さながらおとぎ話に出てくる魔女の住みかのような
城の門の前で、ローラはつばを飲み込んだ。
城主・リチャードは、島民たちの言うとおり
本当に恐ろしい男なのだろうか…。
いや、リチャードがどんな男でも、子守として派遣された
自分は、彼の娘の面倒を見なくてはならない。
年若いローラをけんもほろろに拒絶するリチャード。
なんとか子守としては認めさせたものの、事故による傷を
隠そうとする彼は暗闇から出てこようとしない。
リチャードに闇の中から出てきてほしい。
娘(ケリー)のため、ううん、それだけじゃない
わたしのため、そしてあなた自身のために…! !
more...