夏休みを取り戻すため、子供たちは“事件"を起こした。
密室状況から忽然と姿を消す小学生たち。
彼らはどのように、そしてなぜ失踪しているのか
『珈琲店タレーランの事件簿』の俊英による傑作ミステリ、待望の文庫化!
団地に住む小学生が失踪しては数日で戻ってくる事件が立て続けに発生している。ついては解明に力を借りたい――そんな匿名の情報提供を受けたゴシップ誌の若手編集者・猿渡は、フリー記者の佐々木とともに城野原団地で取材を開始した。状況から子供たちの意図的な計画であることは明らかだったが、猿渡らがその真意をつかめぬうちに、別の子供が授業中の視聴覚室から姿を消してしまう。子供たちはなぜ順番に失踪しているのか? 俊英による傑作長編、待望の文庫化。
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