年代には多くが見向きもしなかったコンポラ写真を真似た似非コンポラ写真を撮るようになったんじゃないかと推察している。そうでなかったら写真テクニックはあるけれどセンスが皆無なプロカメラマンって事になっちまう。

これに拍車を掛けたのが広角レンズブーム。1990年代、すでにズームレンズ全盛ではあったが通は単焦点レンズを使っていた。理由の一つに今のようにデジタルでチャチャッと歪曲や周辺光量を修正出来なかったから工業製品としてズームレンズよりもクオリティの高い単焦点レンズを好んで使うカメラマンも多かった。

Leicaな人々は必然的に広角単焦点レンズになるし、この頃は高級コンパクトカメラが各社から発売され、多くが28~35mmレンズを搭載しており、デジタルになった今もシリーズとして存続、人気にRicoh GRシリーズは1996年に始まっている。それら高級コンパクトカメラはレンズの品質が優れていた事から気軽に手元の日常を写せるからとサブカメラとして利用しているカメラマンも多かったろう。

この高級コンパクトカメラブーム、広角レンズブームの相乗効果として、、、

「一眼レフではキッチリと撮る。でもコンパクトカメラはその性格上、盗撮紛いの街中スナップも含めチャチャッと撮るのに適している!」

鉄道写真家である中井精也のNHKの鉄道番組、そこで紹介されている写真の中に必ず幾つか、、、

「いやいや、中井さん!、幾らなんでもこの写真はないでしょ!、NHKもNHKだ、何故これを番組で採用した?」

ほぼ毎回1~2枚は爆笑しちゃう程のあり得ないくらいのヤバイ写真。これってきっと中井精也もてっちゃん歴が長いから普通に撮るのに飽きているのではないか?。毎度同じ構図だとあまりにもつまらないから奇をてらって冒険しちゃう。

1990年代、プロカメラマンの間で高級コンパクトカメラを使うのが一種のトレンドになっていたようだから、せっかくの高級コンパクトカメラ、一眼レフと同じ写真を撮っても面白くない。各自が「写真作家」として「あいつには負けたくない」、そんなメラメラ意志から一部が勘違いをしてヘンテコな写真を撮るようになり、それが似非なコンポラ写真として世に流通したのではないか?。

そして彼らの写真を鑑賞するアマチュア側もアホと言うか逆張り気質のカメラマンがいるのだろう。恐らく中井精也の「中井さん、その写真はないよ!」ってのですら「中井さんの写真最高!」と言うアホがいるのだから彼らのコンポラ写真みたいな風景を見て「スゲエ!」とか言い出しちゃう。そして写真雑誌も「他社とは違った写真を!」、そんな資本主義思考もあったろう。

要するにコンポラと言うよりも冒頭でもちょっと書いているけれど「アバンギャルド」である。

「俺が先導してこれを流行らそう!」

さらにですぞ!。

「1990年代は通とお金持ちはLeicaを使う」

これもつまらない似非コンポラ写真ブーム?、に火を付けてしまったのかもしれない。Leicaを使うアマチュアカメラマンはLeicaを操るプロカメラマンを師事する。そのプロカメラマンがつまらない写真を撮るから「俺も俺も・・・」、ってなっちゃうでしょう?。その人の写真が教本なのだから・・・。

だいぶ以前に書いた事。価格.comのLeica板だったと思う。箸にも棒にもかからないような街中スナップを誰かが掲載していた。どんな写真だったか覚えていないけれどそれこそコンポラ写真。何を撮っているのか全く理解出来ない街中スナップ。

私だったら「Leicaを使ってその程度の写真かよ!?」と思っちゃうのだけどLeica使いはそれぞれを褒め称える文化でもあるのだろうか?。称賛されている訳だ。寒気がしちゃう。

私の感覚からは糞つまらない写真も一部で大きな盛り上がったのだからアバンギャルドな写真として成功を収めたとも言える。しかも今も尚、その似非コンポラ写真は時折写真雑誌を飾っていたりする(今はもう写真雑誌は図書館でパラリするだけだけど)。

AIで作らせた囲み部分で、、、

「誇張や強調をしない:被写体を必要以上に美化したり、特定のメッセージを強調したりすることを避け、淡々とした客観的な視点で世界を捉えようとする姿勢がうかがえます。これにより、観る者は写真家の意図に誘導されることなく、自身の経験や感情に基づいて自由に解釈することが可能になります」

判らなくもない。私は自分の写真は「意図した通りに鑑賞して貰いたい派」に属しているけれど人それぞれ、そうじゃない人達も多い。と言うよりも統計を取ったら半々に分かれるんじゃないかな?。

フィルム時代、モノクロに熱中している若いカメラマンがお散歩写真の仲間に加わった。彼は人物スナップが好きのようで何度かプリントした写真を持参し、我々に「どうです?」と問うていた。ぶっちゃけ良く判らないんだ。

「これって何々を撮っているの?」
「人それぞれどう捉えようが自由です」
「これは何々を意識したの?」
「あなたがそう思うのならそれが正解です」
「そうじゃなく、あなたはこの風景に何を感じたのか?」
「僕がどう感じたのではなくあなたがどう感じたかです」
「じゃぁ正直に言うよ。何を目的に撮ったか判らない写真だから面白くない」
「ありがとうございます」

暖簾に腕押しってこういう事?。ワタクシですね、これにちょっとカチンときた。物凄く良い子なんだけど写真に関してだけは何故か上から目線なんだ。「あんたはこの写真の良さを判っていないよね」、そんな発言に感じたんだ。今思うと彼はコンポラ写真を目指していたのかもしれない。

これもフィルム時代の話。荒木経惟があるドキュメント番組で「僕は自分の写真を語るのが大好き」と発言していた(彼は他の機会では自分の写真を語っちゃいけないって発言もしている)。アラーキーは上のAI囲みではコンポラ写真作家と言われているようだが、彼には明確なコンセプトがあるように感じていて違うと思うし、森山大道だって違う。アレ、ブレ、ボケ、加えて斜めと言った写真を多く見られるが、それこそ銀塩写真と言うテクニックで撮っている。一本の太い幹がしっかりあるとでも言おうか?。だからアラーキーも森山大道も面白い。

でもカメラマンのコンセプトが判らない写真はやっぱり判らないのだよ!。「判らない」に魅力を感じて自分も同じような写真を撮りたい・・・、これって違うんじゃないの?。

「俺にしか判らない」

これは正しい。でも俺にしか判らないを装っているようにしか見えないコンポラ写真や1990年代のコンポラ写真を真似たような似非写真は好みではない。

大好きな廃墟。でも廃墟に全く興味がないどころか嫌悪感すら持っている人々も存在する。彼らから見ると廃墟写真ってのは糞でしかないのだけど、廃墟と言うコンセプトがあるからカメラマンとしては成立している。でもコンポラ写真ってのはコンセプトがないのがコンセプトみたいなものだからそりゃぁ廃れるのは当然であり、それを推し進めたカメラ毎日が廃刊になるも理解出来てしまう。

インターネットが普及し始めた頃、とあるカメラマンが絶賛された。彼は公衆トイレばかりを撮っている。後に写真集としても出版されたのかな?。正直、このコンセプトにやられたと思った。見事な観点。でも一般には全く受けないよね。でも優れた発想の持ち主だ。発想と言うよりも己の興味をとことん掘り下げた価値かな?。同じように落ちている手袋ばかりを撮影しているカメラマン。これもインターネット上で話題になり、その彼はタモリ倶楽部にも出演していた。どちらも隙間産業?、ニッチな写真である。

では一部では持て囃されているコンポラ写真、これもニッチ写真なのか?。まぁニッチと言えばニッチだろう。要するに既存へのアンチテーゼから生まれたものだからニッチ以外の何者でもない。

結局は写真、その他アートも良い悪いではない「好き嫌い」でしかないのだよね。10人中3人が好きって言ったら成立しちゃうのがアートの世界。

好き嫌いで言えばピカソ、ミロ、ダリ。この中でどうにも好きになれないのがピカソ。良さを全く理解出来ない。でもミロとダリは「面白い」と感じるんだ。何が違うのかね?。

最後に、コンポラ写真が急激に廃れた理由をAIに尋ねてみた(こっちはFeloを使った)。

コンポラ写真の衰退理由

社会的・文化的変化

1970年代初頭、日本は高度経済成長のピークを迎え、社会の価値観が変化しました。コンポラ写真が持つ反体制的な要素や、日常のリアリズムが次第に受け入れられなくなり、より商業的で洗練されたスタイルが求められるようになりました。この時期、特に若者文化や新しいアートの潮流が台頭し、コンポラ写真はその流れに取り残されていったのです。

メディアの変化

『カメラ毎日』や『アサヒカメラ』などの写真雑誌は、コンポラ写真の流行を支えていましたが、1970年代には新しい写真表現やスタイルが登場し、これらの雑誌もそれに合わせて内容を変化させる必要がありました。特に、アートとしての写真が重視されるようになり、コンポラ写真のような日常的なアプローチは次第に時代遅れとされました。

アートシーンの変化

1970年代には、より実験的でアヴァンギャルドな写真が注目を集めるようになり、コンポラ写真のようなスタイルは古臭いものと見なされるようになりました。特に、プロヴォークや他の前衛的な写真運動が台頭し、これに影響を受けた若手写真家たちが新しい表現を模索する中で、コンポラ写真は次第に時代遅れとされました。

批判と反発

コンポラ写真は、日常の何気ない瞬間を捉えることを目的としていましたが、そのスタイルはしばしば批判の対象となりました。特に、写真が持つ政治的な意図や社会的なメッセージが不十分であるとされ、より深い意味を求める声が高まりました。このような批判は、コンポラ写真の人気をさらに減少させる要因となりました。

これらの要因が重なり、コンポラ写真は1970年代に入ると急速に廃れていったのです。

コンポラ写真に対する鑑賞者の評価

コンポラ写真に対する鑑賞者の評価には、「よくわからない」「面白くない」といった声が確かに存在していたようです。特に、日常の何気ない風景を淡々と捉えるスタイルは、従来のドラマチックな写真表現に慣れた人々にとっては理解しづらいものでした。

また、コンポラ写真は意図的に誇張や強調を避けるため、鑑賞者にとっては「何を伝えたいのか分からない」と感じられることがありました。その結果、写真展や雑誌での反応が冷ややかになることもあったようです。

さらに、コンポラ写真が持つ批判的な意義や社会的背景が薄れていく中で、単なる「自己満足的な表現」と捉えられることもあり、鑑賞者の興味を引きにくくなった可能性があります。

これらの要因が重なり、鑑賞者の間での評価が低下し、コンポラ写真の衰退に影響を与えたと考えられます。



さらに1990年代にコンポラ写真のようなつまらない写真が一部で持て囃された事に対してもAIに聞いた。FeloとCopilotで尋ねた。ほぼ同じ回答を得たのでここでは両方の回答を編集した。

1990年代の日常風景を撮影する写真家の評価

コンポラ写真に対する鑑賞者の評価には、「よくわからない」「面白くない」といった声が確かに存在していたようです。特に、日常の何気ない風景を淡々と捉えるスタイルは、従来のドラマチックな写真表現に慣れた人々にとっては理解しづらいものでした。

また、コンポラ写真は意図的に誇張や強調を避けるため、鑑賞者にとっては「何を伝えたいのか分からない」と感じられることがありました。その結果、写真展や雑誌での反応が冷ややかになることもあったようです。

さらに、コンポラ写真が持つ批判的な意義や社会的背景が薄れていく中で、単なる「自己満足的な表現」と捉えられることもあり、鑑賞者の興味を引きにくくなった可能性があります。

1990年代における日常風景を撮影するプロカメラマンの活動は、評価が分かれるものでした。一部の写真家は、日常の何気ない瞬間を捉えることで新たな美学を提案し、特に若い世代やアート界で注目を集めました。例えば、Hiromixやホンマタカシなどの写真家は、日常の風景を独自の視点で切り取ることで、写真界に新しい風を吹き込んだとされています。

しかし、従来のドラマチックな写真表現を好む層からは、「単調でつまらない」といった批判もありました。特に、商業写真や報道写真のような明確なメッセージ性を求める鑑賞者にとっては、これらの作品が理解しづらいと感じられることがあったようです。

このような評価の分かれ方は、写真の受容が個々の価値観や文化的背景に大きく依存していることを示しています。



ああ!、ホンマタカシ!。なるほど確かにこの人もコンポラ写真っぽいかもしれん!。内容は理解出来ないけれど嫌いじゃないなぁ。Hiromixの写真は生理的に駄目だわ。ファンには申し訳ないが自意識過剰で精神を病んでいる人の写真にしか見えない。

と言う事で一旦終了。次回は手持ちの写真の中で「これってコンポラ写真になるのかな?」って写真を紹介していきたいけれど昨年晩秋の旅ネタもあるし・・・。


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写真、カメラHOWTO
温泉街の神社

2025-04-18_01

Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



下部温泉の熊野神社、後編である。今日は28mmレンズで撮影した写真をご覧頂きたい。

前回記事の最後の写真、それを同じ位置から28mmレンズを使うとトップ写真のような構図になる。

尚、本日の現像コンセプトと前回の「露出アンダーで撮影しちまったネガフィルムをプリントで適正露出まで持ち上げた事によってシャドー部の締り具合が悪くなり、かつ少々転び気味の発色」と違って、、、

「ポジフィルム調、コントラスト強めで発色も良くしている。強いて言えば露出を切り詰めたプロビアっぽい発色」

・・・かな?。



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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



上写真、神社のある山の麓にはこうやって温泉旅館が所狭しと立ち並んでいる。建物は現代建築であっても江戸時代くらいから神社のある山の麓はパズルのピースをはめ込んだように宿がぎっしりと並んでいたに違いない。このゴチャゴチャ感がとってもたまらないのだよ!。

前回記事では流行だけを追って広角レンズを使っているカメラマンを揶揄し、、、

「流行りだけで広角レンズを使っているカメラマン達は何を撮りたいのか判らないゴチャゴチャした糞にも満たない写真をスナップ、ストリートフォトと読んで通ぶっている」

と書いている。これを否定したいカメラマンから、、、

「この風景だって広角レンズを使ったゴチャゴチャした風景じゃねえか!」

そんなブーメランが帰って来ちゃいそうだが・・・。

広角レンズの長所ってなんぞや?。特有のパースペクティブ?、いやいや!、それはひとつの表現方法のようなもので長所じゃないだろう。

「狭い場所、後ろに引けないようなところでも意図した構図を見つけられる」

って事じゃないのかな。

広角レンズやズームレンズのワイド側を使う時の大半は狭い場所をウロついている時。もっと言えば「広角レンズを使わざるを得ない場所」でしか使わない。特に今回は単焦点レンズなのだから後ろに引けるのだったらそのまま50mmレンズを使い、わざわざ広角レンズなんぞ使わない。勿論、広角レンズ特有のパースがあるから広がりのある写真が生まれ、24mmレンズだったらもっと広がりのあるゴチャゴチャ感を演出出来たろう。でもパースを意識して広角レンズを使う事はほとんどない。

私が嫌うのは、、、

「何故敢えてその風景で広角レンズを選択したのか?」

そんな疑問が生じる写真だ。左右上下に無駄なスペースがあったり、本人はどうやら人物スナップを気取っているようだが、どう見ても人物に焦点(ピントの意味ではない、主題と言う意味)が合っていない。自分がいる風景の中でカメラを構えました、そんな風にしか見えない写真。

一部盗撮紛いの気持ち悪い写真&カメラマン(FujifilmカメラのCMで炎上したあいつとかね!)を除けばスナップ、ストリートフォト、キャンディッドフォトを否定しているのではない。そうだなぁ~、主題がない、適当いい加減、テクニック軽視、そんな写真が嫌い。敢えてカテゴライズするとしたら「コンポラ写真」をあまり好まない。

いや、それだと誤解を生むな。コンポラ写真の良さを理解出来ていないのは本当だけど、私が写真雑誌を毎月購入し、プロカメラマンの写真を研究対象にしていた頃の一部のスナップ系プロカメラマンや、そんな彼らを崇拝するアマチュアカメラマンの中には、、、

「コンポラ写真を気取ってはいるが、ホントに主観のないつまらない写真」

コンポラ写真って何も知らない子供にカメラを持たせて撮ったような風景とか言われたりするけれど、子供が撮る写真ってのには必ず彼らの興味を惹くものが写っている訳で大人がコンポラ写真を気取っちゃって「似非コンポラ写真」と言うジャンルが確立されていたように感じ、それが大嫌いなんだな。

キング・オブ・日常、ありふれた風景、敢えてシャッターチャンスじゃないしょ~もない瞬間を狙ったり、写真テクニックへの否定から左右上下に無駄な空白がある日の丸写真であったり水平が乱れていたりするのがコンポラ写真の特徴だったりするけれど、そればかりを無理に意識し過ぎている写真は「すでにコンポラ写真を撮ると言うテクニックに溺れている」だけに過ぎない。

反対に「本当に何も考えていないで単にシャッターを押した写真」に見えちゃうとそれらは単なる素人写真、子供が撮った写真にも満たないしょ~もない写真なんじゃないのかな?。そんな写真を撮るくらいならお散歩動画を撮ってりゃ良いだけじゃんと思っちゃうのだな。

正直、コンポラ写真で有名なプロカメラマン達の写真を見ても私には何の感動もないのだけど「つまんねえ写真だけどこの人はこの人で信念を貫いているのだろうな」とは感じられる。加えて我々はコンポラ写真を意識するのではなく、、、

「極普通に己の信念に基づいて写真を撮っていたらその中の幾つかが偶然コンポラ写真になっていた」

そういう写真が「あり」なんじゃないかな?。そしてそういう写真を集めて組写真として整えればそれっぽいコンポラ写真が出来上がるのかもしれない。コンポラ写真云々って話をするとまた長くなるので別の機会にもでも語ろう。

さて!、この鳥居がゴールじゃない。まだまだ上らないとならない。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



折り返してまた階段・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



さらに折り返すと石畳に変わる。下を望む。正面に見える建物も旅館である。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



そんでもって頂上!。本殿(社殿?)である。

先日の記事で神社の風景は撮り尽くした感があり後悔はないと書いたけれど、あったね!。残念ながら修繕工事中。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



この本殿、下部町の指定文化財になっていて写す価値があった。しかし足場が組まれていて作業員の方もいらっしゃったので「なんだかなぁ~」とため息。こんな中途半端な構図でしか撮っていない。

横位置でもう一枚撮影しているのだけど、なんだかなぁ~で撮影していたのもあるけれどα7IIの糞っぷり!。手振れ補正が腹立つくらい効いていない!。28mmレンズを装着していたからスペック通りの性能ならば1/4~1/6秒でもブレない筈。

「α7IIの手振れ補正なんぞ信用出来ねえから感度が上がっても高めのシャッタースピードを維持する!」

それでマニュアル露出(上限1600のISOオート)で1/15秒に設定していたのにブレやがった!。これが半段遅い1/10秒だとこっちもブレちゃなんねえとしっかりとカメラを構えるのだけどまさか1/15秒でブレるとは思っていないから・・・。マジに糞喰らえなカメラだ。α7IIIで28mmレンズなら1/8秒で楽勝で止まるらしいので(それでもたった2段分の補正)それだけでもα7IIIにステップアップしたい。

でもまだα7IIIは買わない。暗がりにて上限ISO1600で背景をボカす必要がないのなら手持ちのOlympus OM-D E-M1markIIに17mmF2.8辺りをセットして撮りゃ良いだけ。換算35mmだったら2秒でも「楽勝で」止まるのがE-M1 MarkII(MarkIIIやOM SYSTEMのOM-1だったら4~6秒でも「楽勝で」止められるみたい)。

上の中途半端な構図になっちまった社殿の写真、1/15秒のISO1600、絞りは恐らくF5.6。これをEM-1MarkIIで撮影すると最低感度のISO200の絞りはF4で十分だろう、そうなると1/4秒で撮れちゃう。1/4秒なんて片手で鼻をほじっていてもブレないのがOlympusのカメラ。

換算24mm相当が欲しければ12-50mmF3.5-6.3を使い、12mm側で1段絞ってF4.5としてもISO560までしか上がらない。α7IIのISO1600の写真とEM-1MarkIIのISO200~560の写真、画素数の違いはあれどダイナミックレンジ、ノイズ共にEM-1MarkIIの写真の方がクオリティは高くなる。

画素数が8Kを超えるような最新の35mm判カメラはISO6400でもノイズ、ダイナミックレジンが及第以上のレベルを保つらしいけれど、一概にセンサーが大きくなればなる程画質が良いとは言い切れない。この手の動きのない風景を撮る場合、どれだけ手振れ補正が強力か?、そこも見ないといけない。

階段の辺りまで足場が組まれていたのと作業の方が忙しそうにしていたのですぐに引き返しちゃったのだけど、どうやら脇からこの足場をすり抜けて本殿横の広場、そして神楽殿をしっかりと見れたそうな。ちょっと悔しいけれど下部温泉は近いうちにもう一度訪れるつもりなのでその時にもう一回、神社をお参りしよう!。

そんな訳で引き返す。


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Sony α7II
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上、決して50mmレンズで撮影したのではない。撮った私も「あれっ?、これホントに28mmか?」、とEXIFデータを見直した程。カメラの水平をしっかりと保てば28mmレンズもカッチリ写る。

次は28mmレンズ、しかも開放F2.8如きでも寄ればボケるって写真。


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そして2枚目の写真をさらに上から撮影。やっぱりこのゴチャゴチャ感が好き。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



次はトップ写真を上方から撮影したコマ。これぞ広角レンズらしいパースかな?、と思える写真。


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smc PENTAX-M28mmF2.8



次は反省しなくちゃならない写真かな?。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



背景をボケさせたくて程良いボケを考慮し過ぎて主になる被写体の切り取り方が実に中途半端。こういうのを「レンズに撮らされちゃう」と言うのかな?。背景ボケは少ないけれど次の構図の方が写真として成立していると思わないか?。


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smc PENTAX-M28mmF2.8



そして麓に戻っていく。先日も書いたけれど神社の参道であり、山道でもあるのだけどこの路地裏感!。

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本日最後の写真は鳥居をガツンと!。


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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



鳥居に注目するは当然として背景を見て欲しい。右の建物と左の建物の間を縫って狭い参道があるのが判るだろう。そして鳥居のサイズからして恐らく昔から参道に迫るようにして建物(恐らく宿)が建っていたろうと推測出来る。麓から本殿までの標高差なんてたかが知れており、50~60メートルじゃないか?。それでも山の上のある神社、趣があった。

前回記事では50mmレンズを使用した写真、今日は28mmレンズ、どっちが使いやすかったか?・・・。う~ん、どっちもどっちかなぁ。50mmレンズだと参道が山道だからして後ろに引けない事が多いし、28mmレンズよりももうちょっと広い24mmくらいが使いやすかったかもしれないと思ったり、場所によっては35mmくらいが適当だと感じたり・・・。。

そうなると当たり前だけどズームレンズが良いのですよ。楽が出来るのは当然として一枚毎に瞬時で欲しい画角を得られるから背景をボカす以外の風景ならばズームレンズの方がクオリティは遥かに高くなる。

また、キング・オブ・曇天の山中とは言え1/15~1/30秒、ISO1600で撮影出来たのでうちにあるFE28-70mmF3.5-5.6のテレ側でも十分に使えたろう。とは言え28~70mmってあんまり用途ないのだよね。Sony αシリーズレンズの中で最古参と言っても良い。

でもやっぱりSonyはユーザーありきって感じじゃないのだよね。だってミラーレスカメラに利点、どのカメラ、レンズメーカーでも「レンズの設計度が自由」って言いまくっていなかったか?。だったら28-85mmF3.5-5.6くらい造れるんじゃないの?。どこかで書いた気がするけれど28~70mmだったら今回のように28mmF2.8と50mmF1.4がありゃ十分っちゃ十分。テレ側が85mmまで伸びているとF5.6開放でも意外と使えるのだよね。

そう考えるとこの神社を写すのだったら手持ちズーム9-18mm、12-50mm、換算18-36mm、24-100mmの画角を持つm4/3システムの方がストレスのない撮影になっていたろう。m4/3はボケが弱いからそこをどうするか?。手持ちの25mmF1.7の開放描写のボケ具合は35mm判のF3.5相当だから・・・。

中華ブランドとは言え中一工学m4/3用の25mmF0.95、35mm判換算で50mmF1.9くらいになってくれるでしょう?、MFレンズであるけれど食指が動くよね。

はい!、これでようやっと初日終了!。次回からは2日目の模様をお送りする・・・。


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温泉街の神社

2025-04-14_01

Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



旅初日のネタは3月29日記事で終了と思ったでしょう?。いえいえ、今日の風景こそがメインディッシュ、この風景を見たくて下部温泉を訪れた言い切っても良い!。

今日は久々に写真論と言う程ではないけれど激しく主張しているのでそういうのに興味ある方もどうぞご覧になって下さいませ!。


温泉街にある神社と言うと温泉神社を思い浮かべてしまう。下部温泉に渋い神社があるのは訪れる前の事前リサーチでYouTubeの紹介動画で知っており、てっきり温泉神社だと思っていたけど違った。熊野神社だった。

「836年に熊野権現が出現して温泉が湧いた」

とか、それ以前から温泉は存在し、、、

「836年に当時の甲斐の国司の夢枕に熊野権現が現れお告げによって建立」

と言った伝承が残っており、熊野権現だからそりゃぁ熊野神社だわな。社殿(本殿?)は戦国時代のものらしく、歴史ある神社みたい。

初めに本日の写真、現像コンセプトを述べよう。

「露出アンダーで撮影しちまったネガフィルムをプリントで適正露出まで持ち上げた事によってシャドー部の締り具合が悪くなり、かつ少々転び気味の発色」

ローファイフォトと言う程ではないけれど、こういうフィルム時代を思い出し、ちょっと汚いデジタル現像、好きなのだよねえ~。シャドーにもうちょっとアンバーを加えても良かったかなと思ったけれど、やり過ぎるとデジタル臭が強くなるから「ちょっと物足りない汚さ、ホントはもっといじりたい!」、敢えてその状態にとどめてみた。

それと今回は露出アンダーのフィルムを無理に持ち上げた時に出る荒い粒子は再現していないので悪しからず。粒子表現って難しいんだよね。どのサイズで鑑賞するかによって全く違ってきちゃう。スマホで拡大せずの鑑賞だったらこれでもかってくらい粒子を入れないと駄目だし、そうなると拡大されたら「森山大道を気取っているんですか!?」ってな写真になっちゃうし・・・。

さて!、トップ写真、鳥居の先は階段。昭和好きで路地や坂道、階段が大好きな人間からしたらこの場に立った時点で興奮しまくるに違いない。私もワクワク感しかなかった。この写真の左側、これが3月25日記事で紹介した趣のある階段のある坂道。今日は横位置構図で紹介しよう。


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Sony α7II
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では早速階段を上って行こう!。


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smc PENTAX-M50mmF1.4



この風景を50mmレンズだけで切り取ろうと思うと大変。広く全体を構図しようととすると階段を降りなくちゃならない。でもそうなると白けた空も写ってしまったりで50mmレンズだけで頑張る!。

単焦点レンズを頻繁に使う方なら判ってくれるだろう。その時の感覚に従ってレンズを交換していたら面倒臭くてしょ~がねえ!。行って帰ってくる場合、ここでは上ったら降りるのだから往路では50mmレンズ中心に、復路では28mmレンズ中心に・・・、そんな手法が最適。

実際にはさすがに50mmレンズでは画角が狭過ぎて途中で28mmレンズに切り替えている。でもそうなったらそうなったで、これまた感性に従って構図しようと思うと「この構図だとやっぱり50mmだよね?」となっちまうので「ここから先は何が何でも28mmレンズで撮る!」、そんな意識も必要。

但し、この「面倒臭い病」こそが失敗を招く。今回は撮り尽くした満足感が高く後悔はなかったけれど、時間や周囲の環境(人の流れなど)気にせず撮れるのだったらじっくりと被写体と対峙すべきでレンズ交換が煩わしいと感じても交換すべきなのだよね。

お散歩写真では50mmレンズしか所持しない時が多い。私自身、ほとんどの風景は50mmレンズで切り取れる自負があるのだけど、痩せ我慢と言えば痩せ我慢だし、特に私の世代だとアサヒカメラや日本カメラと言った写真雑誌を毎月読むのが当たり前だったから、そこで活躍するプロカメラマンの所作を真似る時も多い。

何故か単焦点派のプロカメマンは1本勝負に挑んでいる事が多い。特にヘタウマなスナップカメラマンってのがその傾向が強い。当時はそれが潔くカッコイイと思われていたようだし、1本のレンズさえ使いこなせないのなら何を使っても中途半端、1本を極めてこそ!、そんな意識が大半のカメラマンにあった。

ところが写真雑誌に掲載されていたそいつらの写真を見ても大した事ないのだよね。糞みたいな写真、いや、糞みたいって糞に失礼だ、糞にも満たない写真ばかり。

「えっ?、なんでこういう風景でこんなレンズを使っているのか?」

お金を払ってプロカメラマンの写真を見ようとしているのにそんな疑問が浮かぶ糞未満写真を見させられる。勿論、人それぞれ感性が異なるので、「この構図が最高!、このカメラマンのテクニック、センスはスゲェ!」なんて感動する読者もいたろうけど、私は違ったな。

写真を真剣に始めたのは20代後半と遅い。すでにオートフォーカス、ズームレンズ全盛の時代。その中で生き残った単焦点ってのが軽くて小さい広角系のレンズだった。28mmとか35mmと言った単焦点レンズを持って街中をブラリする、そんなのが流行っていたみたい。今思えばLeica信仰が関係していたんじゃないかな?。

今回の写真で言えば2枚目の坂の写真、これが28mmレンズを使っていて実はこういう切り取り方はあまり好まない。しかも今日は敢えてカメラの水平(少し右にそしてレンズが下に向いている)とレンズの樽型歪曲(このレンズの歪曲は少ない方だけど)を修正していない。

フィルム時代はそれらの修正なんて出来なかったからデジタルになってからもこういう構図を見ると不快な像に見えちゃうんだな。今日は50mmばかりの中に28mmレンズを使った好んで撮らない構図、それを皆さんに感じ取って貰いたく・・・。

写真を始めた頃、すでに主流はAF一眼レフカメラだったけれど通人はレンジファインダーカメラをこよなく愛する訳さ!。そうなると単焦点レンズしかないし、ボディはほぼLeica一択、この頃はすでにM6ボディ、高倍率ファインダータイプを選ぶと扱いやすいのは35mmレンズとなる。

高倍率ファインダーモデルは28mmレンズ枠が表示されないから28mmレンズ用外付けファインダーなんぞをアクセサリーシューにセットして「28mmは全体を見回す視界の画角とほぼイコールだから!」、これまた通ぶっちゃう人々がいるのだな。

「だったらノーマルファインダーを買えよ!、単に外付けファインダーを付けてえだけじゃん!」

そう心の底で思っていたりしていた。

Leica M6の時代、それ以前のM3が憧れの対象であった。優秀なリペアマンによって完全調整されたM3ってのが最高のフィーリングなんだそうな。でもM3はLeicaの中で割と異質でほぼ50mmレンズ専用と言ったボディ、ファインダー倍率も1倍に近く50mmレンズなら両目を開けたままの撮影でも違和感を覚えない。よって普通の思考の持ち主だったらM3には50mmレンズを装着する。言い換えると、、、

「50mmレンズを使いたいからM6ではなく敢えてM3を使う」

これが正しい。でも通ぶっている人達はM3にわざわざ28mmの外付けファインダーを付けて28mmレンズを使っていたりする。他人がカメラやレンズをどう使おうが知ったこっちゃないし、M3の他にM4やM6を買おうと思うと半端じゃない出費となり、M3だけで済ませたい気持ちも判りはするけれど、内心では「だったら素直にM6の標準倍率ボディを買えよ!、バッカじゃねえの?」と・・・。

まぁLeicaは写真を撮る道具に加えファッション要素もあるのでボディに広角レンズ用外付けファインダーを付けるのはお洒落の一環なのは判っているけれど、鼻に付くのだよ!。20mmとか24mmを使うのなら外付けファインダーは必須だけれど、今度はその手のレンズを付けると「キャンディッドフォトならノーファインダー撮影だ!、ノーファインダーの偶然性が面白い!」とか言っちゃう人達だからして・・・。

カッコイイ、流行りだからって程度の思考で広角レンズを使ってしょ~もない写真を雑誌に掲載しているプロカメラマンとそれを何の疑いもなく崇拝しているアマチュアカメラマンなんぞ糞食らえ!。ヘタウマ漫画と言うジャンルがあるのは何となく理解出来る。でもヘタウマ写真って下手にしか見えないのだよね。そこに可愛さとかその他の感情なんて一切抱けない。よってこいつらを反面教師とし、彼らと違った作風で撮ろうと考え行き着いた先が、、、

「50mmレンズでカッチリ撮る」

元々写真は、、、

「眼の前の風景を己が表現したい部分だけを切り取る」

そんな感覚があったのでそこらの雰囲気をふんわりと伝えるような広角レンズよりも画角が狭い標準~望遠でキッチリカッチリと撮る方が好みだった。かと言って85mmレンズや100mmレンズだと大好きな下町路地を歩くと画角が狭過ぎる。そこで50mmレンズ、これが丁度良かったのだな。

Leica使いでも赤瀬川原平とか椎名誠の写真は割と好きだった。でも彼らの生業って作家であり芸術家であり、写真家と呼ばれる事はあったろうけど純粋なプロカメラマンではないのだよね。

そう考えると90年代って一部のプロカメラマンの間で雑踏に紛れて写真を撮っているオレってスゲェ、そんな思考で広角レンズを使ってごちゃごちゃしたつまらない風景を撮るのが流行していたとしか思えない。しかも水平も取れていない曲がった写真が普通にアサヒカメラとか日本カメラに掲載されていて「この写真の何が優れているんだ?」とマジに疑問だった。

そしてそれを参考、崇拝しちゃった読者、アマチュアカメラマン達がこぞって似たような何を撮りたいのか判らないゴチャゴチャした糞にも満たない写真をスナップ、ストリートフォトなんて言い出して撮り始めちゃう訳だな。


標準レンズと言われていた50mmレンズであるが、上のように広角レンズが持て囃されていたり、ズームレンズ全盛時代だっただけにそれだけを持ち歩いて写真を撮る人は少なかったんじゃないかな。それも己のあまのじゃくな気質にマッチしていたと思う。

50mmレンズの利点は絞ればどこのメーカーのレンズでも歪曲がほとんどないのも含め全体がカッチリと写り、近寄って絞りを開けばボケ表現も出来る。以下3枚、開放、もしくはF2で撮影した風景。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



Sony α7IIにTechartのLM-EA9を使うとおおよそのMFレンズをAFレンズ化出来る。ボディが古いのでAFスピードは遅いし、動体撮影は出来ないけれど、フィルム時代のAFカメラ、AFレンズよりも意図した位置にしっかりとピントが合ってくれる。

さぁて!、上の風景、パソコンでもスマホでも写真を拡大し、千社札をご覧になって頂きたい。まずお目に掛かれない木札タイプである!。まじまじと木札の千住札を見たのは初めてかも知れない。本殿は紙札だったので途中、石灯籠の辺りだけ木札を貼っても良い、そんな風習、文化があったか、界隈でも特に熊野神社に親しい氏子だけが木札を貼る事を許されていたのか?。

う~ん、これは知りたいね。さすがに局地的過ぎてAIで調べても出てこなかった(しかも今のAIって2年前と比較してかなり進化しているけれど未だに嘘を吐くからね)。下部温泉の郷土史を紐解かないと判明しないだろうなぁ~。下部温泉は近いうちにもう一度訪れたい。その時に役場とか観光協会で尋ねようと思う。

そしてクルリと振り返る・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



参道なんだけど路地裏感とでも言おうか、雰囲気良いでしょう?。昭和しているでしょう?。

今日はここまで!。28mmレンズでの風景は次回!。


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お散歩日記
今日も昨秋の旅ネタではない。自画自賛って程ではないのだが、良い風景が仰山あり、選定が間に合わないんだ。そこで書き溜めているアウトドアに関するネタにする。途中、ワークマンの新商品、ヤバイじゃね?、そんなくだりもあるので興味ある方はどうぞ!。


THE GEAR OF THE NORTH FACE 205 SPRING SUMMER

「これから登山だのハイキングだのやってみたい!、何を揃えて良いのかチンプンカンプン、そうだ!、街着で流行っているノースフェイスは元々アウトドア特化ブランドだからそこで揃えよう!」

中にはそんな人いると思う。上のサイトからMOUNTAIN商品をご覧になって頂きたい。

紹介されているのはレインジャケット、トレッキングパンツ、トレッキングシューズ、リュックの4つ。定価レベルで約12万円。この他にレインパンツも必要になり、レインジャケットでクライムライトジャケットを推しているからレインパンツも必然的にクライムライトジップパンツになり、これがまたアホみたいに高く、合計額は15万円を超える。

ほんの少し知識があればインナーには吸湿速乾性の高いベースレイヤーだったり、夏以外ならフリースやソフトシェルジャケットなどのミドルウェア、冬季にもなれば防寒着も必要になってくる。全てノースフェイスで揃えようと考えたら上の15万円にそうだなぁ~、プラス5~10万円の出費を覚悟しないとならない。

ノースフェイスのイチオシ、フラッグシップに近いウェアなのでどれも高価なのは判るけれど、初心者はこの合計金額を見た途端にお口あんぐりしちゃうんじゃなかろうか?。

私もアウトドアに興味を持った2019年にはウェアの知識は皆無だったけれど運良く仕事仲間が元山ノボラーだったり、キャラバンがジャック・ウルフスキンから撤退する時期と重なり、定価の70パーセント前後の大バーゲンセールでウェアを揃えられたのと、それなりにお勉強をし、モンベルの商品が費用対効果が高いのを知り、性能云々は置いといて、かなり費用を抑える事が出来た。

高価だったのはトレッキングシューズくらいかな?。他は手持ち、もしくはどれも数千円レベル(34Lのリュックでさえ5千円前後)で手に入れているのでベースレイヤー、ミドルウェア、アウター、シューズ、リュックの一式なら5万円くらいで揃えているんじゃなかろうか?。

それを考えるとノースフェイス、それもフラッグシップなどで揃えようと思うとそれの3~5倍、アホみたいにお金が掛かる。数年間、新型コロナによってアウトドアウェアだのギアだのが馬鹿売れしたそうだけれど中には自分で知識を仕入れようともしない無知な人ってのもいて、彼らがブランド優先でモノ選びをしていたらエライコッチャだったろうし、もしかすると無知だからアウトドアを趣味にするには大金が掛かる、それが当たり前だと思っていたかも知れない。

とは言え趣味ってお金は掛かるもの。私はロックギターを趣味としており、エレキギター、アンプ、エフェクター、今ではパソコンやスマホを使ってのアンプシミュレーター、DTM云々を揃えようと思ったら50万円は覚悟せねばならない。勿論これは一人前のギタリストとして満足出来る機材を揃えた場合。

エレキギターには入門者セットなるものがあり、安価なものだとギター、アンプ、チューナー、シールドコードなどのセットで数万で売られている。アンプはしょぼい事が多い。でもこれに数万のマルチエフェクターを加えれば割と納得する音が出るし、安いギターだから駄目って訳ではなく、普通にロックだろうがジャズだろうがポップスだろうがファンクだろうが演奏出来ちゃう。

そもそも最初の数ヶ月なんて機材が良かろうが悪かろうがギターを弾く技量もないし、音作りの知識もないから良い音を出せる筈もなく、初心者がエレキギターの雰囲気を味わう(コードやスケールを覚え、簡単な曲をコピーする)には数万円のセットで十分。

Fコードをしっかり鳴らせるようになったり、パワーコードオンリーの楽曲だったり、リズムギターパートくらい弾けるようになってくると、今風にするのなら出力先はアンプではなくパソコンに繋げる為のオーディオインターフェースだったり、アンプシミュレーター、DTMソフトだったりを手に入れた方が満足する音になってくれる(録音も簡単なので練習にも最適)。勿論そうなるとプラス数万は掛かるけれどそれでも10万円もあればデジタル環境を構築出来る。

入門用ギターやアンプは質が悪い?、弾きづらい?。アンプは上述の通り、使い物にならないだろう。でもギターはおおよそ問題なく弾けるみたいだ。ストラトキャスターモデルはストラトキャスターの音、レスポールモデルはレスポールの音が鳴る。YouTubeで安価なギターと高価なギターを弾き比べる動画が仰山見つけられるけど、私は耳が悪いのかね?、3万円と30万円のギターの違いとかあんまり判らない。要は上手い人が弾けば3万でも30万円でも300万円でも良い音が鳴るのがエレキギターなんだな。

以前、上野の骨董市でB.C.リッチのモッキンバードのコピーギター(フェルナンデス TARGETシリーズ)を7千円くらいで買ったけれど(1990年代のモデルで当時の定価は4.8万円)、スゲェ良い音が鳴るのだよ!。ハムバッカーピックアップなんだけど低出力タイプなのか、経年劣化で上手い具合に枯れたのかな?、低音、中音が弱く、高音に張りのあるタイプで大好きな70年代の枯れたロックギターの音が鳴る。ピックアップセレクターをセンターにセットしてボリュームを少し絞ると1973年頃のジミー・ペイジな音。しかも無茶苦茶弾きやすい。ネックとフレットが私の手に馴染んでいたんだな。

安いギターはすぐに壊れる?。これは運でしかない。30万円のギターでも壊れる時は簡単に壊れるし(主に配線不良)、3万円のギターでも10年以上使える場合もあろう。ちなみに上記のモッキンバードコピーは中古と言う事もあり、7~8年使っていたらボリュームポットが壊れて音が鳴らなくなった。

手持ちギターが沢山あるので以降使用していないけれど、器用な人だったら数百円のパーツを買って自分で修理出来るし、業者さんに依頼しても数千円(このモッキンバードのコピー、プレミアまでは行かないけれど今、中古市場では2~4万円で売られている)。

そうだ!、そうだ!、ワタクシはベースも弾く。今使っているのがフェンダージャズベースのコピーでそれこそ入門用の類い。ある街をお散歩写真していて見つけた小さな中古楽器店。冷やかしで入ったら物凄い良いサンバースト色のジャズベースのコピーを見つけた。

丁度ジャズベースタイプが欲しいと思っていた。試奏したところ問題を感じられなかった。ソフトケースを付けて貰ってこれも7千円くらいだったと思う。その日の夕方、カメラバッグにベースを背負って家路に就いたのだった。Pentax K-5を使っていたから12~3年前の出来事。そのベース、弾きやすいし、今でもちゃ~んとジャズベースの音が鳴っている。

数万のエレキギターの入門用セットはホントにギターを始めるだけの為のセット。納得の行く音を出すには上述の通り、10万円掛かっちまう。本気でギターを学ぶのなら初期投資に10万円。

さらにバンドを組んだり、ライブ演奏したりともなると2本目のギターだったり、エフェクターだったりを追加購入するようになるだろうからプラス10万ってところか?。

しかし安心しなされ!。エレキギター購入者の9割が1年以内にギターを辞めてしまう。そんな人は入門用セットで数万の出費だけで済んだと喜ぶべきであり、反対に1年以上継続出来た人は技量、知識も徐々に豊かになり、己の現在地を知っているからどんな機材が必要かを理解出来、その為には財布の紐は緩くなる。


登山、ハイキングウェア&ギアにも入門用はある。以前、とあるスポーツショップで初心者登山セットなるものが売られており、記憶が曖昧だけどレインウェアはミズノのベルグテック(ジャケット&パンツセット)、トレッキングシューズがキャラバンのC1ミドルカットだったと思う。これにどこかの30Lクラスのリュックのセットだったのかな?(この手のセットとなるとコロンビアかな?)。

これらの他にトレッキングパンツがありゃ何とかなる。春~秋の日帰り登山だったらあとはユニクロなどのファストファッションでインナー類を揃えれば済むから込み込み定価レベルで10万円。おやおや、上の囲みと同じ金額に達する。

恐らくどんな趣味でもより継続、そして本格的に楽しもうと思ったらそれくらい掛かってしまうんじゃないか?。キャンプも楽しみたいともなったらさらにプラス10万円。そしてやっぱりギターと一緒で1年以内に飽きちゃう人達がこぞってウェアやギアをセコハンショップやネットで売却している。新型コロナ禍によってキャンプブームが訪れ、それが終息した途端にセコハンショップにキャンプ用品が仰山並んだそうな。

「山に登るだけで10万!?、高いよ~」

そう感じたらワークマンになるのかな?。ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターシェル、パンツとラインナップしており、リュックやトレッキングシューズ、アウトドアで使えるソックスやグローブもあり、3万円もありゃ揃えられるし、詳しくはないけれどキャンプ用品も有名アウトドアメーカーよりもかなり安い価格帯にあるらしい。

但し、私個人は幾つかのワークマンのアウトドア商品は信用していない。例えばトレッキングシューズ。完全防水ではないんだよね。アウトソールの接地部分から6センチだったかな?。まぁレインパンツを穿いていればそれより上が防水でなくても何とかなるっちゃ何とかなるけれど土砂降りだったら浸水する可能性がある。

また市場原理からすれば安かろう悪かろうは当たり前。必ずどこか有名アウトドアブランドと違ってチープな造りになっているに違いない。数回足を通すくらいなら問題ないのだろうけれど、秋のシーズンが終了、次の春まで半年靴箱に眠らせていたら見事に加水分解して、春の香りの中、アウトソールがパカッ!、そんな事に陥るかもしれないのがワークマンのトレッキングシューズ。怖くて履けないって!。

それとワークマンには最大の欠点がある。何故かどこのサイト、SNSで書かれてない、言わない。それは、、、

「欲しい時に商品がない!」

オンラインサイトでは人気商品がいつも在庫切れだし(そもそも初心者はワークマンだろうが他のブランドだろうがウェア、シューズ、リュックは試着して買うべし!)、そんな商品は店舗でも人気があるので上記セットを一店舗だけで揃えられる筈もない。レインスーツはA店、トレッキングパンツはB店、リュックはC店と車ではしご、半日、下手したら丸一日掛かっちまうし、周囲に複数の店舗がない地域もある。

しかも店員さんのほとんどがアウトドアに精通していないからアウトドア初心者が何の知識もなく、ネット上の情報だけを頼りに一人で買い物をしなくちゃならない。ネット情報通りに揃えられれば良いけれど初心者にはハードルが高い気がするんだな。

「来週、山へ行こうぜ!」

そうなってすぐに揃えられないのがワークマン。勿論全身ワークマンである必要はないけれど、私が「このウェアは優秀に違いない!」と1年以上もオンラインサイトを覗き、そして幾つかの店舗を回っても一切買えなかった商品も幾つかあり、需要と供給のバランスが保たれていない、運が良い人だけが買える・・・、これってブランドとして成り立っていると思う?。

加えてネット上にはアクセス数を稼ぎたい輩どもの気持ち悪いくらいのワークマン推しサイトがウジャウジャある。長所は無条件でそれがさも一流品かのように褒め称え、短所には口を閉ざし、平然と嘘を吐く!。

アウトドア実践歴は少ないものの、性分から興味のあるものに対して執念をもって調べ尽くすタイプだからその手のサイトの忖度しまくり記事や動画を見れば見る程、ワークマンへの信頼度、評価は下がっていく(良い商品もあるだけに残念だ)。またアウトドアに精通している人は私以上に彼らの嘘を簡単に見抜けるだろう。

ところが何の知識もない初心者がその手の嘘、偽りを平気で語るサイトを見てワークマンの商品を買っちゃうと最悪の事態、死を招く。具体例を出そう!(あくまでも私見)。

ワークマン2025年春商品に「X Shelter 超透放湿レインジャケット」がある。トレックタイプは耐水圧が10000mmに抑えられているけれど透湿度がミレーのティフォンファントム越え、70000g/m2/24hだ。

数字だけを見ると嵐の中では厳しいけれど極普通の雨だったら十分耐えられ、かつウィンドシェル並の透湿度があるので(しかも脇下ベンチレーション付き)汗掻き星人には最適なレインウェアだ。忖度野郎どもはこぞってこの商品を褒めている。

「そもそも嵐で登山なんかしないから10000mmの耐水圧で十分だよね」

あぁ、恐ろしい思考だ事!。

一般に土砂降りをかわすには10000mm、嵐、台風クラスになると20000mmが必要と言われているので低山専科、日帰り登山くらいなら10000mmもあれば十分?。

以前、長野県は白駒の池を訪れた時の事、運が良かった。散策を終えて車に乗り込んで次の目的地に向かおうとした途端にたまげるくらいの土砂降り。夕立である。30分以上降り続いていたと思う。山の天気はこれがある。強風ではなかったと記憶しているので恐らくその夕立は10000mm耐水圧のレインウェアで凌げたと思う。

しかしこれに強風が伴ったら果たしてどうだったろうか?。もし白駒の池の周遊だけでなく、ちょっと足を伸ばして標高をさらに上げていたらどうなっていたろうか?。それを考えると山で10000mmの耐水圧は心細い。

有名アウトドアブランドの商品でも、どこのブランドだったか忘れちゃったけどパーテックスの生地を使った透湿性に特化したレインジャケットが耐水圧10000mmだったと思う。有名アウトドアブランドなら商品化するにあたってフィールドテストを重ねているだろうからある程度信頼しても良いけれど、それでも雨が予想されるような場合は10000mm耐水圧のレインジャケットを私は着ないな。

ミレーのティフォン50000。この生地の耐水圧は20000mm。一般的にこれだけあれば台風クラスの雨でも耐えられると言われているけれどネット上では「浸水する」なる情報も幾つか見受けられる。撥水効果が弱くなる、もしくはなくなってしまうと20000mmでも厳しいのではなかろうか?。だから耐水圧が高いゴアテックスが好まれる傾向にあるみたい。

ミレーはそのゴアテックスに対抗する為もあろう、ティフォン50000は「ティフォン」と名を変え(30000mm、50000g/m2/24h)、「ティフォンファントム」シリーズ(50000mm、60000g/m2/24h)も追加されスペックを上げてきた。まぁでも開発担当がアホだから自分とこの数字に酔っちまって脇下ベンチレーションを付けないお粗末さ・・・。


偶然、X Shelter 超透放湿レインジャケットの検証動画に出合った。なんと!、センタージップが止水タイプでないのが判明。生地の耐水圧は10000mmあってもジッパーの耐水圧はほぼ皆無。とてもじゃないけれど山では怖くて使えないし、自転車やオートバイなら弱い雨でも5分、10分も打たれ続けていればジッパー裏に小さなフラップが付いているけれど一切期待出来ず、風圧によってジッパー部分からどんどん浸水するに違いない。

春~秋の数時間で登頂下山出来るような低山なら低体温症などの危険は少ないので使えなくもなく、そんなアクティビティだけをこれから楽しむのなら買っても損はないかも知れないけれど、それ限定なウェアでしかないのが「X Shelter 超透放湿レインジャケット」であり、、、

「次は森林限界を越えた山に登るぞ!」
「次回は山小屋、テント泊も含めて縦走だ!」

となったらこの商品は着用しちゃならない(季節、天候によっては死ぬ可能性大)。結果、追加でまもとなレインジャケットを購入せねばならない。街着としては優秀だろうから無駄になる事はないだろうけど(それでも土砂降りならセンタージップから浸水する)、知識を持っていない初心者は止水ジッパー云々も理解していないので物凄く危険。

その検証動画の情報が全て正しいとしたら、、、

「X Shelter 超透放湿レインジャケットはレインジャケットで使われるような生地を使用した雨に強いウィンドシェルでしかない」

ジッパー部分が止水でなく、フラップも役立たずとなったらそれはレインジャケットと表記しちゃならない。しかも商品ページを見ると「アンバサダー開発協力商品」、そんなアイコンが示される。

「この手の商品開発に協力するアンバサダーだからさぞアウトドアに精通しているだろうから剥き出しのセンタージップは当然止水処理が施されているだろう」

そんな誤った認識を持っちゃう。

「欲しい時に買えない、ネット上で忖度情報ばかり、アンバサダーが無能そう、かつ自社で未検証、未テストのウェア&ギアもありそう」

それがワークマンのアウトドア商品であり、しっかりと吟味して買わないと安物買いの銭失い、初心者が最初に揃えるブランドではない。ワークマンのアウトドア商品とは一通り有名アウトドアブランドを揃えたある程度アウトドアウェア&ギアへの知識がある人が物珍しさ、ゲテモノ食い、2軍扱いとしてケチった時に利用する商品だ。そう断言しようではないか!。

そうなると初心者がなるべく散財せずに一定の評価のあるレインジャケットを選ぼうとするのなら上述のミズノのベルグテックになるんじゃないかな。上下セットで2万円でお釣りが来る。公式が富士山登山と屋久島トレッキングで効果を期待出来ると言っているのだから商品として十分なレベルに違いない。

だからミズノのレインウェアにキャラバンのシューズ、コロンビアのリュック、このセットは非常に理に適っており費用対効果は高い。

私個人は展開カラーが気に食わないのと汗掻き星人だからスペックなどを見る限り、ミズノのレインウェアには食指は一切動かなず、同じ汗掻き星人ならモンベルのベンチレーション付きのレインウェアをお勧めしたい。またシューズに関してはビブラムのメガグリップ相当のアウトソールしか認めていないのでキャラバンの中でもグランドキングシリーズと言った高価なシューズ、もしくはモンベルのトレールグリッパー搭載シューズを選ぶ。

リュックに関してはコロンビア、これは正解だろう。コロンビアはアーバンアウトドアブランドのイメージがあり、通ぶった人達からは二流、格下に見られているけれど(アウトドアに特化したブランドと比較すると二流格下は間違いではない)で優れた商品も多い。アウトドアで使用するのならワイルドウッドシリーズとティンバーラインシリーズは安価だしお勧めである(ワイルドウッドって以前はペッパーロックと言う名称だったような・・・)。

為替の影響でアウトドアブランドのリュックは軒並み高価格化してしまった。30Lクラスのリュックでさえ2万円越え。ぼったくりブランドだと3万前後、ULブランドなんて3万オーバーは当たり前。コロンビアも例外ではない。それでも他のアウトドアブランドよりも遥かにお安い。初心者が2万円を超えるリュックを安々と買えるかな?。スポーツ店でリュックを高いと感じたら一度コロンビアのリュックを検討するべき。

とにかくレインウェア(ジャケット&パンツ)、トレッキングシューズ、リュックは長く使える代物なので安易に決めない事だ。また三日坊主、すぐにアウトドア、登山に飽きちゃうかもしれない。そんな時の為に日常でも使えるようなウェア&ギアを手に入れるのが重要。

レインウェアならド派手な発色や差し色が入っているアウトドアっぽいモデルよりもワントーンの落ち着いた色を選んだ方が街着として映えるし、トレッキングシューズも砂や小石が入り込むような山を目指すのなら別にして街で使いやすいローカットタイプを選ぶべき。リュックも30Lクラスなら雨蓋タイプのアルパインリュックではなくファスナータイプの方が日常での使い勝手が良い。

近頃、街着でもアウトドアアクティビティでもブラックが流行っている。果たしてアウトドアアクティビティにおいてアウターにブラックって正しいのだろうか?。

雪山なら白い雪とのコントラストによって遭難時に見付けやすいメリットがあるかもしれないけれど春~秋ともなると太陽光を吸収して暑そうだし、それ以前にスズメバチ対策を考えるとブラックは怖い。私は着ない。また一部ではアブ、フヨも濃色の服に寄ってきやすいなる説もある。

ハチに刺される時は近くに巣がある事が多いからそれに向かって歩いていたら何を着ていても刺されるだろうし、経験上、アブはウェアの色が何だろうがまとわり付いてくるけどね。


レインウェアの注意点としてはサイズ選び。春~夏用としてレインジャケットを購入する際、例えば夏休みに初めて山に登る!、日帰り登山ならインナーは薄着、Tシャツ1枚って事もあるだろう。それにフィットしたサイズを選んでしまうとインナーが増える他のシーズンにピッチピチで着られなくなる。反対にインナーが大幅に増える冬に備えて大きいサイズを選ぶと夏の着用でブカブカ。

無駄に出費したくないのなら真夏はブカブカになるけれど他のシーズンでも着られるくらい身幅などにゆとりのある一着をお勧めしたい。真夏でも2000メートルを越えてくると日帰り登山であっても天候によってはインナーを増やすからピッチピチのレインジャケットは買うべきではない。

春~夏にフィットしたサイズ、秋~冬にフィットしたタイプと2着購入するのが最適。その分、費用は増すけれど日常でも通年着られるアウターとして活用出来るのでそれくらいの出費は良いのでは?。ミズノのベルグテックは上下セットとなり、ジャケットとパンツは同サイズとなってしまうので一年中着用出来るサイズ感にはならないので注意が必要。

雪山だって行きたい!、スキーやスノーボードでも使えたらいいかも・・・、そうなると秋~冬用としてレインジャケットよりも全天候型のハードシェルジャケットの方が好ましい。厚手生地だったり、表地に滑り止め加工が施されていたりと冬山に特化した造りになっている。しかしその分、重量も嵩むし、畳んでも小さくなりにくい欠点がある。

あとは逆張りとでも言おうか?。初心者に見られたくない、そんな理由から費用対効果の高いミズノ、キャラバン、コロンビアを敢えて避けるってのも手だ。そうなったらやっぱりモンベルにお世話になるのが一番だけど全身モンベルってのも揶揄される対象になるのでトレッキングパンツとリュックは別のメーカーを選ぶべきだろう。

と言う事で結論。

何かしらの趣味を始めようと思ったら今の時代、10万円を覚悟せよ!。加えて少しでものめり込んだら追加で10万円・・・。ギターもアウトドアアクティビティもそれだけお金が掛かるのだから1年で諦めちゃ勿体無いぜ~。


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物知り顔(アウトドア)
手持ちのアウトドアウェアについて - ウィンドシェル編からの続き・・・。

手持ちのアウトドアウェアを自己満足的に語るシリーズの第4弾!。今日はインサレーション系防寒着について。ウィンターシーズン用のネタだから2月中に掲載する予定だったけれど何だかんだと文章がまとまらず桜が咲く季節の掲載となっちまった。

まぁ今回、古着の話もしているので今の季節からこの手の冬用ウェアが古着として安価で出てくるので潔癖でない方にはちょっとした情報になるかと思う。

尚、インナーダウンは所持していないのでこれに関しては末尾に「ここのブランドがいいんじゃね?」って内容でちょこっと書いているので参照されたし!。

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主にアウトドアで使用する場合、ダウンジャケットはどこのメーカーを選ぶべきか?。主観バリバリで、、、

「ダウンジャケットはモンベルの一択!」

金満人間御用達のカナダグースやモンクレールはもとより、芸能人に加えてヤンキーやチンピラもこぞって着ているノースフェイスは確かに定番ではあるけれどアウトドアラインも含めチャラ過ぎて欲しいとは全く思わないし、わざわざパタゴニアのダウンジャケットも無意味な気がしないでもない。

「何故みんなモンベル以外のダウンジャケットを欲しがるんだ?」

モンベルのダウンジャケットは費用対効果が高く機能も優れている。雪国なら自治体が補助金を出してモンベルのダウンジャケットを安く提供すりゃ良いのにと思う程(いや、これは大袈裟だな・・・)。

日帰り低山専科、雪山なんぞ技量がないからガイドさん付きのスノートレッキング以外はせいぜい3月初旬の残雪期の低山を目標とし、ほぼ無雪地帯ばかりを歩く人間、それを考慮して選んだのがモンベルの「ライトアルパインダウンパーカ」だ。

今となってはこの選択が間違い、大いに反省している。全てにおいて中途半端だったのがライトアルパインダウンパーカだったんだ。私の過ちはみんなの過ち?、ここでは「我々」と表現しよう。我々は次に挙げる3着のいずれかを選ぶべきなんだ。

1、パーマフロストライトダウンパーカ(or ジャケット)

ウィンドストッパーの防風機能が追加されており、縫い目にシーム処理を施していないので長時間の雨には耐えられないまでもメンブレンは防水透湿生地だから表面の撥水効果が少しでも残っていれば一般的な生地よりも遥かに悪天候に強い。但し、保温力は無雪地帯なら問題なかろうが、厳冬期の雪山だと微妙・・・。

2、アルパインダウンパーカ(or ジャケット)

手持ちのライトアルパインダウンパーカよりワンランク上、暖かさだけに言及すれば防風機能はないけれどダウン量が多いから体を暖かく包み込んでくれる。但し、表生地の撥水機能が薄れたら羽毛まで雨が侵入するので長く雨に打たれたらおしまい。

3、アルチプラノダウンパーカ(ジャケットタイプは存在しない)

900フィルパワーなので軽量な上、アルパインダウンパーカと同等の暖かさを持っている。ジャケットタイプがないのと上の2着よりも高価なのがデメリットであるが、少しでも荷物を軽く小さくしたい人はこれの一択かもしれない。アルパインダウンパーカ(or ジャケット)と同じく長雨には耐えられない。



用途に合わせて上の3つのうちどれかを選べば間違いはない!。

ケチケチ星人だから無駄なものは欲しくない。だからアウトドアウェアを買う時は吟味に吟味を重ねて「これだ!」と思うものを手に入れている。でもライトアルパインダウンパーカは失敗だったと断言して良いかな。暖かさが中途半端なんだな。

ぶっちゃけちゃおう!、ユニクロアウターダウン+α程度と考えてくれ給え!。古着で5~6千円で手に入れた記憶があり、それでユニクロ+αなら後悔までは行かないにせよ、ファストファッションブランドのダウンジャケットをすでに所持されている方には物足りなさを感じるのがライトアルパインダウンパーカ(or ジャケット)だろう。

手に入れてすぐに後悔しちまっていたのでそのままフリマサイトに流しちゃおうと考えていた。ところが全く使わないで売却するのも癪に障る。己を否定している事になる。ナルシシストだからそういうのが不快。どうせ古着、せっかく買ったのだからワンシーズンは着ようねと。

そう思ってからはチャリンコで使っていたりする。新しいチャリを買ってからそれまで車や電車で移動していたところをチャリで向かうようになった。とは言ってもマックス10Km。東京の平野部なら夜間でもインナーはロンTにモンベルのシャミースジャケットで十分。

時々気合い入れて走り過ぎて滝汗を流しそうになるけれどそんな時は中央のファスナーを大胆に開ける。チャリンコだから風が一気に入り込むけれど寒くなったらすぐに閉じりゃ済む。

チャリンコでの活用は結構頻繁。今シーズンは一番寒い時期にインフルエンザで3週間近く死んでいたから2回しか着用していないけれど、前シーズンは10回は着用したんじゃないかな?。

先にユニクロ+αと書いたけど言い換えるとユニクロダウンよりは暖かいのだから売却は中止!。無雪地帯の低山ハイクやチャリ用として使用する事にしよう!。

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たらればだけれども、もし上述ライトアルパインダウンパーカでなく、アルパインダウンパーカを購入していたら手に入れていなかったのがモンベルの「パーマフロストダウンパーカ」だ。うちにある防寒着の中で最も暖かいかもしれない。

モンベルの中で登山などのアウトドアを目的としたダウンジャケット中ではトップクラスの暖かさを誇っており、これ以上を求めようとすると海外の4000メートル以上の山々を目指すようなアルピニストやオーロラや南極観光レベルのダウンジャケットになってくる。

アウトドア以外、タウンユースだったり極寒地への観光などに利用するダウンジャケットはパーマフロストダウンパーカよりも優れていて暖かいタイプがある。

雪国にお住まいの方、寒い地方への観光が多い方、はたまた単車乗りには完全防水されたタイプの方が有難られるだろうから、、、

パウダーランドパーカ

これがベストなのかな?。フロントジッパーにはフラップが付いているのでかなりの風圧が掛かっても雨は入り込まないと思う。フードが付いているからどうなんだろう?。単車に乗る際、フードがあっちゃ邪魔な気はする・・・。

街着、国内観光が主な用途ならアルパインラインではなくリバーシブルタイプの、、、

コロラドパーカ

使い勝手が良い筈だ。650フィルパワーだからダウンの性能は低いけれどその分、嵩量が多いのでパーマフロストライトダウンパーカと同等、もしくはそれ以上の暖かさがある(詳しくはモンベルの店員さんに尋ねてちょ!)。しかも無茶苦茶お安い!。もし私が畳んで携帯する必要のない街着、観光着としてダウンジャケットを選ぶのだったらコレ一択だ。

650フィルパワーと800フィルパワー、この差を大きいと主張する人もいるが、モンベルの公式サイトを見る限り、550フィルパワーのたかが30パーセントアップが800フィルパワーであり、650フィルパワーで嵩量も多いコロラドパーカは十分な性能がある。フィルパワーだけで大きな効果を期待するのなら900フィルパワーが必要になり、550フィルパワーから70パーセント増しの暖かさを持つ。

コラロドバーカでは寒いって方は上述の防水仕様のパウダーランドパーカの他に、、、

ローガンダウンパーカ

これは生地が分厚いせいもあるのか1Kg以上の重さ。嵩量も結構あるんじゃないかな。ワカサギ釣りとかバードウォッチングなどの静的アクティビティにも最適だろうし、極寒、吐く息が瞬時で凍りつくような地域の観光旅行でもアウターとして優秀に違いない。これだって3万6千円である。用途を考えるとコスパ最強。


手持ちのパーマフロストダウンパーカは東京平野部在住、かつ日帰り低山専科な人間にはオーバースペックだ。購入を検討している際、モンベルの店員さんと色々と用途について会話しており、、、

「パーマフロストダウンパーカは雪国への観光、登山においては雪山でキャンプ泊をするような人向け」

との事。

「アルパインラインのダウンで年に1度くらい低山スノートレッキングでの停滞時の防寒着として、また雪国を観光する時用に欲しい」

そう相談すると年一の低山スノートレッキングや観光ならアルパインダウンパーカ(or ジャケット)とアルチプラノダウンパーカを勧められた。やっぱりそうなんだよね。でもライトアルパインダウンパーカを持っているから、いっその事、ツーランク上の暖かさを持つパーマフロストダウンパーカじゃね?。店員さんの助言を無視して購入。

防寒着だから暖かいに越した事はないでしょう?。また日帰り低山専科だからこそリュックにもギリギリ詰められるサイズ&重量なのがこいつ。

おっと、新品を買ったんじゃないぞ!。ライトアルパインダウンパーカもそうだけどダウンジャケットを羽織る機会は少なく、特にパーマフロストダウンパーカになると1年に1~2回の着用。そんな頻度だから決して新品は買わない。モンベル店員さんの意見を踏まえ、ネットで古着を見つけてゲットしている。

公式サイトによると重量は558グラム。Mサイズ計測だろう。着用しているのはXLサイズなので650グラムくらいあるかと思われる。

かなりの重さではあるが、800フィルパワーでしょ?。だからコンプレッションさせて畳むと小さいとは言い難いけれど程々の大きさに収まってくれる。公共の交通機関を利用しての旅だと48Lのリュックを背負って行くし、観光プラスちょっとしたトレッキング程度の旅だからそんなに重たいダウンジャケットでもへっちゃら。なんだったら自宅からインナーを薄着にして着てっちゃえば良い。

日帰り低山専科であっても山の中で調理しない限り(クッカーやバーナーがなけりゃ)35Lクラスのリュックでもなんとか詰め込めるんだ。加えてパーマフロストダウンパーカの利点、フードを外せる。日帰り低山専科では停滞時の休憩時にしか使わないからフードは不要、だから取り外せばその分(ほんのちょっとだけど)軽くなるし、(ほんとのちょっとだけど)小さくまとまってくれる。

単純に35Lクラスのリュックで済むようなアウトドアアクティビティならリュックに無理矢理詰め込むからフードを外す、48Lを背負うのなら楽に詰められるのでフードを付けたまま、そんな感じかな。しかしそう何度もパーマフロストダウンパーカが必要になる旅はしない。これまでの利用は購入した2023年に福島は裏磐梯を旅した時のみ。

その旅ではコインロッカーに不要なものをぶち込んだり、ペラペラのアタックザックで観光、トレッキングをしたので常にパンパンな48Lリュックを背負っている訳じゃない。重たいのは全て背負っている初日の午前中と最終日の夕方だけ。


「購入して2年も経つの1度しか使っていないの?」

はい!。その通り!。普段使いでも数回しか着ていない。2023年の旅で断続的に2日間の着用、普段着として数回だから2年間でそうだな30時間も羽織っていないんじゃないかな。程度良好の古着だった事もあり今でも新品同様だ。

「なんて勿体無い!」

と言うなかれ!。今年2月下旬に2年前と同じく裏磐梯を訪れる予定だったのだよ!。当然防寒着としてパーマフロストダウンパーカを用意していた。ところが無念!。膝痛&強烈なインフルエンザに罹患しちまって旅そのものをキャンセル。怪我や病気で旅行をキャンセルしたのってこの世に生を受けて初めて。悔しかったねえ~。2年前には行けなかった磐梯山銅沼へのスノーシュートレッキングなどを予定していたのに・・・。宿にもガイドさんにも申し訳ない!。

いずれにせよ仮に予定通り裏磐梯の旅に出掛けたとしても2年に1回+αしか着ない、それがパーマフロストダウンパーカ。モンベルのダウンジャケットは他社と比較すると安価ではあるものの(しかも古着だし)、私の環境では費用対効果は極めて悪い。勿体無いからと言って東京の気候程度で頻繁な着用も望めないし・・・。

そもそも論として最初にライトアルパインダウンパーカを買っちまったのがいけなかったのだよ!。アルパインダウンパーカにしときゃ良かった。それと運が良かったのか悪かったのか、程度の良い安価なパーマフロストダウンパーカの古着を見つけちゃったからってのもある。

もし先にアルパインダウンパーカでウホホイと小躍り出来る価格の古着を見つけていれば当然そっちを買っていてダウンジャケットはそれ一着で終止だった筈。あるにはあったのだけど色が赤、赤のダウンジャケットはさすがに着たくない。

パーマフロストダウンパーカは極暖だから買って損をしたとは思っていない。いわば保険、来シーズンはキャンセルした裏磐梯旅行のリベンジがあるし、万が一って事もある。生きているうちに氷河期が来るかも知れない!。まぁ氷河期を期待するくらいだったら雪国に移住しろってか?。

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上述、極暖のパーマフロストダウンパーカと同等の暖かさを持っているだろうと感じるのが「ミレーのダウンジャケット」。これがあるから上述、街着ダウンとして最適と書いたモンベルのコロラドパーカを買わずに済んでいる。

アウトドアに目覚めた2019年に知り合いの元山ノボラー氏からクリーニングが必要との事でランチ3日分くらいで譲り受けた。その時で10年以上前のモデルと言われていたからそれから6年が経過、恐らく20年近く前のモデル。よって商品名が不明。型番はタグに記載されているけれどネット検索しても商品名は出てこない。AIを駆使しても不明だった。フリマ系サイトや古着屋さんで幾つか見掛けたウェア(古着ショップでも商品名が不明みたい)なので当時そこそこ売れたダウンジャケットではあるようだ。

二昔前の代物なのでフィルパワーは600前後ってところだろう。パーマフロストダウンパーカが800だからこの数値だけ見るとパーマフロストダウンパーカの方が暖かい?。

いえいえ!。先に書いた通り、600フィルパワーと800フィルパワーでは30パーセント程度の違いしかなく、ダウンジャケットはフィルパワーの他に嵩量が重要。どれだけダウンが注入されているかである。ノースフェイスの現行ダウンジャケットでも街着ラインには600とか700フィルパワーのダウンが今でもあるんじゃなかろうか?。つまりどれだけモコモコしているかだ。どのメーカーでもモコモコパンパンな街着ラインのダウンジャケットのフィルパワーは800はないと思って良い。

パーマフロストダウンパーカは表地にゴアテックスウィンドストッパーが使われているので全ての風をシャットダウン出来るし、独自のボックス構造によってコールドスポットを持たないから極暖である事は間違いない。しかしこのミレーのダウンジャケットは表地、裏地とも厚手の生地が使われているので防風効果は高そうだし、重量もかなり。1Kgはないと思うけどダウンジャケットとしては重たい部類に入る。そりゃぁヌクヌクだって!。

但し、東京に住んでいるからパーマフロストダウンパーカも含め、ここまでヌクヌクのダウンジャケットなんて不要なのだな。しかもダウン量が多いので着るとパンパン!。若い世代はノースフェイスのパンパンなヌプシジャケットなど平気で着ているけれどオッサンからするとシルエット的に微妙。

当然、登山などの動的アウトドアアクティビティには重たくて畳んでも小さくならないから使えないし、街着としても鏡に映った自分を見ると、、、

「これから北欧でも旅するのかい?」

ってな具合だから街での着用には勇気がいる。このジャケットの唯一の使い方は・・・。

ライトアルパインダウンパーカの項で述べたのと同じくチャリンコを漕ぐ時。まぁほとんどはライトアルパインダウンパーカでまかなえるのだけど稀に夜間、チャリンコで外出する時がある。新型コロナ禍で身動きが取れなかった頃、夜散歩写真を頻繁に行っていて、何度かチャリでウロチョロする時に羽織っていた。

夜散歩写真ってのは周囲に人がいない、自分だけの空間を作る為に深夜、0時を過ぎてのスタートだから東京でも0度前後まで下がる時がある。そんな日でチャリンコを利用した夜散歩時に使っていた。その他、夜更かし中、深夜にコンビニに行く際にも時々思い出したように羽織る。出番としては限りなく少なくワンシーズン5回もない。それでも真冬雪国の観光もしくはアウトドアでの休憩時にしか使わないと決めているパーマフロストダウンパーカより出動回数は多いのだった。

主観で書くで~!。動的なアウトドアクティティでの停滞時の防寒着ならモンベルの一択。そして静的アウトドアアクティビティ(キャンプ、釣り、スポーツ観戦など)、街着、観光での着用ならフリマ系サイトでモンベルを含めアウトドアブランドの古着を選ぶのもひとつの手。

ちょろっとその手のサイトで検索してみたけれど5千円~1万円の商品も多い。ユニクロのダウンジャケットと同じ価格帯、そう考えると「程度が良ければ」、これが条件だけど5~10年前の有名アウトドアブランドのダウンジャケットの方が良い気がする。

注意点として安価な古着は汚いまま売られているものが多い。特にダウンジャケットは頻繁にクリーニングする代物ではないので首元、袖口、肘部分が汚れている商品が散見出来る。安価であってもその手は買うべきではない。私は潔癖でないけれどさすがに汚れの首輪が付いている状態で放出されているウェアは気持ちが悪い。仮にどうしても欲しいモデルで手に入れたとしたら即クリーニング屋さん行き。

しかしダウンジャケットのクリーニング代金は割高。ダウンの質(恐らくブランド)にもよるらしいのだけど5千円オーバーを考えなくちゃならない。元山ノボラーから手に入れたミレーのダウンジャケットが撥水加工込みのクリーニング代が5千円前後だったかな?。

となると5千円でゲット出来てもクリーニングを含めると1万円を越えちまうから状態が良くクリーニングが不要な商品を1万円未満で手に入れた方が賢い。それくらい出せば3~5年落のモンベルのヌクヌクなダウンジャケットも買える筈。

ここで紹介したライトアルパインダウンパーカが確か6千円、1万円前後で手に入れたパーマフロストダウンパーカ、どちらも旧モデル(モンベルはスタイルナンバーをチェックし、モンベルに問い合わせれば現行との違いを教えてくれる)。購入した2着は現行との違いを調べて気にならない程度の変更だったのでマジにお買い得だった。両方とも程度は良好、汚れや痛み、臭いも皆無!。一度もクリーニングに出していない。ノースフェイスの街着ラインのダウンジャケットは古着でもそこそこ高額だけどモンベルの古着ダウンジャケットはお安い!。

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L.L.ビーンの「ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケット」はプリマロフトゴールドとNASA開発のエアロジェル(エアロゲル)によるプリマロフトクロステクノロジーと言う断熱効果の高い化繊中綿の入ったインサレーションジャケットだ。

おおよそのメーカーでこの手のウェアをラインナップしていて、、、

「熱伝導率が低く、マイナス100度の冷気もへっちゃら」

こんな謳い文句ばかりを見せられる。私も購入前は大いに期待していた。洗濯が面倒なダウンジャケット要らねえじゃん!。ところが・・・。

ダウンジャケットと同じ!。嵩量が少なけりゃ断熱効果も弱い!。このストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは中綿60グラム、ペラいのだよ。こんなんでマイナス100度でも平気なのか?。0度でもヤバイんじゃね?。

色々と試した結果、アウトドアらしくレイヤリングするとメリノウールシャツにパタゴニアのR1、その上からこれを羽織ると気温5度で楽勝。気温0度なら歩いていれば問題なし、しかし風を受けながら突っ立っているだけだと寒い。

この寒さは首から来るんだ。襟が短くそこから冷気が入り込むのでネックウォーマーとセットで使えば気温0度で突っ立っていても根性を発揮すればギリ我慢出来るかな?。それでも所詮0度である。マイナス100度なんて嘘っぱち!。誇大も誇大!。

パタゴニアのDASパーカはプリマロフトクロステクノロジーの中綿が倍以上、133グラム入っているそうでマイナス20度くらいの山間部でもへっちゃらなようだ。色々なレビューを見る限り、日本の厳冬期の2000メートル級の雪山で着用しても寒くないみたい。

「では中綿60グラムのストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは雪山でも1000メートルクラスの低山だったら大丈夫かい?」

う~ん、多分無理。先に書いた通り、気温0度の停滞ではネックウォーマー必須でギリ我慢出来る程度。停滞時の防寒着として活用するのなら「無雪地帯の500メートル程度の低山(無風)」が関の山。要は真冬なら無風の高尾山ならギリなんとかなる程度。

無雪低山であっても真冬なら停滞時の防寒着はダウンジャケットに限る。冒頭でモンベルのライトアルパインダウンパーカは失敗した買い物だったと述べているけれどこの手のペラい化繊インサレーションジャケットより防寒力は高い。雨が降るとダウンジャケットはヤバイと言われるけれど雨が降る予報があったら山に入らなきゃ良いし、休憩などせずに行動食を食いながらとっとと下山だ。

ダウンジャケットと化繊中綿ジャケットの大きな違いとして前者は羽織った瞬間から暖かくなるのだけど化繊中綿ジャケットは体が冷えていたら暖かくなるのに時間が掛かるんだ。ましてや嵩量がないタイプ。防寒着は寒いから着る。寒いイコール体は発熱していないイコール薄手中綿ジャケットを羽織っても体温は上がらない。

言葉遊びのようだけど、ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは0度でも首からの風をシャットアウトすれば「寒くはない」。ダウンジャケットは0度で同じく首からの風を防げば「暖かい」。この違いである。寒くはないって事は暖かくもないって事なんだな。気温0度の中、「寒くはない」、これは苦痛に近い。

さらには寒くはないけれど暖かくもない防寒着だと汗を掻いていたらヤバイ!。停滞時は体が熱を発しない。すると次第に汗冷えが始まるんだ。結果、冬山での停滞時の防寒着には決してならないんだな。

マイナス100度の冷気もシャットアウトするのに何故?、って思うでしょう?。私見だけど、このジャケット、割と透湿性が高い。極汗を掻いた後に羽織ると表地がしっとり濡れてくる。表面が濡れていると言う事はジャケット全体、中綿まで湿り切っている。

さらに透湿性を良くする為だろう、表地も裏地もほんの少し空気を通すタイプっぽい。風ピープーなら外から冷たい風が中綿まで侵入してくるし、内側は汗が水蒸気となって中綿にガンガンに付着しているだろうから長い時間の停滞だと裏地と中綿も冷えてくるんじゃなかろうか?。

ダウンジャケットは水分を多く含むとペチャンコになって断熱効果、保温効果が著しく失われる。化繊中綿は濡れても断熱効果はある程度維持すると言われているけれど汗でビショビショになったらダウンジャケットと同じく保温効果はなくなるんじゃないか?。断熱効果が高くとも裏地、中綿が汗による水分で冷えてしまうから寒さを感じてしまう。そんな気がするのだがどうだろう?。

よって用途はタウンユース。東京の気候なら真冬でもアンダーウェア+長袖シャツだけでも日中を過ごせる。夜でもそれで寒さはあまり感じないかな。深夜など気温がグッと下がったら中に薄手フリースを着込むだけ。

雨には弱い。生地は撥水加工はされているけれど長くは持たないし、どのみちフードがない。だから突然の雨に対応する為にバッグにラブのウィンドシェル、1時間限定雨合羽になってくれるヴァイタイルフーディをぶち込んでおけばパーフェクト!。

それと!、程良く汗抜けするので私のように写真を撮りながらチンタラ歩くようなハイキングどころかピクニックペースならアクティブインサレーションジャケットではないけれど十分に行動着としても使える。ベンチレーション機能はないので暑くなったらフロントジッパーを開けるしかないが、森林地帯なら風もそんなにピープーしないだろうから何とかなる。

関東の無雪地域の低山のチンタラ歩きなら12月ならアミアミ+ベースレイヤーにこいつ、1~2月だとウールベースレイヤー+R1エアくらいのインナーで丁度良い筈。

長所は2つ。デザインがスッキリしていてタウンユースに最適(胸ポケットもある!)なのとプライスだ。プリマロフトクロステクノロジーのウェアでは一番安いんじゃないか?。L.L.ビーンは年に何度か大幅値引きセールを行うのでそれに合わせて購入すれば1万円台で最新テクノロジーが手に入る。

ライバルは?。セール時のプライスを考えるとモンベルのU.L.サーマラップジャケットになるのかな?。このジャケットはモンベルでは行動着扱いだけれど暑がりさんだと蒸れるらしく、そう考えると保温力、汗抜けなど近い存在に思える。

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同じくL.L.ビーンの「プリマロフトパッカウェイフードジャケット」、これは上述ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットのフーディ版(但しストレッチ生地ではない)。

どうして同じのようなウェアを買ったか?。う~ん、デザインかな?。ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットはタウンユース寄りのスッキリしたデザインだけどプリマロフトパッカウェイフードジャケットはアウトドアデザイン。とにかくカッコイイ!。

中綿の量は同じ、L.L.ビーン曰くストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットよりも暖かいらしい。表地の裏地の違いじゃないかな?。ストレッチしない生地なので強固な生地が使われているからなのか、外からの風をしっかりと防いでくれる。

また、フーディータイプなのでフロントジップをトップまで上げれば襟が立つからフードを被らなくても風の侵入を最小限にとどめられるし、フードを被れば耳や頭部も守られる。それも含めて暖かいのだろう。

とは言っても両方交互に着用した結果、ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットよりちょっと暖かいかな?、その程度。勿論フロントジップを上まで上げれば首が守られるし、防風効果は高いから暖かいのは確かであるが、一番寒さを覚える肩から背中、腕に掛けて、そこはストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットと大きな差はないように感じる。結局、内側から汗によって裏地がビショビショになってそれが冷たさの原因になるんじゃないかな?。

大きいサイズを選んだので中厚手以上のフリースや春、秋の装いならアウターの上から着られる利点があり、ストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットは街で、こちらのプリマロフトパッカウェイフードジャケットは山や集落散策でレインジャケットやハードシェルジャケットの上から羽織ろうと考えた。

真冬の山での防寒着にするのならダウンジャケットの一択。でも登山にせよ観光旅行にせよ、春先や晩秋の季節なら防寒着として具合が良い。化繊ジャケットでも薄っぺら、内ポケットに収納するタイプで割と小さくまとまるんだ。ウェアの性能云々と言うよりもサイズアップしているから晩秋~初冬に掛けて、長い休憩時に肌寒さを感じた時にアウターの上から気軽にサクッと羽織れるメリットは大きい。

それと東京であってもさすがに2月にもなると夜は寒い。おうちでもそこそこ厚着をしているが、フリースを着ているのでそのまま外へ出ると風をもろに受けて寒い。そこでプリマロフトパッカウェイフードジャケットである。ワンサイズでっかいからサクッと羽織れるし、厚みがないので上半身がモコモコしないのが嬉しい。

紹介しているダウンジャケットは両方とも体にマッチしたサイズを購入しており、モコモコフリースの上からだとちょぴりきつい。寒いからと言ってダウンジャケットを用意するとわざわざフリースを脱がなくちゃならない。帰宅したらまたフリースを着直す・・・、これが面倒臭い!。

何しろ部屋着のパンツは裏フリースのジャージパンツ。風をガンガンに通すので冬はちょっとした外出でもパンツを穿き替えなくちゃならない。その作業すら溜息が出るくらいかったるいのだ。だからそれに加えてフリースを着脱するなんてウザった過ぎて・・・。

おっちょこちょいだから買い物をして帰宅、部屋着に着替えて一服、、、

「あっ!、いけねえ、あれを買うのを忘れた!」

このパターンが実に多い。そこでワンサイズ大きなプリマロフトパッカウェイフードジャケットである。厚着の部屋着のままこれを羽織って買い物に出掛けられる。

このウェアもセールではお安く買えたりするのとL.L.ビーンのウェアの共通点として、、、

「超~ビッグサイズも売っている」

プリマロフトパッカウェイフードジャケットではなんと「XXXL」、身幅が145センチだよ!。プロレスラーやお相撲さんクラスでも着られちゃう。アウターともなるとXXXLで身幅が150センチとかある。

フリースにせよアウターにせよかなりでっかいサイズまであるし、他にジャパンエディションやジャパンフィット(一部のウェアのみ)、トールフィットがある。ジャパンフィットと言っても日本人向けに一回り小さくしましたってんじゃなく、着丈、袖丈を日本人に合わせているだけで身幅はでかいサイズもある(どのウェアも最大サイズで130~135センチくらい)。トールは身長190センチ以上の人でも着られるように作られているようだ。パタゴニアにもコロンビアにもでかいサイズがあるけれどL.L.ビーンは飛び抜けている。

プリマロフトパッカウェイフードジャケットのライバルは?。セール時のお値段を考えればストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットのライバルと一緒、パーカタイプだからズバリ、モンベルのU.L.サーマラップパーカだろう。

モンベルのU.L.サーマラップシリーズ、何故買わなかったかと言うと・・・。

まずひとつ!。レインジャケットのネタでも書いている。例によって連れがU.L.サーマラップパーカを所持しているからお揃いペアルックが嫌。

それに加えてカラーにもよるのだけど実際に店舗で見ると薄手だからこそのチープさが見て取れる。メンズで街でも着られそうな色となるとブラックだったりネイビーのダーク系、これが先日の通り、昼間からパチンコ屋に出入りするオッサンとか競馬や競艇場にたむろしているギャンブル依存症のような糞人間が着ているようなドカジャンに見えちゃう。

U.L.サーマラップシリーズがあまりにも貧相に見えたので他のメーカーで良さげが化繊中綿ジャケットがないものか?、と探し当てたのがストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットでありプリマロフトパッカウェイフードジャケットなんだ。

モンベルの化繊中綿ジャケットの中でアウターとしてアウトドアでもタウンでも着こなせると思うのがフラットアイアンパーカだ。表地には防水生地が使われているから(縫い目にシーム処理していないので完全防水ではない)、悪天候に強いし、中綿の量がU.L.サーマラップシリーズよりも多いから貧相には見えないし、かつモコモコもしていない。

何年か前にそれを買おうとしたのだけど何故かカラーが悪過ぎる。毎年チェックしていても万能そうなのがブラックしかない。他は「私はアウトドアマンです!」、そんな発色とデザイン。USモデルでも同じ。ブラックしか使える色がない。かと言って大流行してみんなが着ているブラックを買うのもあまのじゃくな私としては耐え難い訳で・・・。

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果たしてこれを防寒着と言って良いものか・・・。

うちにあるアウトドアウェアの中で唯一、アクティブインサレーションウェアと呼ばれるのがポーラテックのアルファを中綿に持つミレーの「アルファライトスウェットIIジャケット」だ。

表生地と裏地にサンドされているから中綿と言えば中綿ではあるけれどペラペラ、中にたたみいわしが入っていると想像して頂ければ判りやすい。そんな薄さと目の粗い中綿だから防寒着としては疑問を持つ。あくまでも行動着。春と秋には活躍してくれそう。

購入前から公式サイトや様々なレビュー記事を見ており、薄手だと判っていたものの、いざおうちにこれがやってきた時は、、、

「まじに薄いなぁ~。こんなの活躍出来る場なんぞあるのか?」

活躍の場はある。しかしこの程度のアクティブインサレーションジャケットならば他のウェアで代替出来と言えば出来る。汗抜けが良い事からそれこそパタゴニアのR1シリーズで良いっちゃ良い。

デザインがアウトドアウェアらしくなくすっきりしているのと特に表地がスベスベで柔らかく肌触りが最高、日常でカーディガン代わりに使うのにも適している。実際にアウトドアでの着用は昨年晩秋に一度だけ、でも日常ではインナーにこれを何度も着用している。

ミレーではインサレーションペアリングなるインサレーションジャケットの重ね着を提唱しているようで、冬季の登山ではアミアミ(+α、ワッフルウールフーディとか?)、アルファライトスウェットIIジャケット、ブリーズバリヤートイIIジャケット、そんなレイヤリングを推しているみたい。確かにそのレイヤリングは理に適っている。

なるほど!、アルファライトスウェットIIジャケットの表地がスベスベなのはその上からブリーズバリヤートイIIジャケットを羽織る為なんだな!。ブリーズバリヤートイIIジャケットの裏地はポーラテックのアルファダイレクトに似たスルーウォーム(粗く編んだフリースを毛羽立たさせたようなモヘアのような素材)が剥き出しになっているからインナーには摩擦力の少ないウェアが適しているんだ。

しかし・・・、であったらアルファライトスウェットIIジャケットの上に手持ちのパタゴニアのR2テックフェイスジャケットで良いのだよね。ブリーズバリヤートイIIジャケットの方が雨、風に強いけれど暖かさはきっと同じくらいだろう。

そしてそんな事を言い出すとアルファライトスウェットIIジャケットも不要になる。R1エアやR1ジャケットを持っているのだからR1 On R2、って事にもなっちまうのだった。

初めにブリーズバリヤートイIIジャケットを買った人が、、、

「これだけでは寒い、中にフリースだと摩擦で着脱が面倒そう・・・」

きっとそんな人に最適なのがアルファライトスウェットIIジャケットなんじゃなかろうか?。

買っちゃったもんはしょ~がないし、糞安く購入しているので後悔と言う程ではない。なんて言うかな、、、

「こいつをいつ着てやったら真価を発揮出来るのだろう?」

そんな思考になって割と楽しい。もう4月、これがマッチする時期になった。

欠点は表地が柔らかくてスベスベだから行動着として万能ではない事。荒れた岩場、藪漕ぎなんてした日にはボロボロになっちまう筈。木の幹などに擦っただけでも生地が痛みそう。やっぱり街着としてカーディガン代わりにするのが最適なんじゃないか?。

もう1つ欠点があるね。定価が不愉快なくらいに高い!。為替の影響で以前より高くなっているだろうけどこんなものが23100円!。年末年始のセールでも16170円!。そうだなぁ、価値としてはその半額の8000円、ミレーブランドの付加価値を付けても12000円だって!。

まぁそんな事を言い出すときりがなく、パタゴニアだって高額だし、さらにその上、どう考えてもボッタクリ価格でしかないアークテリクスなんて私のようなケチケチ星人には買えない。

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他に3着所有している。どれも今では手に入れようと思ってもほぼ不可能だろうから簡単な解説にとどめよう。

ミレーのダウンジャケットと一緒にただみたいな金額で譲り受けた一昔以上の古いノースフェイスのポーラテック化繊インサレーションジャケット。汚れが目立ったない色だったり、一昔以上前とは言えポーラテック中綿、十分に暖かく、ワンマイルウェアとして大活躍している。

ジャケットタイプなので首から風が入り込んでくるけれど上述L.L.ビーンのストレッチプリマロフトパッカウェイジャケットと同等以上の暖かさがある。勿論、古いタイプのインサレーションジャケットなのでその分、厚手になっているけれどダウンジャケット程モコモコしていないから気楽に羽織れるのが良い。

キャラバンが代理店だった時代のジャック・ウルフスキンの薄手化繊インサレーションジャケット。在庫一掃セールで爆安で手に入れている。ジャック・ウルフスキンはテクノロジーに訴えるようなブランドではなく、アクティブインサレーションではないのだけれど何しろペラペラだから冬のウォーキングやジョギングで何度かテストをし、透湿性が高いと感じアウトドアでの行動着として使えそうだと判断、次のシーズンで試そうと思っている。

同じくジャック・ウルフスキンから化繊インサレーションパーカ。極寒地用で表生地がかなり頑丈なハードシェルジャケットにこれでもかってくらい化繊中綿を詰めているようなパーカ。全天候型で表地には防水透湿メンブレンが張り付けてあるようだけれど何しろ周回遅れのテクノロジーしか持っていないジャック・ウルフスキン、大した性能ではなく、普段着として使うには暑がりの私には不向き。

インナーにロンT1枚で東京都心部なら真冬の深夜帯でもへっちゃら。でもそういうレイヤリングは屋内に入ったらどうしようもなく、買ったは良いけれどほとんど着用していない。定価だったら決して買わないウェアだ。在庫一層セールで70パーセント以上引かれたプライスで手に入れたから後悔はしていない。単に着る機会がないってだけ・・・。

温暖化の影響なのかここ何年も暖かい冬を過ごしている。平均すると平年と大きな違いはないらしいけれど体感的には温暖。もうちょっと寒くなってくれるとウィンターウェアで楽しくオシャレが出来るのだけどね。東京平野部でもせめてワンシーズンに何度かしっかりと雪が積もるとか、夜も21時を回れば0度前後になるとか、そんな天候になってくれない限り、ダウンにせよ化繊中綿タイプにせよ、着用機会がほとんどないのが残念。雪のある地方に引っ越す訳にも行かないし、雪山を攻める技量もなく・・・。

都内でも初心者でも行けるような雪山は存在する。奥多摩の山々だったり、三頭山だったり。次のシーズンではそういうところに行こうかな。人気の山なら踏み跡もちゃんとあるだろうし、新雪一番乗りでない限り、オッサン体力でも行けそうだ。

頂上を目指す必要もなかったりする。霧氷(樹氷?)を見られれば満足だし、チェーンスパイクや簡易アイゼン(4本爪を所持)を使って、そして冬のアウトドアウェアを着てナルシシストになって雪山の雰囲気を楽しむだけ。これなら雪山ド素人でもガイドさん不要で死なない程度に楽しめるでしょう?。近頃は冬眠しない熊さんもいるらしいけれど、ある程度人が入り込んでいる山なら遭遇する可能性も低くなる。

そんな妄想(一応目標かな?)に耽りつつ、もう春である・・・。

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結論として・・・。

厳冬期の雪山を除けば冬のアウトドアクティビティにおいて停滞時(休憩時)に便利でしかも安価なインサレーションジャケットはモンベルの「アルパインダウンパーカ」、これで決まりでしょう。これを所持していれば他は不要。

そして街着にするのなら・・・。

雪国の人はモコモコなアウターダウンジャケットを選ぶべきだろうけど雪が降ると予報されても全く積もってくれないような無雪地帯に住んでいるのならおうちで好き勝手にガンガン洗濯出来る化繊中綿タイプのインサレーションジャケットを選ぶのが良いのだろう。

注意点としては近頃はアクティブタイプの化繊インサレーションジャケットが流行っているので中綿が入っているとは言えペラペラタイプが多い。アクティブインサレーションタイプの古株であるモンベルのU.L.サーマラップパーカ&ジャケットは防寒着として成立させるのなら春と秋。決して冬用防寒着ではない。あくまでも冬用行動着である。

街着としてインサレーションジャケットを着用するのなら風を防いでくれるアウタージャケットを所持している場合、インナーダウンジャケットを選ぶべきなんじゃないかと思うようになった。フリースやセーターの代替ですな。

モンベルから幾つか選べるけれど一昨年知ったブランド「TAION(タイオン)」、日本のメーカーならしい。ここはインナーダウン専門のブランドのようでフィルパワーは800に統一しており、品質は良いみたい。しかも安価なのですよ!。ここから選ぶ方が賢いんじゃないかな?。

ただね~、公式サイトを覗くとゲンナリする。商品が大量にあるんだ。沢山あり過ぎて見ているだけでイラッとしてくる。どれを選んで良いのか、どれが優れているのか、皆目見当がつかない。メンズだけで選ぶと「ちっ!、これだけかよ!」と思ってしまう。しかしユニセックス物が大量にあるのだな。

ダウンベストだったら買っても良いな~、と思ったけれどまぁ仰山あって!。最初の10着くらいは商品ページに飛んで詳細を確認したけれど、そこで断念。またインナーダウン専門とうたっている癖にパーカタイプがやコートタイプがあり、それってアウターじゃね?、と思ったり・・・。

でもとにかくお安い!。レディースはユニセックスを含めるとメンズよりも商品が豊富だし、3XLまであるようでおでぶちゃんにも優しい。女性とおデブちゃんは一度はチェックスべきかと思う。気になる方は公式サイトに飛んでみてちょ!。でも相当な根性が必要ですぜ!。根性さえあれば己に最良のインナーダウンを得られるだろう。

と言う事で本日はおしまい。


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テーマ :アウトドア
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物知り顔(アウトドア)
下部温泉

2025-03-28_01

Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



前回記事からの続き。

旅初日のネタは4回で終わらせる予定だったのだけど、下部温泉の風景で好みが多く、これも掲載したい、あれも掲載したい!、って事でまだまだ初日の模様は続くのであった。


トップ写真、前回記事のトップ写真の旅館を反対側から撮影したカットになっている。初冬の風景と言う事もあり、廃屋感が出ているけれど今も営業されている宿だ。

次の写真もその旅館の一部かな?。もうねぇ、ホント、困ったもんで覚えていないのだな。


2025-03-28_02

Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



そしてマイルール、道祖神を見たら撮る!。


2025-03-28_03

Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



実は見事な失敗写真。プラスチックの棒、これが「道祖神」と言う文字に引っ掛かっているのだよ!。撮影中は全く気付いていない。困ったものである。プラスチック棒の横にある可愛い階段、これに視線が行っちゃっていた。

しかもですぜ!。反対側から撮影したカットでも、、、


2025-03-28_04

Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



寄りがちょいと足りないし、道祖神の典型?、「双体道祖神」をプラスチック棒が邪魔していやがる。この風景の正解は「ほぼ正面から撮る」って事だったのだろうな。

何故、最初に道祖神の写真をお見せしているのか?。ちょっと語りたい事があるのだな。

道祖神やお地蔵様って集落の入り口に良く設置、祀られている。話は単純で外から来る魔などから守ってくれるように、反対に集落から出る、旅の安全を祈願する、いわばコミュニティの内と外、境界線の役割、そんな信仰があるらしい。

どれくらい前だろうか?。フィルム時代だから相当前、30年くらい前じゃないかな。やっぱり山梨県だったような気がする。当時から地方の集落巡りが好きで観光地を外れて車でウロチョロしていた。あるところにポツンと一軒廃屋があったのだな。何故こんなところに家を建てる?、ってな場所。

要するに村八分ですがな!。集落と言うコミュニティに入れず、追放。そういう一家は集落の外に家を建てる、そんな話をその先の集落の人から聞いた。その方に伺ったのか、別の機会、他の集落の方からかは忘れてしまったのだけど、「道祖神の外にある古い家はかつて村八分に遭っていた人の家」、そんな話も耳にしている。

そして今回紹介した道祖神って前回記事の最後の写真の手前にあるのだよ。

今じゃ村八分関係なしに単に土地の問題から集落と集落の間に家々が建っている事も多々、昭和、車社会になってからは集落の中と言う狭い空間に居を構えるよりも安く自由に使える土地があればそちらを選択する人だっていたに違いない。

よって写っている家屋がその手の類い、ある種の差別を受けたと勘ぐるのは失礼ではあろうけど、あそこだけちょっと外れた場所に家々が建っていたのと歴史ある温泉街と言えども小規模、仮に人口が増えて集落を広げていったのなら道祖神も移動させるんじゃないか?、だからもしかするとかつては・・・、と思っちまったんだな。

村八分は新参者への虐めよりも村、集落の掟を破った人、家への懲罰であったり(新参者がルールに従わなかったら同じく制裁されるだろう)、疫病に掛かったらそりゃぁ隔離されるだろうし、近年でもハンセン病は差別の対象だった訳だ。津山事件は結核による差別が原因のひとつと言われている。また宗派が異なっただけで村八分されていたなんて話も江戸時代はあったみたい。だから割とどこでもあったのが村八分だし、今でもあるのが村八分。

勿論、今回の道祖神を見てからの推察は私の単なる妄想に過ぎないのを再度お断りしておく。単に集落外れの山を所有している林業や炭焼きを生業とした家だったかもしれないし、実は地方に移り住んだちょっと偏屈なだけのゲージツ家なのかもしれないし、たまたま道祖神の先の土地を入手して家を建てただけかもしれないのだから・・・。

それでも地方を走っていると、、、

「何故わざわざこんなとこにポツンと一軒家?」

ってのを頻繁に見掛ける。テレビでもそんな番組あるでしょう?。テレビでは感動物語のように仕上げているけれど、そこの家柄を100年、200年と遡っていくと実は、、、って事もあるかもしれないし、取材、撮影してみたけれど様々な要因で没になったポツンと一軒家もあるんじゃないかな。

集落の外にあるポツンと一軒廃屋、余程にゴージャスな廃屋でない限り、面倒臭いので車を止めてまでパチリする事はないけれどその手の廃屋を見る度に「ここんちって昔は村八分だったのか?」と妄想するのだった。

さて!。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



上の写真、山奥って感じが出ているでしょう?。

すでに3ヶ月以上前の撮影で良く覚えていないのだけど、次のカットがどうやらお寺さん。だから上写真の坂を登っていくとお寺さんに出たんじゃないかな。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



千社札が良い感じでしょ?。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



温泉街と言う温泉旅館やホテル、お土産屋さんだけど、上のような観光関連と無縁の民家を撮っている方が私は面白かったりする。

そして道祖神だけでなく祠、これも地方の集落では撮らなくちゃいけない風景の一つ。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



山の中の祠のように見えるけれど、後ろから引いた構図で撮るとこうなる。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



「カメラ、レンズは眼の前の風景を切り取る」

そういう事だ。撮影者が欲しい部分、意図した風景だけを切り取ってフィルムやデジタルファイルとして残し、どうやって鑑賞者に嘘を吐き通すかってのも写真の魅力の一つ。切り取った祠の写真だけなら奥に木々があるから、、、

「山の頂上ではないが、峠の分岐に祠と電線用の鉄塔があるのか?」

そんな想像をして貰うと有り難く、本来なら種明かしをしちゃいけない。でも本ブログは紀行文的要素も含んでいるのでこうやって種を明かし、次の文章に繋げていく。

祠の横の鉄塔は火の見櫓のようだ。右下の赤いのは消防ホース。赤いパイプで下の川から水を汲み上げるのかな?。消防の設備がここに集中している。このところ大規模な山火事が多い。今でも大災害に発展。消火に時間が掛かり、雨頼りだったりもするのだから、この祠には雨の神様が祀られているのかも知れない。

この岩、ひとつの岩の塊っぽい。道路に面している側は人工的に削った跡のようなものが見られる。元々はこれの倍くらいのでっかい岩がここにあって道路造成時に削ったのかな?。祠そのものは最初からここにあったような感じではない。後からちょこんと乗せたような・・・。手すりは後から取り付けたようだが、階段はかなり古そう。

ラスト2枚、どれも旅館の施設かな。割と何も考えないで「おっ!、この風景好き!」、そんな感覚だけで撮っている時も多く、自分で何を写しているのか判っていなかったりもする。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



本日はこれでおしまい!。


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下部温泉

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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



前回記事からの続き。


トップ写真、川の反対側、崖沿いに建っている宿、このように橋を渡って正面玄関へ、魅力ある。しかも昭和臭がプンプン、いい感じである。

次の写真。下部温泉ってこ~んなところだよ~、そんな観光写真を撮るつもりはなく、どうしてもこの手の路地だったり裏手だったりに目が行っちまう。温泉街ではなく中華料理屋さんの裏手と言ってもきっと皆信用しちゃうだろう。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



そしてせっかく35mm判カメラに50mmレンズを装着しているのだからボケ写真も撮らないと!。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



下の2枚の比較は面白いと思う。ほぼ同じような構図になるように50mmレンズと28mmレンズでパチリ。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



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Sony α7II
smc PENTAX-M28mmF2.8



この風景なら私なら28mmかな。

単純に奥の風景もしっかりと見せたいのなら50mm、手前から大胆なパースを狙って坂道のある路地感を出したいのなら28mmかな。皆さんはどっちが好み?。

次の写真。山奥深さな風景とでも言おうか。右端のトタン板、井戸?、のブルーシート、枯れ葉まみれの家屋の屋根が見えているのと手すりが設置されている事からここは谷にようになっていて階段で降りていくのか?、そんな情報を見て取れる。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



それと中央ちょい下。枯れ葉に混ざって若木が生えている。おっ!、これは毎度の桐じゃね?。本ブログ初めての方は何が毎度なのかご理解頂けないだろうけれど、桐の実って小鳥の大好物なのか桐の木ってどこの街でも必ず変なところに生えてね?。

お散歩写真で狭い方、狭い方へと路地を進んでいると大概、変なところに桐の木が生えていたり、空き地にぶつかったらその隅っこにも大概桐の木があったりする。しかもほとんどが若木。桐の木って生命力があって切っても切ってもすぐに伸びるんだよね。フィルム時代の話だけどある時から桐の若木を見つけたらパチリするようになったんだな。写真がデジタルになってもPentaxカメラを使っていた頃は撮っていたんじゃないかな。

近所に割と広めの駐車場があり、そこにも「何故わざわざこんなところに生えているん?」って位置に桐の木、去年だったか一昨年だったか駐車場のお隣にあるお宅の壁に幹が突き刺さりそうなくらいになっていた。ある時、見慣れた桐がない。それから一切生えていないから業者さんを呼んで根こそぎ抜いたのだろう。そうしないと桐ってすぐに伸びるから・・・。

何故桐の木に興味を持ったか?。30年程前に遡る。当時、東京は品川に勤め先があり、毎日京急の北品川駅方面に線路沿いを歩いていた。線路の脇に生えていた奇妙なでっかい草、葉っぱがやたらにでかくてなんじゃこの雑草は?、と思っていた。みるみるうちに育ちやがってそれが桐の木だったんだな。

10年前、Sonyが販促の一環でカメラ(初代α7)を貸してくれるってんで品川の本社へ。その帰り道かな、「もしかしたらあの桐、立派に育っているかも!、確かこの辺りだった筈・・・」と探してみたけれど見つけられず。生えていた場所の記憶が間違っていた可能性もあるけれど、さすがに最初にそれを見つけてから20年も経過しているからそりゃぁ保線の人達によって撤去されているよね。

話を下部温泉に戻そう。とにかく温泉街を撮ると言うよりも昭和な風景を見つける為にどんどんと奥に入り込んでいくってのが私のパターン。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



次の2枚、これも比較写真としてみなさんどっちが好みか、判断してちょ!。レンズは同じ、違いは構図と言うか撮影位置と言うか?。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



まず立っているかしゃがんでいるか、それと右端に電柱の補助ワイヤー用黄色いカバー、これを入れるか否かの違いである。

さっぱりとした風景とするのなら坂の真ん中に立ってパチリしている最初の方だろうが、こういう昭和な風景は情報量が多い方が面白いと考えており、手前から奥まで目線が行くように黄色いカバーも構図した2枚目の方が私は好み。

まぁ難しいよね。良い悪いじゃなくて好き嫌いでしかないのだろう。2枚目は黄色いカバーを入れる為に道の右側に移動しているから1枚目で写していた左端の銀色のパイプなどが写せていない。バランスの良さは1枚目だよね、それをどう考えるか。

じゃぁここの風景も左右両方をしっかりと入れる為に28mmレンズを使う?。う~ん、それは違うな。主になる風景はあくまでも奥側。28mmを使うとパースの影響で奥の風景は小さくなってしまう。40mm程度の焦点距離だったら良かったかも知れない。

「一、二歩下がれば50mmレンズで左の銀パイプも右の黄色いカバーも撮れるじゃん!」

確かにその通り!。でもそれでは駄目なのだよ。中央最上部を見て欲しい。屋根の奥に山、木々が写っているでしょう。これを極力排除したいの!。理由は単なる好み!。誰が何を言おうが下がりたくない訳だ。まぁそうなるともっと右端に寄ってカメラを左側に向けて撮影するのが最良の策だったかな?。

この手の風景なら構図ありきで思考出来るズームレンズの方が便利だよね。こういう写真は絞りを開ける必要はなく、幾らキング・オブ・曇天だったとは言え、15時くらいの撮影だからF値の暗い安価なズームレンズでも問題なく切り取れる。

そう言えばうちにはFE28-70mmF3.5-5.6なるズームレンズがある。もう何年も使っていない。最後に使ったのがコロナ禍の時の京都旅行だった筈。28-105mmくらいだと使い勝手があるんだけどテレ側が70mm、短過ぎる。

「だったら28mmと50mmレンズの2本でいいじゃん!」

ってなっちまうのだよ。

そして本ブログでα7IIを購入した直後から妄想している事・・・。

「FE85mmF1.8を買う!」

うちにはCanon FD85mmF1.8があるけれどマウントアダプター込みの大きさ、重さを考えるとそれよりも遥かに軽くて小さい、かつ単体でAFが使えるFE85mF1.8を買うべきなのだよね。

そして50mmだから寄って撮る・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



う~ん、横位置で奥をボカするべきだったと大いに反省・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



元々、ランチはこのお蕎麦屋さんにしようかなんて話をしていたんだな。のぼりとか出ていて一見営業していそうだけど、この日はお休みだったみたい。

そして本日最後の写真。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



ここが下部温泉の終わりって場所かな。手前の家屋が以前は日帰り温泉、休憩どころだったみたいだ。

上写真は下部川の橋の上から撮影しており、その橋は県道になっている。この県道をどんどんと南下していくと門西家住宅(もんざいけ)と言う江戸時代の古民家(重要文化財)のある小さな集落に出る。写真で見る限り、実に昭和している。う~ん、現地で気付いていたら訪れていたなぁ~。ちょいと無念。

本日はこれでおしまい!。


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下部温泉

2025-03-21_01

Sony α7II
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初日ネタは3つにまとめようと思っていた。実は前回の記事、昨年晩秋の旅 第3回 廃っぽい集落見~つけた!、ここで紹介した風景が廃っぽくないので割愛、別の企画、集落お散歩ネタとして後日紹介しようと考えたのだけど、ふとモノクロ表現したらどうだろう?。やってみると中々良い。ならば旅ネタに組み込もうじゃないか!。

そんなこんなで第4回である・・・。


廃っぽい集落を後にした時、すでに正午を回っていた。そろそろご飯屋さんを見つけないとランチ難民になる。予定では身延山の麓、久遠寺周辺まで行って寺社町と、その南にある街道沿いを散策、その辺りでランチだったのだけどマップをご覧になって頂けると判る。身延駅からを考えると無茶苦茶長い距離になる。

仮に身延駅からお散歩写真をスタートさせると身延山の久遠寺まで歩くだけで1時間以上掛かる。写真を撮っていたら2時間ってところか。そこから寺社町を巡ろうとすれば半日は掛かる。だから今回の旅では寺社町だけを巡ろうと考えていたのだけど最終日のAプランを初日に持って来ようと・・・。

四尾連湖と身延山の途中に下部温泉(しもべおんせん)がある。ここがひなびた温泉街。大きな規模ではないのでお散歩写真なら2時間掛かるか掛からないか?。どうせそろそろ雨が降ってくるのだからチャチャッと撮れるところの方が良いよね!。Google検索するとご飯屋さんも一杯あるみたいだし・・・。ってんでこのBプラン発動である!。

とにかく飯である!。地方の町って平日で14時を過ぎちゃうと客が来ないと判断したらお店を閉めちゃう時がある。昨年晩秋の旅 第3回 廃っぽい集落見~つけた!で集落の全てを見て回っていないと書いたけれど時間的に余裕がなかったんだ。14時を回ったら飯が食えん。だから少しでも近い場所、それを考えると下部温泉だったんだな。

下部温泉に到着。駅から少し先の駐車場に止めてGoogle Mapでご飯屋をチェックしながら歩き出す。ところがやっぱり地方の町、Google Mapの情報が古いのかご飯屋さんを見つけても、、、

「うん?、ここってすでに廃業してんじゃね?」

困ったぞ!。そこで一旦駐車場に戻って駅まで車を走らせる。駅前の定食屋さんは営業しているのを確認しているし、日帰り温泉のような施設があり、そこでもランチを提供している筈なのでそのどちらかでランチを頂こうと・・・。

奥まった場所に雰囲気の良い和食屋風のお店があった。おっ!、ここ素敵じゃね!?。どうやら鉄板ステーキ屋さんのようだ。

「いいじゃん!、カツ丼食うよりステーキじゃね?」

メニューを見てちょいとビビる。そこそこのお値段なんだ。ハンバーグランチは安かったけれどステーキ屋さんでハンバーグ?、それは違うぜ、やっぱりステーキですよ!。でもランチでここまで金を出したくねえなぁ、ケチケチ星人はそう考えちゃう。

そこで比較的お安いステーキ丼を注文。グラム数によって金額が変わってくる。本当は250グラムか300グラムに行きたいところだったがここは我慢、200グラムを注文。

果たして・・・。

お店側が間違えていたようだ。どうも200グラムの量じゃない。多分250グラム。食べているうちに気付いたのでお店の方に「違うよ、頼んだのは200グラムだから乗っているお肉を減らすか作り直して!」とも言えない・・・。250グラムだったとしてもベラボーに値段が上がる訳でもないし・・・。

味は最高!。お味噌汁も美味かった。この手の店で味噌汁が不味いと無茶苦茶腹が立つ。味噌汁って和食の基本でしょう?、なんでもっと味噌汁に拘らないんだ?。ホントそういうお店多いよ!。幾らおかずが美味くても味噌汁が不味い店には二度と行かないものね。でもこのお店は違った。味噌汁にもちゃんと愛情を注いでいたよ!。

大満足である。200グラムが250グラムになってちょいとお高くなったけど旅でイラついていてもしょ~がねえ。美味しかったのだからここは素直に!。

妙な思考も浮かんだりする。我々のような明らかに旅行者、一見さん、二度目はないだろう、そんな客に対してわざと200グラムを250グラムにして料金を吹っかけたんじゃないか?、とね。

でも200グラムの肉を提供して250グラムの値段を取っている訳じゃない。250グラムを提供して250グラムの料金を取っているだけ。その差額での店の利益なんてマックスでも500円程度でしょう?。そう考えるとお店の勘違いだよね。こ~いうのはあんまり気にしないのだった。

もし300グラムのステーキ丼が提供されたり、反対に150グラムと少ない量だったりしたら見ただけで「これ違うよね!?」ってなるからお店の人と交渉するけど200グラムが250グラム、上述の通り、最初は気付かなかったんだ。でも食べているうちに「あれっ?、肉の量多くね?、これって250グラムじゃね?」となったのだな。


さて!、下部温泉である!。カメラをSony α7IIに替えてレンズはPentaxの28mmF2.8と50mmF1.4の2本、これをTECHARTのLM-EA9をかましてAFで動かしている。LM-EA9は本体の性能に依存するようでα7IIのAF機能は優れているとは言えない。だからフィルム時代、「初めてカメラにAFが搭載されました」、その程度のスピードしか出ないのだけど、AFはやっぱりAF、楽だよ!。

しかしLM-EA9には撮影前に儀式を必要とする。

儀式の多い新兵器!、Techart LM-EA9! マジに儀式が多い!

ずっと同じレンズを使用していれば儀式は最初の1回で済むけれどレンズを交換する度にこの儀式は発生し、例えば装着されていた50mmレンズを28mmレンズに変更し、1コマだけ撮影し、再び50mmレンズに戻す、この場合、たった1コマの為に28mmレンズ用の儀式を行い、次のコマは50mmレンズ、再び50mmレンズ用儀式を行わなけれならない煩わしさがある。

そしてアダプターをかましたレンズは実絞りになるので絞り込んでいると光が少なくなる分、AFが上手く作動しない時もあり、ピント合わせ時は一時的に絞りを開けて多く光を取り込めるようにしてAFを作動させ、合掌後、実際に使用したい絞りに戻す、そんな手順になる(日中なら曇天でもF4でAFはしっかりと作動する)。

絞り値は本体には伝わる筈もなく、EVF上では不明。カメラを構えたまま手の感覚だけで絞りを変えているので撮影したコマの絞りが意図した値になっていない時も多い筈。F8で撮影したいと考えていてもカメラは構えたまま、手探りでレンズの絞りリングを回転させるからリングを回し切れずにF5.6半だったり、回し過ぎてF8半~F11になっているコマも相当ある筈。

35mm判のカメラは遠景を撮影するならF5.6~F11までなら十分な画質になってくれるのでその辺は割といい加減。またF16まで絞るとシャッタースピードがかなり遅くなるので絞り過ぎだと気付いたりもする。だからどちらかと言うと遠景に限ってはシャッタースピード優先的な考えをしている。

この日はキング・オブ・曇天、今にも雨が降り出しそうな天気。路地などの狭い場所に入っていくと一層暗くなる。α7IIの手振れ補正機能は信用していないので50mmレンズを使っていたら気楽に撮ろうとすると1/15秒まで、それより遅かったらぶれる可能性が出てくるからシャッタースピードを見ながらレンズを絞り込んで行く。

それくらい暗くなると絞り優先だと使いづらいのでマニュアル露光のISOオートで操作している事が多いかな?。α7IIはISO1600までは問題ない描写なので上限をISO1600にし、マニュアル露光でシャッタースピード優先的な使い方になっていく。ここは暗い!、と判断したら1/15秒にセットし、後はISO1600になるまで絞り込んでいく訳だ。

絞りを開けて撮影する時は絞り優先の方が楽。だからコマ毎に絞り優先だったりISOオートマニュアル露出だったりと設定が変化するから1枚撮影するのに時間が掛かる。

これらの作業を面倒と思うか、「カメラ、レンズを操作している自分」に酔えるかだ。私は酔えるんだ。こういう面倒な作業を苦もなくこなせる俺様って凄い!、ナルシシストになれちゃう。この辺の思考はアウトドアのキャンパーと一緒かもしれない。彼らも不便を楽しむでしょう?。不便だからこそキャンプが面白いって言ってのけるでしょう?。

では昨年晩秋の旅第3回の廃っぽい集落ではm4/3を使い、下部温泉では35mm判、この使い分けは?。下部温泉ではナルシシストになる為に儀式の多いα7II+LM-EA9+オールドレンズを使った?。

なぁに話は単純!。m4/3だから、35mm判だから・・・、そんな使い分けではなく、ズームレンズか単焦点レンズかである。廃っぽい集落は「今後二度と訪れないであろう」、そんな場所であり、しかもスケジュールの都合で長い滞在を許されなかったので構図に自由が利くズームレンズを使う。下部温泉は山梨県南部を訪れれば次回もある、もしくは次回はここに宿泊しちゃうかも知れない場所、そうなると撮り残しがあっても後悔しない、結果、不便であっても使っていて楽しい単焦点レンズなんだな。

さて!。

トップ写真、下部温泉である。川に沿って温泉街が続いている。


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Sony α7II
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現地ではそうは思っていなかったのだけど旅をしてから数ヶ月が経過、自宅で写真を眺めていると「あれっ?、ここって?」って思っちまう。

2023年秋、群馬の旅 四万温泉街 その2

上記事、そう!、下部温泉と四万温泉がダブついて見えちゃう。そうだなぁ~、5年後くらいに両者メインストリートからの写真をランダムに見せられでもしたらどっちがどっちかきっと判らないんじゃないかな?。まぁ山間部の比較的規模の小さな温泉街の風景ってどこも似たり寄ったりではあるのだけど・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



上、立派な旅館、しかも木造3階建て、趣がある。

「今度ここ泊まりたいよね」

そう話していたのだけど見れば見る程、営業している雰囲気ゼロ。廃業?、それともウィークエンドだけ営業するタイプ?・・・。

今の時代はその場でスマホでチェック!。残念廃業されていた。新型コロナの影響か?。

奥側を見てみよう。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



そして寄っていくと・・・。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



なるほど!、痛み具合は廃っぽいよね。それでも全体を見ればしっかりとしている。こういうまだ十分に利用可能な廃業旅館、海外の資本が買い取って自国民ばかりの宿に仕立て上げちゃうパターン、なんか嫌だ。

次も宿っぽい。民宿とかだったのかな?。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



そして廃屋。植物のたくましさを感じる。


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smc PENTAX-M50mmF1.4



そんでもってワタクシ、廃屋云々なんぞ関係なくこう言った外階段が大好きなんですな。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



最後!、この手の半鐘はもうほとんど見掛けない。


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Sony α7II
smc PENTAX-M50mmF1.4



と言うよりも私自身、半鐘って過去に数回した見た事がないし、どこだったか、どう見ても綺麗過ぎる半鐘、、、

「えっ?、今でも使っているの?」

そうではない。どうやら消防のシンボルとして(ハリボテではなさそうだったが)新たに造られたようだ。この写真の半鐘は過去に使われていた本物だろう。

何やらモールス信号みたいな「表」がある。

次のリンク、埼玉県は毛呂山町(もろやままち)の行政サイト、参考になりそう。

No.10「消防信号板」(歴史民俗資料館)

消防信号と言うくらいだから全国共通なのだろう。地域差はないようだ。

昔の人、消防に携わる人々はこれを理解しているのは当たり前として、他の集落の人々もこれらの意味をしっかりと把握していたのだろうか?。小学校で習わされるとか・・・。それともとりあえずカンカン鳴ったら火事であると認識し、周辺で情報収集をしていたのか?。まぁ小さな集落だったらどこで燃えているかすぐに判ったろうし、山火事だったらそれこそ全員が大騒ぎだったのだろうな~。

今日はこれでおしまい。下部温泉の風景は次回も続く・・・。


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お寺と墓地

2025-03-15_01

Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



昨年晩秋の旅 第2回 四尾連湖にてからの続き。

今日は久々にモノクロ写真として紹介したい。


厳密には一軒だけ人の気配を感じたのと(家主が墓参り、整理、掃除などに訪れただけかもしれないけれど)、トップ写真のようにお寺とお墓も荒れていない。雪が降る地方の割には各家屋の傷みは大きくなく、住もうと思ったら明日からでも住めそうな家屋もあった。今も尚、割と管理されているであろう限りなく廃な限界集落とでも言おうか。

関東、甲信越で朽ち果てた廃集落、廃村地区ってのはこんな道路沿いになんかないと思う。あったら廃墟マニアの中で大騒ぎ、すぐにネット上で情報が拡散される。涎が出る程素晴らしい廃集落なんて山奥、車では行けないようなところばかり(千葉県には結構スゲェのが幾つかあるか!)。

そういやぁ栃木県の足尾には小規模ながら廃墟マニアにも恐らくほとんど知られていない鉱山住宅跡がある。ひとつはすでに撮影済みで本ブログでも紹介しているけれど、もう1個は毎度の時間切れで場所だけ確認して撤収しており、いつかは解体されるだろうからそろそろ行かねば!。

足尾って観光地化を目論んだのか桜プロジェクト?、鉱山住宅跡に桜の木を植えて山を桜だらけにしようなるプロジェクトが進んでいて10年くらい前にそこそこの規模の廃集落が幾つか消えちゃったのだよね。残念でならん!。

最初に訪れた時はまだ撮って出しJPGでデジタル写真を撮影していた。なので今度はRAWでバッチリ行くぜ!、なんて思って再訪したら跡形もなく桜の苗木が仰山植わっているだけの土地、あまりの変わり果てた景色にショックでぶっ倒れそうになった。偵察だけして撤収した鉱山住宅もいつ桜の苗木に変身するか・・・。

そうそう!、地元の人に「廃集落あるよ!」と教わって喜び勇んで歩きに歩いた場所(車で行けない)なんてヘリポートになっていやがったって事もあったなぁ~。

東京の奥多摩には幾つもの集落跡がある。知る限り家屋が残っている集落が2つ。10年くらい前から注目していて当時は登山だのトレッキングだのアウトドアをやっておらず、確実に道に迷い遭難すると思って行きたいけど行けない場所だった。

アウトドアにはまってからはいつでも行ける訳さ。ルートも判るし、万が一道迷いしても予めスマホに目的地を設定しておけば復帰出来る。3年前に行こうと計画を立てたけれど丁度新型コロナ禍の時期、山を歩く人も少なくましてや廃集落に向かう奴なんぞまずいない。

ワタクシ、ビビっちまったんですよ。霊的なものじゃないよ!、熊さんですよ!、熊さん!。動物も歩きやすいからって人が造った道を歩く事が多いそうな。登山道ならいざ知らず、廃集落への道を新型コロナ禍の最中に歩いている奴なんぞお猿さん、狸さん、鹿さん、そして熊さんくらいしかいないって!。前3頭と遭遇したらカメラを構えるけれど熊さんは駄目よ駄目・・・。


そんな昔の事は置いといて今回見つけたここは廃墟マニアにも荒らされておらず、戸締まりもしっかりとされているようだったので「お邪魔しま~す」はしなかったけれど、かつて人の営みがあったろう、そんな今は誰もいないような地域を歩くってのは何とも楽しい。廃墟写真と言う程ではなにせよ、そんな集落を歩いているだけでワクワクしちゃう。

と言う事で写真をば・・・。

ここが集落のメインストリート。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



次の写真、かつてここに住居があったと思われる。そこにエンジンを掛けたら動きそうな軽トラが止まっているし、奥の家々もまだ十分に綺麗。でも人気(ひとけ)はないのだ。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



おっと!、納屋のような建物が倒壊している。これは雪だろうね。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



メインストリートを進んでいく。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



脇道はこ~んな感じ。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



薪かな?。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



元々は茅葺きのお宅だったのだろう。


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Olympus OM-D E-M1markII
M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



瓦なんか葺いたばかりのような?。このお宅かな?、人の気配を感じたのは・・・。木に掛かっているハシゴが良い感じ。この部分に焦点を当て切り取るべきだったなぁ。

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Olympus OM-D E-M1markII
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廃屋と言えばお手洗いを撮らねばならぬ!。


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M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



全部を見て回った訳ではないけれど20戸くらいの集落かな?。


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M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



納屋はもう使われていないね。


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M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3



奥のお墓は比較的新しいけれど手前の万歳している仏様、千手観音なのかな?。相当古そうだ。江戸時代にはもうこの集落は存在していたんじゃないか?。そう考えると仕事を求め、生活しやすいようにと麓に降りていき過疎化していくのはなんとも虚しく感じたりする。


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本日最後の写真。お寺、土塀がところどころ傷んでいたけれど綺麗に管理されている。

奥の墓地を見るとホントに綺麗。あちこちに分散していた先祖代々の墓をここに集め、新しく墓石を造り直したんじゃないかな。その為のお寺ような気もする。皆さん、年に1~2回はここに戻り、ご先祖様のお墓参りをしているのだろう。


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今日はこれでおしまい!。


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お散歩日記
全天候型アウター編からの続き。ウィンドシェル編と題してお送りする。今日は短め!。


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「風を防ぐのならレインジャケットが代替になるよね!。レインジャケットとウィンドシェルの両方を持っていくなんて馬鹿馬鹿しい!」

元々ウィンドシェル不要派だった。ところがレインウェアは皮脂や埃、汚れによって本来生地が持っている透湿性能を発揮出来ない事がある。

風を凌ぎたいだけでレインジャケットを多用すると何度も洗濯する事態になる。生地によってはネットに入れて弱流で回す必要があるし(ミレーのティフォンは手洗いを推奨していたかと)、脱水はご法度、日干しも厳禁だから冬場は乾くのに時間が掛かり、乾いたら乾いたで乾燥機やアイロン、ドライヤーで熱処理を施す、撥水力の弱いジャケットは別途撥水剤を用いてコーティング。それくらいメンテナンスが面倒なのがレインジャケット。

一般的なカジュアルアウターは襟と袖口が汚れなければワンシーズン洗濯しない時もあるし、スーツで着用するコートはウールだからワンシーズン洗わないし、今は着用機会が物凄く減ったからワンシーズン毎にクリーニングになんぞ出さない。革ジャンに至ってはそもそも洗濯出来ない。ミンクオイルや馬油をシーズン始めと終わりに塗る程度。

だからレインウェアを街着にしちゃうと、さすがに上記のメンテナンスは頻繁には行わないけれど、それでも着用回数は多くなれば定期的(今は月イチくらいかな)にクリーニングせねばならない。

「レインジャケットを羽織るまでもねえんじゃね?」

と思う事も多々あるんだ。特に6月~9月までの蒸し暑い時期、レインジャケットは蒸れる!。そこで不要だと確信を持っていたウィンドシェルに目を付けた。それとそれまでジョギングで使っていたワークマンの激安ウィンドシェルのファスナーがぶっ壊れてアウトドアブランドのウィンドシェルが欲しくなっていった。

ウィンドシェルの知識がほとんどない人間が頼るのはモンベルしかねえ!。ここの商品を買っておけば間違いはない。そうなると「ウィンドブラストパーカ」である。

都合2着所持している。最初に入手したのは旧モデルでハンドポケット2つ仕様。昨年だったか一昨年だったかモデルチェンジされ胸ポケットも装備された。胸ポケット大好き人間からしたら同じウェアを2着揃えるのは無駄と思いつつもウェルカ~ム!、迎えちゃうでしょう!。

現在旧モデルはジョギングウェアの一軍メンバーとして大活躍しているし、現行モデルはアウトドアアクティビティや観光、お散歩写真の旅での着用が多い。

2月の今、気温3度くらいの中、ジョギングならワークマンのメリノウールインナー、似非R1、そしてL.L.ビーンの中厚手フリース(ソフトシェルタイプで一定の防風効果がある)だけで走る事が多いけれど、家~河川敷までの道のりではウィンドブラストパーカを羽織っているし、風が3メートルを越えてくるととウィンドブラストパーカの出番。

しかも現在、膝を壊していてジョギングよりもウォーキングを中心とした運動をしており、平均心拍数は120にも満たないから体温もそれ程上昇せず、ウィンドブラストパーカを最初から最後まで羽織って丁度良い。

特徴は他のブランドよりも身幅が広め。これをスマートじゃないとか強風でバタつくと考える人もいるだろうけどウィンドシェルこそ1年中使用するウェアなので冬の装いを想定してインナーを増やしても着られる身幅は嬉しい。また現行モデルからなのか、身幅を更に広く取ったM-R、L-Rモデルもラインナップされているのでおデブには最高のウィンドシェルではなかろうか?。

ウィンドシェルと言えばパタゴニアのフーディニが有名。パタゴニアの中では安価の部類に入り売れ筋のようだが、身幅で考えると袖が長くなるのとフーディニは胸ポケットが1個あるだけ。ウィンドブラストパーカよりも軽量だけれどハンドポケットのないウェアなんぞ決して認めちゃならない。

どこでいつから誤った情報が流れたのか、、、

「ウィンドブラストパーカは蒸れる、しかしフーディニは蒸れない」

これは嘘!。フーディニに使われている生地を触れば判るし、直営店で店員さんに確かめもした。

「フーディニは蒸れやすいタイプです」

そう断言していたぞ!。正しくは、、、

「どちらもレインジャケットと比較したら蒸れにくい」

である。興味がなく話半分で聞いていたので商品名を覚えていないのだけどその時に「これは蒸れませんよ!」と別のウィンドシェルを勧められて、「これと比較するとフーディニは蒸れ蒸れです」なんて表現もされていた。「なんちゃらエア」、そんな名称だったと思って公式サイトを探してみたけれど見当たらず・・・。廃番か?。

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ぶっちゃけウィンドシェルは上述ウィンドブラストパーカさえありゃ十分!。それ以外を買う必要なんぞ一切ありません!、と断言しても良いのだが・・・。

ミレーに物凄い技術のウィンドシェルがある。それが「ブリーズバリヤーワイルダーライトジャケット」だ。何が凄いのか!?。次の記事をご覧あれ!。

必見! ミレー ブリーズバリヤーワイルダーライトジャケット VS モンベル ウィンドブラストパーカー 小雨時撥水対決!

このように小雨ならかなりの時間耐えてくれるし、霧雨程度なら4~5時間行けちゃうかも知れない。ぶっちゃけ、ミレーのレインウェアであるティフォン50000シリーズよりも撥水効果は高いんじゃないかと感じる程。ミレーもティフォンの表生地に何故ブリーズバリヤーを使わないの?、と思うくらい(使ったらアホみたいに高価になるのかな)。

「アウトドアアクティビティに最高のウィンドシェルか?」

最高と言えば最高だけど、登山中に雨、それが通り雨だと確信出来なかったら万が一の為にレインジャケットに着替えるだろうからアウトドアでの用途を考えると、、、

「下山時、森林地帯に入って麓まであとちょっと、レインウェアを身に付けるまでもないかな?」

それくらいしか思い付かなかったりする。では何故手に入れた?。

そりゃぁ街着としてですがな!。街では雨天時には傘を差すし、突然な雨でも濡れるのは最長でも30分、ウィンドシェルの撥水力が高ければレインジャケットは不要。特に梅雨時から残暑のある秋まではレインジャケットなんて暑くて着てられない。ペライチのこれの方が蒸れは少ない。

残念ながら大好きな胸ポケットがないウェアであるけれど街着ウィンドシェルとしては最高の選択。これ以上何も望まない(いや、胸ポケットは欲しい!)。

このモデル、すでにアウトレット入りをしており、後継モデルが「ブリーズバリヤーIIワイルダージャケット」になるのかな?。

見た目の違いはなさそうだけどブリーズバリヤーIIワイルダージャケットの方が30グラム程軽くなっている。機能性ウェアの場合、300グラムから30グラム削るのも割と大変だと言う。ミレーは180グラムから30グラムを削ってきた、

それをやってのけたのだから優秀なウェアと考えるべきだ。よって皆さんが買われるのなら6千円安いアウトレットよりもこれからはブリーズバリヤーIIワイルダージャケットを選んだ方が賢い。今は我慢し、今秋には20~30パーセントオフセールで出てくるであろう商品なのでそれを待とう!。

ミレーから今年春よりティフォンファントムシリーズと言う耐水圧50000mm、透湿度60000g/m2/24hと言う驚異的な性能を持つ超軽量、ペライチと言っても良いくらいの極薄レインウェアが2種類発売されるのでその数字が信じられるのならこれをウィンドシェルの代替として使えば一粒で二度美味しいウェアになる。

ファントムシリーズは今後、アウトドア系サイトで色々とレビューされるだろうから評価待ちと言ったところもある。ゴアテックスより蒸れない!、そんな評価を得てもピットジップ非装備だしお値段が4万円オーバー、これをウィンドシェル代わりにするのは・・・。


ブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットを購入する際には注意が必要だ。

公式サイトの身幅を信じちゃいけない。レインジャケット編のティフォン50000ストレッチジャケットの項でも述べたけれど幾つかの商品ではミレーの考える身幅は袖の一部でしかなく、本来の身幅はそれよりも狭い。

ブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットはティフォン50000ストレッチジャケットよりも嘘が酷く、私はXLサイズ(JPN 2XL)を所持しており、公式サイトでの身幅は67.5センチ。これを見ると私がどれだけデブなんだと思うかも知れないけれど実質身幅は62センチ程度、モンベルのウィンドブラストパーカのXLサイズよりも小さい。

これについて「サイトの数字を信じて買ったのに秋、冬に厚着したら着られねえじゃねえか!、今後表記を改めろ!」とカスタマーサポートにガンガン噛み付いたし、同じような意見を持つユーザーが相当いたんじゃないか?。

後継モデルであろうブリーズバリヤーIIワイルダージャケットはサイズ感をガラリと変えてきた。Lサイズ(JPN XL)身幅が67.5センチ、XL(JPN 2XL)サイズで70センチになった。数字上ではワンサイズアップしている。店舗で商品を試着していないので想像でしかないが、この数字もミレーは袖部分を計測していて、実質身幅はそれぞれ62センチ、65センチくらいだと思う。

とにかくミレーのウェアは試着してから買わないと失敗する!。だいぶ前に買った機能性フリース(商品名忘れた)もサイトのサイズ表を見て買ったのに明らかにワンサイズ小さかった。超~スリムタイプ。アウトドアでは使えるのだけど日常ではピチピチなので窮屈。糞喰らえだ。

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街着ウィンドシェルの代表格と言えばノースフェイスの「コンパクトジャケット」。タウンユースでのウィンドシェルが欲しかったのでモンベルのウィンドブラストパーカより先に買っていた。

ペライチのウィンドシェルなのでアウトドア、登山でも使える。実際、晩秋の低山登山で着用しており、十分にウィンドシェルとして機能してくれていた。しかしその名の通りコンパクトかと言うとそうじゃないので、終日着っぱなしなら良いけど行程中、頻繁に着脱を繰り返すのならわざわざこれを選ぶ必要性は感じない。アウトドアラインのウィンドシェルを選んだ方が賢明。

これの特徴はただひとつ!。

「コットンライクなナイロン生地使用」

どのメーカーもペライチのウィンドシェルはおおよそ化繊感丸出しでスポーティ過ぎてしまい、私のようなオッサンが着用すると、、、

「私は体育の教師です」

そんなレベルの装いになっちまう。体育の教師ならまだ良い。ウィンドシェルって一歩間違えるとドカジャンのペライチ版だから昼間からパチンコ屋に出入りするオッサンとか競馬や競艇場にたむろしているギャンブル依存症のような糞人間にも見えてしまう。

モンベルのO.D.パーカもそうだけど色のくすみ方とでも言うのかな?、適度なヨレ感があったり(触ると洗濯後、日干しした際のコットンのようにゴワッとしているけれど)見るだけならコットン。ウィンドシェル云々と言うよりもアメカジファッションアイテムとして春、秋アウターとして優秀なのがこのコンパクトジャケットだ。

ミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットを購入してから出番は半減しているけれど、それでも半減しただけ、春、秋には欠かせないアメカジウェア。

メーカーがタウンユースを想定しているだけあって身幅に余裕があり、街着らしいサイズ感になっているのも有り難く、中厚手フリースを中に入れ込んでもパッツンしないので東京の気候なら真冬でも割と頑張れる。

但し、生地が生地だけに撥水加工はされているけれど大した機能ではない。霧雨ならある程度の時間耐えられるけれど、小雨程度でも10分、15分で雨は染み込んでくるので撥水スプレーで強化するべき。

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一気に2つのウィンドシェルを紹介する。

ここまで紹介したウィンドシェルはその名の通り風を防ぐ為のアウターであり、10の風のうち10の風、つまり100パーセント外からの風を遮断するレインジャケットと比較すると、それよりほんのちょっと劣る9.5以上の風を防いでくれるタイプだ。

ノースフェイスの「スワローテイルフーディー」とマウンテンハードウェアの「コアエアシェルフーディ」はそんな中、ストレッチ素材でかつ10の風のうちの9以上の風を防いでくれる。汗抜けが良く私のような汗掻き星人に適したウィンドシェルになっている。特にコアエアシェルフーディは業界で透湿度が高いと評価を得ているパーテックスカンタムエアが使われている。反面、暴風に出くわすとウェア内で風を感じてくる筈。

両者とも何度か強風時にテストしたのだけど風速3~4メートル程度なら風が入り込む感覚はあまりない。さすがにそれを超えてくるとどちらも極薄ペライチ素材なので風の冷たさが瞬時で肌に伝わり、その感覚も相まって「風が入ってきたか!?」と感じるのだろう。強風時にはどんなウェアでも首や袖口からは風が入り込むのだから5メートル未満の風速なら外からの通気性に関してはこれまで述べたウィンドシェルと大きな違いはないと感じる。

どこぞのブログでコアエアシェルフーディに関して「2~3割の風を感じる」とか「強風は遮るが、微風は感じる」とレビューしていたけれどそんな訳ないって!。3割も風を通すのならウィンドシェルの役割を果たしていないし、強風を遮り微風は感じるようなテクニカルなウェアがある筈もない。逆でしょ。微風では風を感じないけれど強風ではなんとなく冷たい・・・、それがこの2つのウィンドシェル。

2~3割の風を通す・・・、そう表現した方は恐らくマウンテンハードウェアの公式サイト情報を見て勘違いされたんだろう。そこではコアエアシェルフーディの素材、パーテックスカンタムエアはコットンシャツと同じくらいの通気性があるかのように書かれている。

確かにそれだけを見ると風通しの良いウィンドシェルのように感じるけれど、ちょっと考えれば判るでしょ?。Tシャツと同じ風通しだったらウィンドシェルじゃねぇって。ただの目の粗い化繊生地だって!。正しくはコットンTシャツクラスの透湿性があるって事!(実際にはそこまでの透湿があるとは感じないけど)。

内側からの抜けが優れているんだ。確かにそれは実感出来る。よって通気性と表現しちゃうから外からも空気が入り込むのだろうと勘違いするので、透湿、換気性があると表現すべきウィンドシェルではなかろうか?。

後述するけれどうちにはビニールのレインジャケットのように外からも内からも全ての空気をシャットアウトしているんじゃないかと思うウィンドシェルがある。それと比較すると汗量に大きな違いが出てくる。体の前面はジッパーを下げれば良い。しかし腕周り、背中に関しては差がつく。

特にスワローテイルフーディーは脇下に小さいながらベンチレーションが切られているので僅かであってもそこから湿気が逃げてくれる。どちらも汗掻き星人にはマッチするウィンドシェルである。

しかし!。残念な事にストレッチ素材が災いしているだろう。耐久性が皆無!。スワローテイルフーディーはたった1回の低山ハイクで脇下とリュックのショルダーベルトが当たる部分が傷んでしまった。無理に引っ張られた時に出来るシワ、これが元に戻らなくなり、かつ毛玉も出来ている。

アウトドアメーカーのアウトドア用ウィンドシェルの癖して耐久性ゼロのウェアなんて着てられるか!、おまえはもう二軍行きだ!(ワンマイルウェア)。と言う事でマウンテンハードウェアのコアエアシェルフーディを導入したのだけど・・・。

結局同じだったな。薄いストレッチ素材は耐久性がない!。コアエアシェルフーディをアウトドアアクティビティでまだ一度も使用していないのだけど昨年の春と秋には通勤ウェアとして結構な割合で着用していたらスワローテイルフーディーのような痛み方はしていないものの、リュックのショルダーベルトが当たる肩部分がなんとなく傷んでいるようないないような・・・。

コアエアシェルフーディの方が強度はありそうだけど、通勤のリュックなんて重い時で3Kg、軽い時は空荷だったりするから残念なウェアである事には違いない。幾ら透湿、換気性が良く汗掻き星人にマッチしていてもアウトドアウェアで耐久性がないのは致命的。皆さんにはお勧めしたくない。

とは言え、買っちまったものはしょ~がない。スワローテイルフーディーなんてサイズ違いで2着もある。今は春、秋のワンマイルウェア、ジョギングウェアとして使用。二軍だからかなり雑な扱い。汗を何度も吸って生地がバリバリになって初めてお洗濯。ワークマンレベルに成り下がったのがスワローテイルフーディだ。皆さんもこの商品は買っちゃ駄目だよ~、必ず後悔する!。

コアエアシェルフーディは今後、春と秋のアウトドアアクティビティで活用したいと考えている。擦れて毛玉くらいだったらギリ許せる訳で・・・。

そうそう、両者とも撥水加工されているけれど・・・。

「あってないようなもの」

気にならない程の霧雨くらいなら一定の時間は表生地にとどまるけれど1mmの雨なら5分とか10分くらい?、その程度。雨天でもど~にかして欲しいと言うのなら前述のミレーのウィンドシェル、もしくは次のシェルをどうぞ!。

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ラブの「ヴァイタルフーディ」はキング・オブ・ウィンドシェルである。褒め言葉でもあるし、強烈な最大の悪口でもある。この項だけで独立した記事を書いて世間に大々的にメッセージしたいくらい。

何しろ防風メンブレンでも入っているんですか?、ってくらい風を防ぐ。モンベルのウインドブラストパーカとミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットもほとんどの風を遮ってくれるけれどヴァイタルフーディは全ての風をシャットダウンしていると表現したい。

また撥水力もミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットに匹敵。同時テストはしていないから正しい事は言えないけれど、すでに2年程着用していて10回以上洗濯しているブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットよりも新品おろしたてのヴァイタルフーディーの方が撥水力が高いように感じた。

つい先日、運良く雨が降ってくれた。テストしましたがな!。気温は10度、もう春ですか?、ってくらいに暖かく、雨量は0.5~2mm。風は1メートル程度。

別の記事用のネタとして「雨天でのトレッキングシューズ滑り具合テスト」も兼ねて雨の中を歩いた。10分歩いては家に戻ってシューズを替えの繰り返し。5足を試したので履き替え時間を含めると1時間くらいヴァイタルフーディをフードを被った状態で着用していた。

撥水は1時間ずっと効いていたのでミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットと同等の撥水力を持っているのが判る。ところが30分が経過した頃から蒸れ蒸れ。1時間のシューズテストを終えて帰宅。いざ脱ぐと案の定!。

「裏側に結露が出来て中に着ていたフリースがビショビショ」

湿っているのではない。汗が外に逃げず結露した水分がフリースに戻るのでビショビショなんだ。外からの雨、風を完全にシャットアウトするだけでなく、中の湿気も逃さないのがヴァイタルフーディ。

「雨にも風にも強いけれど蒸れ蒸れ」

海外の忖度無しのレビューサイトでもそんな評価がされていた。

これって昨年記事ににしたジョギング用に新たに購入したワークマンの1900円くらいのウィンドシェルと同じ現象である。

ヴァイタルフーディーにはベンチレーション機能がなく、唯一、ファスナーを半開以上にしても風ではだけないように胸部分にスナップボタンがある。これを使う事で無風ならファスナー全開でもウェアがたなびく事はない。ラブ公式サイトではこれをベンチレーション機能と表現している。

確かにスナップボタンのお蔭で大きめにファスナーを開けていても酷くバタつく事はないから蒸れない術として勝手が良いけれど、ここまで防風に力を入れているのならレインジャケットではないのだから脇下や背中に小さなベンチレーションの穴を設けるべきだったのではなかろうか?。

今回は雨天でのテスト、風も僅かながら吹いていたのでスナップボタンによるベンチレーション機能は使えず、中央のファスナーは最上部まで上げていた。レインジャケットではないのでフード調節機能がないからファスナーを最上部まで閉めないとフードが風ではずれちゃうんだな。

上にも書いた通り、海外のレビューサイトでも「通気性は皆無」と酷評されていたので想定内の結果ではあるのでこれを入手して失敗したとは思っていない。

と言うのもヴァイタルフーディはアウトドアで使おうとははなっから考えていないんだ。街着の簡易的な1時間限定レインジャケットを兼ねたウィンドシェルとして購入したので割と納得している。

梅雨時、雨が予想されていれば日常生活においてもミレーのティフォン50000ストレッチトレックパンツを穿く。当然アウターもレインジャケット?。うん、一昨年まではノースフェイスのクライムライトジャケットを合わせる事が多かった。でも暑い!。昨年からは雨に強いウィンドシェルであるミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケット。

しかしそうなると全身ミレーになっちまうでしょう?。連日雨天だったら毎日全身ミレーで出勤。これが嫌だったんだ。だから蒸れるの承知で雨に強いヴァイタルフーディを手に入れた。パンツはずっとミレーだけどアウターはミレーとラブを交互に・・・。

登山やトレッキングよりも風が大敵の自転車、オートバイ乗りには使える代物なのかも知れない。それでも汗掻きさんが自転車でヒルクライムしたら全身ビショビショな気もする・・・。生地感は手持ちのウィンドシェルの中では一番強そうだから藪漕ぎにも最適かな。でもメリットはそれくらい。でも後悔はしていない。とにかく海外のレビューサイト通り「雨に強い」、これに大満足なのだった。

1時間のテストの後、ビショビショになったフリースを着替えて、比較の意味でミレーのティフォン50000ストレッチジャケットを着て30分歩いた。シューズテストではないので平均心拍数を115、時速だと5.7Km/h程度に設定しての早歩き(膝を故障中、それ以上のスピードが出せず)。発汗具合はシューズテスト時よりも高い。

果たして?・・・。3レイヤーモデルだから水蒸気となった汗は裏地に吸い取られ結露せずに外に抜けていくのとさすが50000g/m2/24hをうたっているだけあってティフォンを着ての30分は蒸れ知らず!。肌に面したTシャツは着替えておらずビショビショのままだったのでむしろほんの少し汗冷え感があった程。まぁ平均心拍数が115と低かったり、この日の天候だったらモンベルの旧ストームクルーザージャケットやノースフェイスの旧クライムライトジャケットでも蒸れなかったと思うけど・・・。

だからこそヴァイタルフーディはキング・オブ・ウィンドシェルなのだな。要はコンビニで売っているようなビニールの雨合羽のようなもの。

「雨、風、全部遮りますよ~。でも蒸れても知らんからね」

ペライチのウィンドシェルだから拳くらいの大きさにまとまるのでバッグに忍ばせ緊急用1時間限定レインジャケットと考えると非常に優秀である。さすがに真夏ともなればこれだけ蒸れると雨には濡れないけれど自分の汗で上半身ビショビショになるのである程度内側の蒸れを逃してくれるミレーのブリーズバリヤーワイルダーライトジャケットに任せる事になるが、春と秋なら着用機会は多々ある。

ラブと言うイギリスのメーカーは最近になってポーラテックのアルファダイレクトを用いたアクティブインサレーションウェアで知られるようになったけれど、日本ではまだまだマイノリティに属するメーカー、モンベルでもノースフェイスでもパタゴニアでもミレーでもない。そんなウェアを着用しているってだけであまのじゃくな気質のあるワタクシは嬉しいのである!。

「汗なんてほとんど掻かないし、無茶苦茶寒がりです!」

そんな人は手に入れても良い気もするけれど、積極的にはお勧めは出来ない。「雨に強い」、これに拘るのならミレーのブリーズバリヤーワイルダージャケットかブリーズバリヤーIIワイルダージャケットの方が汗抜けが良いのでそっちをお勧めしたい。ヴァイタルフーディの良さは、、、

「己が『Rab』と言うマイノリティで尖ったブランドを着用している満足感」

それだけしかない。私のようにそれで良い、最高!、って人なら買って良し!。

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春と秋に防寒アウターとして活躍してくれるのがモンベルの「ライトシェルアウタージャケット」と「ライトシェルパーカ」だ。ライトシェルシリーズは他に主に中間着として身幅を削ったライトシェルジャケットや半袖タイプのライトシェルT、ライトシェルベスト、ウルトラライトシェルジャケット&パーカなどがある。それぞれの特徴はモンベル公式サイトで確認されたし。

ライトシェルアウタージャケットとライトシェルパーカは表地に防風効果の高い40デニール素材を、裏地に起毛したメッシュ素材が使われている。

「ウィンドシェルの機能に加えて、ほんのちょっと空気を溜める層がありほんのりと暖かさを感じるウェア」

それがライトシェルシリーズ。現行モデルは為替や生地の高騰でそれほどリーズナブルとは言えないけれど、私が購入した頃(2019~2020年)はアウタージャケットで9千円もせず、パーカタイプでも1万円くらいだったんじゃないかな?。その値段で見る限り、コストパフォーマンスに優れたウェアと言える。しかもそのうち2着はデッドストック新品在庫処分品として(モンベルからではなく)結構安く手に入れたような記憶がある。

シャツに薄手フリースだと保温効果は高いけれど風が吹いたら熱が一気に逃げてしまうし、ウィンドシェルだけだと風は防いでくれるけれど保温効果はないので外気温度によっては寒さを感じる。また、シャツ、フリース、ウィンドシェルなるレイヤリングだとそもそも暑い!。それを埋めてくれる、なんと言うか、隙間産業的なニッチウェアがライトシェルシリーズだ。

加えてアウタージャケットとパーカタイプは身幅に少し余裕があるので中に薄手のフリースを加えれば東京なら1月中旬~2月下旬までを除けば過ごせてしまう万能アウターだ。

木枯らしが吹く前後、11月下旬~12月初め、半袖Tシャツ、ワークマン似非R1、その上からライトシェルジャケットを羽織れば東京なら過ごせてしまうし、今シーズンは1月中旬まで暖冬だったから何度かそんなレイヤリングで外出をしている(夜間はさすが寒い!)。

2022年秋くらいからアウトドアウェアをガンガン購入していたのでその辺りから出番は減っているけれどそれまでは年間で3ヶ月、ジョギングウェアとしても活用していたので手持ちアウトドアウェアの中で一番お世話になっているのがこれらだ。

近頃、アクティブインサレーションウェアなる分野が流行っている。行動着として汗抜けの良い化繊中綿ジャケットでフリースと中綿ジャケットの間の子のようなタイプ。そう考えるとライトシェルシリーズはそれの元祖的存在だと思うのだな。裏地の起毛メッシュ、これはポーラテックアルファダイレクトを極薄にした生地みたいなものでしょう?。

欠点は裏地が起毛しているので摩擦が激しく、中にフリースやセーターを着込むと着脱、袖を通す時にかなり引っかかりを感じる点。そこに目を瞑れるのなら皆さんにお勧めしたいウェアである。

ついでに別のウェアも紹介しちゃおう!。

ほんの数日前に発見!。モンベルには「O.D.ライニングパーカ」、「O.D.ライニングジャケット」と言うウィンドシェルがある。ライトシェル系ウェアより少々お高いプライス設定であるが、表地がノースフェイスのコンパクトジャケットのようなコットンライクなナイロン素材が使われ、裏地にライトシェル系と同じ起毛したメッシュ素材になっている。

「おいおい!、こんなのあったのかよ!」

この存在をずっと以前から知っていたらライトシェルアウタージャケットを色違いで3着も買わなかった(パーカも所持しているので都合4着、ピンクを除いたヨンレンジャー構成)。

メリットはコットンライクのナイロンなので街着として映え、かつシャカシャカしない点だろう。デメリットは重量かな?。ギリギリ山に持っていける重さだけどウルトラライトな人は敬遠するに違いない。注意点はライトシェル系と異なるサイズ感。これに興味のある方はサイズ表を確認してから買われるべし!。

う~ん、これ欲しいなぁ~。タウンユースにしたいからジャケットタイプが欲しい!。カラー展開がパーカタイプが4色、ジャケットタイプが3色、しかもどれも地味。原色バリバリのブルー、イエロー、レッドはない。これも街着を意識していると思われる。ジャケットタイプのダークグレー、カッチョイイじゃねえか!。ペライチのO.D.パーカとO.D.ジャケットも以前から欲しいと思っていて悩ましいのぉ~。

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上述ノースフェイスのコンパクトジャケットは街着ラインの商品であってもアウトドアアクティビティでも使える。この項で紹介するのはアウトドアでは決して使えない重たいし小さくまとまらないしと100パーセントタウンユースのウィンドシェル。

その名はパタゴニアの「バギーズジャケット」だ。スイングトップとかハリントンジャケットの類いである。フリマ系サイトで新品タグ付きを安価で購入している。到着してビックリ!。メッシュの裏地付きなのは知っていたけれど生地が分厚く重厚なんだ。初夏や残暑時期には到底羽織れない。

汗掻き星人には厄介な生地の厚み、やっちまったか?、いえいえ、嬉しい誤算とでも言おうか?。これ一着で防寒力はないにせよ、風は完璧に遮るし、生地の分厚さから中の熱が逃げにくい筈。ミレーのティフォン50000ウォームストレッチジャケットと同等、もしくはそれ以上の暖かさがあるかもしれない。

街着らしくワンサイズ大きいのを手に入れており、アンダーウェア、厚手の長袖のカジュアルシャツ、その上に中厚手のフリースを着てアウターにバギーズジャケット。気温0度でも耐えられそう。インナーがTシャツ1枚なら(ワンサイズ大きくなるけれど街着なので問題なし)春は4月上旬まで、秋なら10月から着られるから半年も使えるウェア。

また、パタゴニアは撥水機能が大した事ないウェアばかりっぽいけれどバギーズジャケットは生地の質なのか雨天でかなり耐えてくれる。これを着て何度か雨に降られたけれど撥水力が弱まった事は一度もない。これも嬉しい誤算。

街着なので傘を差しての行動だし、これを着て雨の中を歩いた最長時間はたったの30分、でもその間、袖周りはガンガンに濡れても雨は粒になるだけ。内部に染み渡らなかい。これにフッ素バンザイのコロンブスのアメダスを吹き付ければ1~2mmの雨ならかなりの時間耐えられると思う。

1年のうちの半分で着用出来るのだからもう一着欲しいくらい。淡色を購入したので特に襟元と袖口が汚れやすく、ブラックかネイビー辺りの濃色があっても良いかなと思っている。アウトドアウェアと言うカテゴリではなくもはやこのウェアはアメカジである。アメカジ大好き人間だからしてこのジャケットは愛して止まない。

先代のバギーズジャケットは見た目がハリントンジャケット、バラクータのG9のコピーのようなデザイン。袖口と裾部分がリブ編みになっている。これも良いよね。古着でしか見つけられず様々なサイトでウォッチしているけれど中々手頃なプライスで見つからない。

不思議なのがバギーズジャケットを手に入れたのが昨年の今頃か?。その時は古着で1万円を切るものがゴロゴロあったのに最近になって濃色バギーズジャケットでも買おうかと幾つかのフリマサイトを覗いたら旧モデル、現行モデル共にお高い!。そのプライスだったら公式サイトで新品買うわい!。何故だろう?。有名な芸能人やタレントがテレビで着用していたのかな?。

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とまぁこれだけウィンドシェルを所持しているのとレインジャケットと同じく機能云々で買い足すタイプのウェアではない。

でも・・・。

上で述べた通り、ミレーのブリーズバリヤーワイルダージャケットの後継モデルっぽい軽量化されサイズが見直されたブリーズバリヤーIIワイルダージャケットはセールで値下げが始まったら買っちゃうだろうし、色違いでパタゴニアのバギーズジャケットが欲しかったりもする。

また、コットンライクなペライチなノースフェイスのコンパクトジャケットの良さを知っているから同類のモンベルのO.D.パーカとジャケット、加えてO.D.ライニングジャケットとパーカもあると便利。キャンプをしない人間なので用途がないっちゃないのだが、喫煙者なもので難燃性生地を使った同じくモンベルのフエゴパーカもウィンドシェルとして魅力的に感じる。

最近ヘリー・ハンセンに注目している。ノースフェイスを販売しているゴールドウィンが手掛けているだけにものは良い筈。テック系ウェアなら考えもしないけれどタウンユースとしてヘリー・ハンセンのウィンドシェル、街で道行く人々と被る事は恐らくほとんどない。あまのじゃく体質なのでそういうのに魅力を感じる。

ところが公式サイトで調べると「う~ん」な代物ばかり。やはり山系アウトドアファッションとは毛色が違う。しかもアホみたいに高価。ゴールドウィンよ!、ちょっとボッタクリ過ぎないか?。そこで現在、古着のウィンドシェルを探索中。古着だとそこそこ満足出来るデザインを幾つか見つけられた。

街着としてスイングトップ系はバラクータのG9を買うって手もあるけれどG9は古着でもちょいとお高く躊躇ってしまう。アウトドアメーカーじゃなければGAPとかフリークスストアで買うのが最適かな。最近フリークスストアが己の中でトレンドになっているのだよ。セレクトショップなのだけどアメカジ一直線ってなお安いオリジナル商品が多く非常に気になっている。スイングトップではなくトラッカージャケットでもいいかな。


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