「ちちるちるちる〜、スマートホンーっ♪」

　つまるところ、生来の機械音痴である妹が、スマホが欲しいと言い出した時から
　こうなってしまうことは、運命的に定められていたのかもしれなかった。

　妹が、僕のスマホをいじくって、とあるアプリが起動した。
　ぎゅるるんぎゅるるん音がして、妹自身がアプリになった。

　どうやら、新種のアプリケーションらしい——じゃなくて……ナニコレ。