小森川バレエ団に所属するナルシストなバレエダンサー・小林八誠(こばやし・はっせい)29歳。男子バレエをよりメジャーにするため、そして自分の顔を売るために、映像配信などの活動も積極的に行っている。ベテランダンサーの守山正信(もりやま・まさのぶ)と同期の佐々木真白(ささき・ましろ)とは、世代は違えどもなんとなく集まってしまう仲の良い3人組。八誠たちは、昼間はバレエ団のリハーサル、夜はバレエ教室で教えるなど、何気ない日々を過ごしていたが、ある日の帰り道、トラブルが発生。その後、八誠は「俺、今年いっぱいでバレエやめるんだ」と衝撃の告白をする。なぜ、八誠は「やめる」と決意したのか。誰よりもバレエ好きな八誠の、<バレエと向き合う最後の一年>の幕が上がる。
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