衰亡の危機に瀕していたプロネア王国は、賢帝トキナ王の国政によって、存続を保つことに成功した。
しかし、問題は彼の跡取。一夫多妻制の文化をもつプロネアでは、トキナ王も数人の妻を抱え、5人の男児を次々に授かりましたが、その王子たちがどうにも締まらない愚息たちばかり。
そんな中、第6王子が生まれた。名前はレオン。レオンは健やかに成長し、彼に次期国王の期待をかける声もささやかれるようになった。
しかし、5人の兄王子は伝統を楯にとって王位継承権を譲ろうとしない。
大臣官僚たちを丸め込んだ兄王子たちに、トキナ王もうかつな物言いはできなくなった。
そうこうするうちに、レオンの元服を迎えることに相成ったのだが……。
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