あれから4年。百華は単身海外へと旅立ち、俺と壱也はもうすぐ大学を卒業する。あれきり、美羽とは会っていない。4年の間に、美羽の気持ちは変わっただろうか。 離れても声が聞けなくても、俺の気持ちは変わらなかった。卒業式の後、以前美羽への手紙を書いた展望台で俺は待つ。あいつが来るのを、いつまででも待っている。 蒼介の待つ展望台に、果たして美羽は訪れるのかーー? 想うが故に距離を置いた美羽が取った最後の選択が明らかになる第10巻は五十五話〜最終話までと、単行本の為に描き下ろされた『楽描き』、本編では入りきらなかったエピローグ漫画収録のQRコードおまけ付き。
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