吉川英治文庫賞受賞「火村英生シリーズ」、傑作ミステリ長編!
三重県沖に浮かぶ小さな島━━
火村とアリスを「魔」が襲う。
「なんて巧緻に造られた本格ミステリなのだろう」(ミステリ評論家・村上貴史)
シリーズ初の“孤島もの"!
【目次より】
前口上
第一章 鴉舞う島
第二章 ミダス降臨
第三章 死の翼
第四章 孤絶と失踪
第五章 海辺の儀式
第六章 扉の奥
第七章 ケシテモウナイ
終 章 遠い島影
犯罪社会学者の火村英生は、友人の有栖川有栖と旅に出て、手違いで目的地と違う島に送られる。人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ暗鬱なその島に隠棲する、高名な老詩人。彼の別荘に集まりくる謎めいた人々。島を覆う死の気配。不可思議な連続殺人。孤島という異界に潜む恐るべき「魔」に、火村の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。本格ミステリの醍醐味溢れる傑作長編。解説・村上貴史
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