どこにも取り柄のない日野三春は大学受験に失敗、就活するも実らず三年の間、コンビニバイトで同僚の不手際の責任を押し付けられる毎日を送っていた。
三度目のクリスマスの夜、限界を迎えた三春は同僚と同じように廃棄するケーキを盗んでしまうが、それを黒いサンタ服の男に咎められる。「悪い子」だと告げられた三春は誘拐され、気づいたときにはサンタクロースの本拠地である北極の会社に居た。サンタの本拠地であるにもかかわらず黒いサンタしかいない、さらに会社として成り立っている奇妙な環境に三春は困惑するが、コンビニバイトよりもはるかに好待遇である誘惑にあらがえず働き始める。そして三春は自分とクリスマスとの重要な関係を思い出していく。
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