出版社に勤めている「僕」(市原隼人)は、あるときからなぜか会社に行けなくなった。公園のベンチでボンヤリ過ごしていると、隣に座っていた老人(ミッキー・カーチス)に一匹の黒猫がすり寄ってきて餌をせがんだ。老人は翌日から施設に入るので、猫とは今日がお別れだと言う。それが、僕と猫・大吉との運命的な出会いとなった。そして僕は、猫については先輩の「妻さま」(中村ゆり)に支えられながら、大吉の世話に大奮闘。初めての猫との暮らしを通して、家族や社会との関係が少しずつ変化していくのだった…。
自由奔放に過ごす猫の生きざまに、現代を軽やかに生きるヒントを得て、日常の幸せに気づいていく男の物語。
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