大阪・ミナミの露店で物を売り、裏では当たり屋として金を稼ぐ若者がいた。チンピラ然とした風体で眼光鋭いその男こそ、若き日の ”萬田銀次郎”(BOYS AND MEN・小林豊)である。
ヤクザさえも敵にまわし、命がけで金を稼ぐ銀次郎には、ある悲しい過去があった。
銀次郎が幼い頃、建設業を営む父・浩一郎が、巨大商社・阿久都商事の阿久都天勝による卑劣な詐欺行為により転落。100億円以上の負債を抱えた父親は自ら命を絶ち、そのショックで母親は病床に臥せることに。銀次郎は当たり屋をすることで母の入院費用を稼いでいた。
当たり屋をして瀕死の重傷を負った銀次郎は、ある日“長老”(関秀人)と呼ばれる老人に助けられる。阿久都への怨念を抱きながら、目的もなく生きていた銀次郎は、かつて当たり屋をした時に出会った心優しい女子高生・菜穂子が、阿久都の愛娘だったことを知る。銀次郎は彼女に近づいて阿久都に復讐することを決意するのだった。
「阿久都を叩き潰したい!」と訴える銀次郎に、長老は最高の頭脳集団を集めて「チーム銀次郎」を組織し復讐のための手助けをする。
そして5年後、ミナミの街に“萬城銀次郎”と名乗る男が姿を見せる。銀次郎の壮大な復讐が始まる。
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