エディン歴1014年、ニサンの月。
大陸エディンの平和と豊穣を祝う大祭儀の最中、突然のエリム王国の裏切りにより事態は急変する。
“ラルスは滅びる……
ワシにはその運命を変える力も……勇気もなかった。
しかし、そなたは違う。
世界を救ってくれ。そなたになら、それが可能だ…………”
体の自由を奪われ、薄れる意識の中、主人公バアルの耳に届いた父親の――ラルス国王ナディムドの最後の言葉。ナディムドは既にこうなることを知っていたのか?もはやその事を確かめることすらできないバアルは、己の身に刻まれし聖痕《天命の印》の力によってその命だけは助けられ、裁きの塔に幽閉された。
暫くの時を経て、バアルの元に突如として現れたアズと名乗る女性により、ついに彼は自分が進むべき道の選択を迫られる。
父ナディムドは自分に何を伝えたかったのか?
“世界を救ってくれ―――”
その言葉の真意を確かめるべく、バアルは自らの運命を知る旅に出ることを決意した。
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