9月23日。
その日、17度目の誕生日を迎えた篠崎一夜の元へ、一通のメールが届いた。
『Happy Birthday.
もし、君が運命を変えられるというのなら、
ささやかなプレゼントとして一度だけ、その権利をあげよう』
差出人の名前は『Unknown』。
当然ながら、一夜に心当たりはなかった。
いたずらのようなそのメールをきっかけに、”彼ら”の現実は動き出す。
何かを秘めた少年と、差出人を知るという人物。
そうして一夜は現実へと足を踏み入れる。
全てが変わった「その日」を、再び、やり直すために。
――さあ帰りましょう、現実(パラレル)へ。
more...