12月30日。スペイン出張を終えた井之頭五郎(松重豊) は成田空港近くの【食堂・栗原軒】で独りメニューを眺めていた。店の娘(安藤サクラ)が運ぶ“鶏にんにく定食”や、定番“ラーチャンセット”に心奪われる中、五郎が選んだ定食は「肉朝鮮焼定食と生タマゴ」ピリ辛味の肉炒めでスタミナを充電し癒された。店を出て岐路に付くつもりが、翌日会うはずの福岡の商談相手・高橋正則(宇梶剛士)から、31日はどうしても外せない用事ができたから「今日来て欲しい」と連絡があり、急遽福岡へ。一時はどうなるかと思ったが無事仕事を終え、さらに大晦日前日に仕事納めと結果オーライだと思った矢先、茶道の先生とぶつかり、師匠から譲りうけた大切な茶器が割れてしまう。なぜか、五郎に非が有ると、師匠が茶器を手に入れた釜山へ行くことに…さらに、元日のイベントまでに、『同じ茶器を手に入れろ!』と無理難題を突き付けられる、タイムリミットは後1日。
失意の中でも空腹になった五郎は福岡市内で店を探すことに、住宅街を迷っていたら生簀がある【居酒屋・活海酒】を見つけ店中へ。そこには大将(六平直政)の雰囲気とかけ離れたワインセラーがあり…さらに「鴨の焼きナス巻き」と居酒屋とは思えないお通しが出てくる意外なお店だった。そんな中、五郎は本カワハギ1匹を丸々使った「カワハギ刺し」「カワハギの煮つけ」「カワハギの味噌汁」の定食と福岡ではポピュラーな「豚足の唐揚げ」さらに「高菜の油炒め」を頼む。五郎は一頻り食事を堪能し帰えろうとした時、お客と大将の会話が聞こえてきて元はフレンチをやっていたと聞き、追加で「ウニたっぷりクリームパスタ」を注文。居酒屋とは思えない本格的な濃厚パスタに大満足し店を後にする。
店を出た五郎に高橋から飛行機は満席だったから福岡から出航している高速船のビートルを手配したと連絡があり翌朝、釜山に向かうことに。
12月31日。船で釜山港に着いた五郎は釜山の港町を散策しながら、高橋が紹介してくれたチャンが経営する茶器屋に向かうが、割れた茶器と同じ商品は無く知り合いのお店なら有るのではと向かう。途中用事があるとチャンとは別れ釜山の街中で一人になってしまう。
1時間の足止めで、五郎は腹ごしらえをする為お店を探すことに。
ハングルの読めない五郎は幾つかの店舗で迷ったあげく、港町・釜山で食べるならと「※たこ料理」の看板に惹かれ【オリュットナッチポックム】に入る。メニューが分からない五郎は、他の客が食べていた鍋を指さし「ナッコプセ(タコのピリ辛炒め)」を注文する。
テーブルには韓国ならではおかずの行列「水キムチ」「白菜キムチ」「ニラキムチ」「もやしナムル」「もやしのスープ」「海藻春雨のサラダ」が並び、鍋が出来るまで堪能していた。
やがて、完成した鍋は辛みの奥に旨味が詰まった釜山ならではフライパン炒め料理で、途中セルフで見玉焼きを作り、ご飯に締めのうどんとお腹いっぱい堪能し店を出た。さらに、店前で目に入った屋台で売っていたのは「インオパン(鯉焼き)」日本のたい焼きに似たあんこが入った焼き菓子も食べ、指令の茶器探しに戻る。
31日・夜11時過ぎ。探していた茶器を先生に無事渡し令和最後の締めを福岡・博多名物ラーメンで終えるべく「屋台・順ちゃん」に立ち寄り至福の一杯を満喫し2019年を〆る五郎だった。
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