キャッチコピーは「見るは天国、入るは地獄。」
大奥の最盛期でもある元禄期を扱ったこともあり、前作「第一章」の時代(三代将軍徳川家光と春日局の時代)からあまり月日が流れていないのにも関わらず、前々作(2003年版)以上に女性同士のドロドロした修羅場や駆け引きが随所に散りばめられた。
実在はしたものの、大奥に入ったという史料のない牧野安(「安子」は『三王外記』での呼称)を主役に置き、側用人柳沢吉保が将軍綱吉を恨んで殺意を抱いていたとするなど、史実から離れた様々な脚色が行われた。また、当時の俗説(徳川綱吉の死から幾ばくも経たぬうちに正室信子も後を追うように死んだため、「実は信子は綱吉と無理心中を謀ったのではないか」という説、柳沢吉保の子・吉里が綱吉の落胤とする疑惑)の取り込みもなされている。
平均視聴率は15.6%。11月24日放送は、3夜連続特別ドラマ『女の一代記』シリーズ「瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと」放送のため休止した。それにより生じたブランクのためか、徐々に上昇していた視聴率が一時伸び悩んでいる。
このシリーズでは、奥女中トリオは微妙に名前を変えて登場している(葛岡→葛原、吉野→美吉野、浦尾→秀尾)。
お笑い番組『めちゃ²イケてるッ!』でパロディ「山奥〜豚の乱〜」を放送したり、『新春かくし芸大会』でフジテレビの女子アナが大奥の舞台設定の上で芸を行ったりするなど、パロディ企画も多く製作された。また、ドラマ出演者が『めちゃイケ』のフジテレビ警察に出演し、上様役の谷原章介を「芸人哀れみの令」で逮捕している。保釈金の領収書の宛名を「上様」とするオチまでついた。その際、藤原紀香は「ここにいる全員は上様にイカれている。」と本人のキャラクターから想像できない発言をして笑いをさらった。
当ドラマから2014年10月期の『信長協奏曲』が放送されるまで、フジテレビ系列で放映されていた連続時代劇は途絶えていた。
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