1972年1月9日 - 12月31日、フジテレビ系列にて放送。前作同様、企画製作は瑞鷹エンタープライズ。アニメーション制作は虫プロダクション。番組表によっては『新ムーミン』と表記されることもあった。大晦日が最終回となったアニメは、1966年の『鉄腕アトム』以来6年振り。この6年後に放送された『ペリーヌ物語』も大晦日に最終回となった。
主人公らの黒目を大きくする、道徳的なエピソードを増やしたことなどが、前作との違いである。また、オリジナルの話も多い。そのほか、前作では帽子が有って髪の毛が書かれておらず、帽子に花飾りをつけていなかったスナフキンの頭には、この作品からは、茶色の頭髪が描かれ、帽子も花飾りをつけている。
以後、1969年版と共に1970年代から1989年に通じて盛んに再放送され、ズイヨー(瑞鷹)の監修のキャラクターグッズも1989年まで制作されて周知されるに至った。しかし1990年から、トーベとラルスのヤンソン姉弟が関わって制作された『楽しいムーミン一家』(テレビ東京系列)が放送されると、フィンランドのトーベの姪でラルスの娘であるソフィア・ヤンソンの経営するムーミンの権利を統括する会社「ムーミン キャラクターズ社」から、「アニメーション『楽しいムーミン一家』を世界的に認め世界で放送し、アニメーション『ムーミン』の放映や、新ソフトの開発を認めない。」との意見があった。この時から旧作のアニメーション『ムーミン』は日本国内での再放送と新規の映像ソフト化がされていない。
なお、上記のキャラクターデザインの変更などは、「非輸出」を条件としたものだったが、実際には輸出された事例が存在する。21世紀初頭の現在でも台湾では繰り返し再放送が行われている。
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