僕の正義が、君の正義を殺すとしても——
かつて、この地には山のように巨大な獣たちが生きていた。
その骸の周りは「マナ」に溢れ、そのマナを求めた人々が集まり、いくつもの国が生まれた。
いつしか人々はマナの源たるその獣たちを「源獣」と崇め、共に暮らすようになった。
これが源獣信仰の始まりである。
そして、時は流れ――
源獣信仰を基盤とした国々によるユール連邦と、
独自技術によって飛躍的な発展を遂げたジルドラ帝国の間で戦争が勃発。
以後、戦争は激化を辿っていく。
連邦の若き騎士候補生や帝国の将官たち、どちらにも所属しない冒険者。
二国「多様な21人」の生き様と彼らが紡ぐ絆の話。
それぞれの思いと隠された「世界の真実」とは——
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