気がつくとあなたは森の中を歩いていた。
ただ闇雲に歩を進めていると、浮かれた鼻歌が聞こえてくる。
音の方向に駆け出すと、広場に出た。
広場の真ん中には、真っ白なテーブルクロスをかけられた大きなテーブルが鎮座している。
テーブルの上には、ティーカップやティースタンドが所狭しと並んでいて、皿に乗せられた山盛りのお菓子の所為で、広場は甘い匂いに包まれていた。
「……あれ? お客さん?」
テーブルの脇には値札が付いたままの帽子を被った男が、ティーポットを持って立っていた。
「アリスだろう? ここに来た女はみんな『アリス』だと相場が決まってるんだ。
違うと言うなら、名前思い出してみなよ? ……ほら、もう思い出せない……」
場面切り替え無し!
あなたが不思議の国に迷い込んだ瞬間から始まる、淫靡なリアルタイムティーパーティーへようこそ!
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