作品紹介
◆あらすじ◆
戦に巻き込まれ、村を失ったあなた。
命からがら逃げた先にあったのは、ひっそりと建つ古寺だった。
傷の手当てをしてくれた男性――魄は、あなたの境遇を聞くと「傷が治ってもここにいればいい」と言う。
居場所をなくし、戻る先もない。そう呟く魄の瞳が、月光で不思議な色に輝く。
それはまるで、山に棲み人を喰らい、祟りを為す、鬼のような……。
「人が忌み嫌い、決して相容れない、恐るべき隣人。俺はそんな、怖いこわーい鬼だ。……どうした、逃げないのか」
金色の瞳、長い爪、鋭い牙。
一本しか残っていない角。
人間を愛し、鬼として生きられなくなった――けれど人間にもなれない存在の魄。
独りぼっちの鬼と、人間のあなた。
求めるのは、ただ、あたたかな幸せだった。
◆キャラクター◆
・魄(はく) / (CV.山中 真尋)
外見年齢28歳前後。
鬼でありながら人を愛する青年。
人の姿に扮して、たった一人で寺の僧侶をしている。
角は二本のうち片方が折れているが、これは過去の同族同士の縄張り争いで折れたもの。
力の弱くなった魄はそのまま必死で里から離れ、今の寺にたどり着いた。
元々心の優しい魄、
残されたわずかな力で人の為に生きようとこの寺を守りながら人々の生活を見守っている。
・魁(かい) / (CV.小林 直人)
外見年齢28歳前後。
魄がいた里の鬼。
魄とは幼馴染で親しい仲だった。
現在は里のカシラを務めており、仲間からの信頼も篤い。
良くも悪くも鬼らしい性格。
more...曲目列表