就職試験に落ち続け、やりたいことを見失って弁当宅配のアルバイト生活をする上田一郎(工藤阿須加)。一郎は、伝説的塾講師だった祖父・大島吾郎(高橋一生)と塾経営のパイオニアだった祖母・千明(永作博美)の存在がプレッシャーで、教育の仕事に関心を抱きながらも素直に携われずにいた。
しかし、学校の授業に落ちこぼれ、塾にも通えない子どもたちの存在を知った一郎はついに心を動かされる。
吾郎の元を訪れた一郎は「みかづき」と名付けられた、新しい著作の原稿を渡される。そこには、半世紀にわたる吾郎と千明、そして、家族と塾の歴史が記されていた。
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