本作は1993年にスペシャル番組として制作された本木雅弘・宮沢りえ主演版が好評だったため連続ドラマとして制作されたものだが、設定・キャストを一新したものであるため続編ではない。
堺正章版との差別化を図るため過去シリーズより大きく脚色している。登場する妖怪たちが一部を除き、妖怪の王・提婆達多配下の妖怪・羅刹女率いる妖怪軍団として組織化されており、全体的に提婆達多軍団との戦いに重点を置いている。
原作と堺正章版の玉龍に相当する白竜の人間体は堺正章版と異なり最初から登場。
沙悟浄、猪八戒、白竜は提婆達多配下の妖怪だったが、改心して三蔵法師のお供になったという設定。
沙悟浄と猪八戒は普段は人間の姿をしているが、緊急時には沙悟浄は河童、猪八戒は豚の妖怪の姿(着ぐるみ)に変身して戦う。第14話では、孫悟空の顔にメイクをした「斉天大聖」という形態が登場した。
堺正章版、本木雅弘版では描かれなかった天竺到着が本作でようやく描かれた。
主役の唐沢は過去のスタントマン経験を生かし、ほとんど吹き替えなしでアクションシーンを演じた。
特撮シーンは当時としては画期的なCGが多用された。
ビデオはバップから第1話を収録した第1巻のみが1994年に発売されていたが、現在は絶版されているため入手困難な状態にある。DVD化も現在されていない。
プロ野球ナイター中継による休止が多く、当初は全22話の予定であったが結果的に全17話で放送終了した。
一見中国ロケのような村の風景は、北海道登別市にある「中国庭園・天華園」という中国風テーマパークで撮影された。(現在は閉鎖されている)
more...