高校3年生の戸川博人(ヒロ)は同級生で野球部員の田辺順平、中学時代の同級生で暴力団構成員の坂詰五郎とバカをやったり、アルバイトで日々を過ごしているが、出来のいい兄・辰巳にコンプレックスを抱き、何事も無気力で卒業後の進路も決まっていない。しかし、ある日ひょんな事から知的障害を患う室岡仁(デク)、有名進学校に通う神谷勤と出会い、友人となるが彼らもそれぞれ悩みを抱えていた。博人は女子大生の新村萌香と出会い、好意を抱くが彼女は兄の恋人で重い病を抱えており、順平は同級生の安西加代子に片思いをしているが、当の加代子は博人の事が好きで、五郎は恋人のアリサの為に堅気になる事を考え、デクは家庭で疎まれている、一見恵まれていそうな勤も受験勉強のストレスや母の過干渉、有名女子校に通う令嬢・田畑瞳に片思いをするが彼女は家庭教師の子を身ごもっていた。 そんな彼らの抱える悩みや様々な事情が引き金となり、彼らは重大な事件を起こしてしまい社会の注目を集める。
野島伸司が脚本を手がけた1993年の『高校教師』、1994年の『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』と、このドラマを合わせて、一般的に『TBS野島三部作』という。後年の『聖者の行進』(1998年)などを含む場合は、『TBS野島伸司シリーズ』という。
同年代の若者5人を中心に、青春の過程で起こる様々な苦悩と葛藤を生々しく描いたこの作品は、現在の人気芸能人の出世作としても知られている。後年歌手として大ブレイクした浜崎あゆみの数少ない女優出演作のひとつでもある。全11回。
若者の青春群像劇として放映当時の1995年に大ブームを巻き起こし、平均視聴率は20.0%、第8回は最高視聴率23.2%(関東地区 ビデオリサーチ調べ)を記録した。
本放送では「罪を犯した登場人物が未成年であるにもかかわらず容疑者として実名・顔写真がニュースで公開される部分」を、ビデオ・DVD版では別のカットに差し替えている(ただし、未成年の容疑者を実名報道しても少年法には抵触しない。)。
後年、SMAPのメンバーである中居正広は本作を「慎吾が出てたドラマの中で一番好き」と絶賛している。
谷原章介の妻三宅恵美は、奇しくもこのドラマで谷原と兄弟役を演じたいしだ壱成の元妻である。辰巳(谷原)と破局した萌香(桜井)が後に博人(いしだ)と交際するというこのドラマのシナリオとは正反対のベクトルを辿る事象である。
第1回の放送では当時結成されたばかりのTHE HIGH-LOWSのライブ会場でロケが行なわれた。
主題歌にはカーペンターズが使用され、ベスト盤の売り上げも好調で、再びスポットが当たるきっかけとなった。
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