阪急電車の三号線には、願った人に出逢えるという、秘密の列車があった――
「俺もずっと、会いたくて会いたくて仕方なかった――。」
引っ越しで離れ離れになった大好きな翔と、再会の約束をしていたかのん。
けれど彼からの手紙はいつしか途切れ、
級友からも「翔はもう忘れてる」と聞かされる。
会いたい人に出会える、奇跡の電車――
噂の三号線を思い出し、ホームへと駆け出すかのん。
そこで翔とは二度と会ってはいけない“秘密”を知ってしまう――。
「好き」と「さよなら」を届ける、号泣必至の連作短編。
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