『高機動幻想ガンパレード・マーチ』(こうきどうげんそう - )は、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたコンピュータゲームである。企画・開発アルファ・システム。ジャンルは基本的にはシミュレーションに属す。
2000年9月28日、プレイステーション向けに発売された。2003年には『ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜』としてテレビアニメが放送された。また、アニメ化に伴い『月刊コミック電撃大王』において漫画版(作画:さなづらひろゆき)が連載され、全3巻のコミックが発売された。小説は2000年に広崎悠意により本編の内容に沿ったものが発売。2001年からは榊涼介によりオリジナル要素を多分に含んだ作品が発売されており、現在まで続くシリーズ作となっている
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- S T O R Y -
ゲームの舞台、背景、物語
1945年
1939年から勃発した第二次世界大戦は、意外な形で結末を迎えることになった。
月と地球の間、24万kmの距離に突如出現した黒い月。それに続く、幻獣と呼ばれる人類の天敵の出現である。
幻獣。それは要するに、大きな怪獣である。
ヨーロッパ大陸で、あるいは太平洋を挟んで敵対し、戦っていた各国の軍隊と政府は、海から次々上陸しては、アンギャーと叫んで目から怪光線を出すこの無法者に対し、一時戦争を棚上げにして対処しなければならなかった。
人類同士の戦争は、そこで終わってしまったのである。
あるいはそれは画期的なことかもしれないが、民衆にとっては敵が話をきいてくれなさそうな分だけ悲劇かもしれなかった。
それから、50年。
人類と怪獣、もとい幻獣の戦いは今もって続いている。
1999年
世紀末だ、世界の終わりだ、赤字国債で首が回らない、そう叫ぶ今一つの日本、怪獣にいつも上陸される大お得意様日本の地方都市では、ついに学生が戦車の操縦を学ぶ時代になってしまった。
高校生VS怪獣と言う、アニメが好きなその筋で言えば痛快な構図であるし、社会派をきどるなら、学徒動員とその悲劇と言うこともできよう。
それもこれも、いつも怪獣にしてやられる日本の自衛軍が悪いのである。
ともあれ。
地方都市というのが何ともローカルであるにせよ、あるいは守るべき土地が、郊外の宅地および田園と言えど、「ついに」そういう事態が起きてしまった。
物語は、こういう状況と事情とその他もろもろに流し流され、たどり着いた少年少女が、戦車高校というそりゃまあ戦時中らしい名前の場所に、かり集められるところから始まる。
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