もうすぐ仕事が終わろうかという時、
あなたの元へ同期の客室マネージャーがお客様からの伝言を伝えに来る。
「――とまあ、仕事の話はこの辺にして。
お前さ、明日って休みだろ? 俺も休みなんだ。
仕事上がったら、一杯飲んでから帰ろうぜ」
いつも通りに、仕事終わりに飲みに行くことに。
……ところが話が盛り上がり過ぎたせいで、終電の時間を逃してしまう。
「しゃーない、適当に泊まってくわ。
駅近にできたばっかのラブホテルに行こうと思ってる。
あそこ、凄い人気なんだよ。
おひとりさまでも泊まれるみたいだし、色々勉強してくるよ」
そう言われ、フロントマネージャーのあなたは彼の言う『大人気のラブホテル』に興味津々。
『市場調査』という名目で一緒にラブホテルへと向かうが、
2次会と称してお酒を飲み始めた彼は、
酔っているのか、なぜかあなたに好みのタイプを聞いてくる。
「好きな人はいるのか」と聞かれ、彼のことを想っているあなたは素直に頷く。
ところが彼はあなたが誰のことを言っていると思ったのか、
悲しそうな表情を浮かべ――
「俺はお前のこと、そういう目で見たことないからな。
俺の好みはお前と真逆の……もっとサバサバしてて、要領良いタイプだし!」
彼の言葉に傷つくあなた。
そんな風に言うくせに、なぜか彼は唇を重ねてくる。
触れ合うだけだったキスは次第に深くなり、そして――……。
彼の本心が分からず、戸惑うあなた。
けれども求められると嬉しくて、彼に全てを委ねてしまう。
「俺って、お前の好みじゃなかったんだっけ?
なら、ネクタイで目隠ししちゃえばいい。
これなら、相手が俺だって分からないだろ?」
“やめて、私が本当に好きなのは……”
素直になれないまま、二人の想いはすれ違っていく――。
水篠 棗(みずしの なつめ)
CV.一条 ひらめ
親しみやすい性格で、同僚たちから慕われている客室マネージャー。
妹が2人いる為か女性の扱いに慣れており、
さりげなく体調を気遣ったり困っているのを見れば自然に手を差し伸べることができるが、
恋愛となるといい人止まりで終わることがほとんど。
同期入社のヒロインのことが入社当時から仲がよく、
仕事終わりに2人で飲みに行くことも多い。
一途にヒロインのことを何年も思い続けているけれど、
関係を壊すのが怖くて踏み出せずにいる。
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