主人公「細川成史」は、「門守学園」に通う学生。クラスメイトには幼馴染の双子の姉妹「かすみ」と「しずく」のほか多くの仲間たちと何の変哲のない穏やかな毎日を送っていた。数日後に学園祭を目前にしたある日、かすみとしずくは演し物に関する意見の食い違いから言い争いになり、それ以来しずくは学園へ来なくなってしまった。

そんな二人を仲直りさせようと考えていた成史だが、そんな思考も吹っ飛ぶほどの事件が学園で起こってしまう。学園の裏の神社で起こった突然の爆発。そして、そこより得体の知れない化け物が出現したのだった。学園を蹂躙した化け物は、その場にいたかすみを連れて行こうとするも、クラスメイトと共闘した成史たちによって、それは阻止された。

執拗にかすみを追う化け物への恐怖は、同時にそれは行方不明となっているしずくへの懸念へとつながった「もしかすると、しずくは化け物に連れさられたのではないか」・・・と。人ならざる存在に追われる恐怖からの逃亡の末、彼らは学園内にある「開かずの間」へとたどり着いた。そここそ、現実世界と異世界を結ぶ扉。そして、その扉を開く力を持っている存在こそ、かすみとしずく。門守家の血を引く者たちだった。

追い詰められた成史たちは、かすみの力を借りて、化け物を扉の向こうへと追い出そうと奮闘する。やがて扉より光が包まれたとき、その場に居合わせた全ての存在は、現実世界より異世界へと転送されてしまう。化け物も、そしてかすみと成史たち学生たちも・・・。

異世界へと飛ばされていった、かすみ、晴子、南波、風、雨音。そして化け物達。成史達は無事に帰ってこれるのか？門守家にはどんな秘密があったのか？果たして、しずくはこの異世界にいるのか？その異世界には、何が待ち受けているのだろうか？

現実世界と異世界を股にかけた壮大な物語が今、始まる──。