国際放映が製作した堺正章のシリーズのリメイク作品で、三蔵法師は同様に女優が演じている。2時間30分の単発ドラマで、物語は天竺に到着せずに終わったが、視聴率は26.9%を獲得。好評のため、翌年に連続ドラマとして唐沢寿明・牧瀬里穂主演で『新・西遊記』が制作された。 ビデオはバップからメイキングを映像特典にしたものが1994年に発売されていた。
旧シリーズが三蔵法師をあくまで美男子として描き通したのに対し、今作は女性の美しさを持つ男性でなおかつ、悟空の初恋の少女に似ているという設定にされている。そのため、男性であるはずの三蔵(実際は孫悟空が変身した姿)に猪八戒が体を迫ろうとするシーンがある。
悟空、八戒、悟浄は元は人間だった者が落ちぶれて妖怪の姿になった設定に変更されている。孫悟空は神通力を持ったが高慢なため猿に。猪八戒は、村の村長が妖怪の誘惑によって村を没落させて豚に。沙悟浄は、夢を見失った秀才が妖怪の誘惑により人殺しを重ねて河童にという設定である。
最強の敵は金角大王。旧作では改心するみこみのある妖怪以外は殺していたが、本作では殺生はしてはならないという三蔵の信条により、金角大王とその息子の銀角大王は瓢箪に封印され、それ以外の妖怪は二人が封印された後、逃げ去ったので、敵も味方も誰一人死んでいない。
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