関西テレビおよびフジテレビが得意としてきた、いわゆる「大奥」ジャンル物に当たる作品だが、江戸時代を通して取り上げておらず、以下の3部構成になっている。
第一部：春日局は自らが養育した徳川家光を次期将軍とすべく、お江の方の押す徳川忠長に対抗して様々な策謀を巡らせる…
第二部：密かに徳川頼方と恋仲になっていた江戸の町娘・お袖は、苦悩の末、八代将軍となった頼方(吉宗)を追って大奥に上がるが…
第三部：徳川家斉の時代、世継ぎを巡る陰謀から将軍の子供を次々暗殺する大奥総取締・滝川。大奥を追放された元側室・左京の局の懇願により、左京の方の子の乳母「松島」として大奥入りしたゆきえだったが…
関西テレビ、フジテレビの大奥物には共通して史実軽視の傾向が見られるが、このドラマは衣裳考証から人物考証までその傾向が更に加速されて、エンターテイメント性を重視する傾向が強い。第三部に至っては伊達騒動を元にした歌舞伎「伽羅先代萩」をネタにしている。
『徳川の女たち』（フジテレビ ライオン奥さま劇場 1980年）
2009年11月23日からHDリマスター処理を施された上でCSの時代劇専門チャンネルで再放送されている。
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