俺は孝之、立原学園に通う1年生だ。そして俺は、ある意味人生の岐路に立たされていた。そう……親の決めた許嫁とやらが、この俺にいることが発覚したからだ!?しかも、その相手というのが、我が校の鬼の学生会長と呼ばれる篠原優乃というから、驚きもひとしおだ。
そんなある日、まだお互いに許嫁どころか恋人としてすら意識出来ない俺たちに、ウチの両親の冷酷な指令(^_^)が……。彼女の花嫁修業も兼ねて、家の世話をしてもらえと言うのだ。で、ウチの母親はそのまま俺を置いて、地方出張中の親父の所へ行ってしまうらしい。さすがに困った俺だが、彼女は「迷惑なの?」とじろりと睨み付け、そのまま居候を決め込んでしまう。い、いや……迷惑もナニも、まだ俺たち恋人ですらないし……
そんな俺の困惑をヨソに、ずんずんと同居の準備を進めてしまう彼女。そ、そりゃ俺だって、前々から美人だな~とか思ってたし、スタイルも抜群だし……こんなヒトが彼女になってくれたらって、思ってはいたけれど…でもこのキツイ性格じゃなぁ。しかし、そんな彼女の振る舞いが、少しずつ違ってきた。なんというか……些細なことで嫉妬したりして……でも、その後叱られた仔犬みたいな目でじっと俺を見つめたり……、
か、可愛いじゃないかっ!?………………そして俺は思いだした。彼女が……いや、優乃ちゃんと○○時代に逢っていたこと。「お嫁さんになってあげるね」……そんな彼女の言葉を。可愛いおじゃまキャラもエンジン全開で迫ってくるし、女の子は誰も彼もドミノ倒しモドキだし、もうハーレム状態だぁ・・・、大変だ、ホント。さあ、学校に、遊びに、そして青春に、頑張らなくっちゃあ!
数日後、ついに俺の母親が出発し、彼女との同棲が始まった。止まっていた俺と彼女の関係が……また動き始めたのだ。青春だぁぁぁ!
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