一九九三年冬、とある事件に巻き込まれた加々見識は、
歴史ある温泉旅館「不動本陣」に下宿を始めた。
そこには二人の病的な少女が同居しており、
歳は不思議な居心地を抱きながら三者三様の日々を過ごす。
だが後日、下宿先の同居人 ・ 弓張衿子に
"或る奇術”を使っているところを偶然目撃されてしまう。
かの少女はそれを“最脳の行使”と形容し、
識が魔術師であると告げる。
——逼迫する戰局。
襲来する化け物。
突如現れる夜間警察。
月に焦がれた女。
新たに構築される魔術世界観に立脚する
詩的かつ繊細に歪められた伝奇活劇ビジュアルノベル。
浅木祥子が巡らせる硝子の処女作。 ————
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