『風のハルカ』(かぜのハルカ)は、NHK連続テレビ小説2005年(平成17年)度下半期の作品である。シリーズ通算第73作目。
地元の環境資産を有効に活用したユニークな地域づくりで高い評価を受けた由布院温泉の成功と、逆にその成功ゆえに、今までの成功の資産を次世代に向けてどう継承し、発展するかが切実な課題となっている現状を物語の伏線とし、そこに崩壊した家族を再生するための家族ひとりひとりの試行錯誤の物語を重ねている。
舞台は、大分県由布市湯布院町と大阪府大阪市。脚本は、大森美香がこのドラマのために書き下ろした。脚本の大森以外にも制作統括は片岡敬司、音楽は本多俊之と、人気を博したNHK夜ドラ『ニコニコ日記』のスタッフが結集。ドラマ内で主人公たちの子供時代に放映されていたことになっている特撮ヒーロー「ガイセイバーZ」は、『ニコニコ日記』の中では木村佳乃演じる主人公が脚本を担当していた。
物語は、湯布院(実際は旧湯布院町内の由布院のみ)の父子家庭の下で貧しい生活を送ったハルカが、大阪の別れた母の元へ行き、やがて幸福の本当の意味を知って、家族の再生を目指すサクセスストーリー。なお、大分県が朝ドラの主要な舞台となったことは今回が初めてだった。
NHKでは、通常では最終回後約1ヶ月で行われる公式ホームページ閉鎖を、2006年7月31日まで延期するなどの配慮が見られた。2007年9月より2回に分けて完全版DVDが発売された。
2005〜06年の関東地区の平均視聴率は17.5%、最高視聴率は21.3%だった(ビデオリサーチ調べ)
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