病におかされた青年が主人公。絶望した彼は病室を出、上への階段をのぼる。屋上のフェンスをのりこえようとした時、後ろから少女に声をかけられる。
「死んでも楽にはならないよ。」
そういった少女を追ううちに、青年はいつのまにか「雨月座」 というおばけ屋敷にたどり着く。 少女はそこの座長の娘であった。
偶然入った雨月座は迷路になっていて青年は出口を求めてさまようが、いつしか奇妙な世界へと入り込んでいく。
そこで青年は原作である「雨月物語」に出てくる 「吉備津の釜」 「浅茅が宿」 「菊花の約」 を話の主人公になって体験していく。 それは前世の彼であった。
物語を体験し、最後に捜し求めていた座長の娘に会うが、青年と座長の因縁や、娘の言った言葉の意味がそこで明らかになっていく。
more...