「機動戦士ガンダム0079」(Mobile Suit Gundam 0079)は、1992年から2005年にかけてサイバーコミックス、MS SAGA、コミック ガオ！Z、コミック電撃大王に連載された、近藤和久るコミック作品。「機動戦士ガンダム」シリーズの原点であるテレビアニメの同作品を、ガンダムコミックの第一人者である近藤和久が忠実にコミック化している。基本的には劇場版よりもテレビ版の方をベースとしている。

　本作品の開始当初は他にファーストガンダムのコミカライズ版も無く(岡崎版ファーストガンダムはすでにあったが)、近藤氏独自のスタイルも受け入れられていた時代であった。しかし「THE ORIGIN」がある現在では氏のファン以外にはやや価値を求めにくい物となってしまったが、オリジナルの解釈で描かれるメカニック描写が見所のひとつともいえる。

　連載開始当初はサイバーコミックスに掲載されていたが、その後はMS SAGA、ガオ！Z、そして電撃大王と連載誌を変えて10年以上も継続された、息の長い作品となった。

　物語の終盤では同氏のコミック「MS戦記」とのリンクもみられ、ジオン兵にフレデリック・F・ブラウンが登場する。

　連載当初のタイトルは「機動戦士ガンダム0079 ～YEAR OF WAR～」だったが、単行本化に際して「機動戦士ガンダム0079」に改められた。