とある青年・転城銃夜（てんじょう じゅうや）は、
抜け殻のような日々を送っていた。
無気力そのもので週に 1日程度の日雇いバイト
でなんとか生活しているという彼は昔、
学生時代の頃に “KISS部” というサークルに入っていたらしいが、
何故か今はその記憶がほとんど残っていない。
その理由はいったい……そんなある日、不思議な女が銃夜の住居に訪ねてきた。
女は自分の名前を 九津八津（ここのつ やっつ） と名乗り、
銃夜と同じ学園の出身であることを告げ、
「昔、KISS部に入りたかったけど、あと一歩踏み出すことができなかった」
と告白してくる。そして八津は、さらに驚くべきことを銃夜に告げる。
自分は “キスをした相手の意識を、過去の時間軸に飛ばしてしまう”
という能力を持っていると言うのだ……
八津の不思議な力によって、銃夜の意識は、
KISS部にいた頃の過去へ飛ぶことになる。
果たして銃夜は、KISS部にいた頃に どのような日々を送っていたのだろうか…