「あそこにいる男を誘惑してきて欲しいのです」
男は末瀬(すえせ)と名乗った。
引き締まった体躯と子供っぽい笑顔が、弁護士バッジと不釣り合いだ。
粗野な言葉遣いがその印象をさらに強くする。
「例えば着物……、今ならあんたのスカートの中に手を入れて、こうして太ももをまさぐるとか……もっと上の方にも……、指を這わせるとか……」
「あいつに命令されて来たんだろ? いついかなる時でも、どんな場所でも絶頂に達することが出来るようにってな……」
「いやらしい音が聞こえるだろ? あんたの二つの穴が俺を誘っている音だぜ?」
「中指一本だけ入れてやる。力を抜けよ、息を吐きながら……。あんたの呼吸に合わせてゆっくり入れてやる……」
「ケツが真っ赤だぜ……ッ。そんなにいいのか? そんなにぶたれながら俺のモノをくわえ込むのがいいのか……ッ」
初対面の男と対峙したときに訪れる戸惑いと不安。
しかし、彼がもたらすあからさまな責めの言葉と時おり見せる優しさが、貴女の心と肢体を分離して上下左右と揺さぶり続ける。
そして、末瀬からもたらされたご主人様の心の断片。貴女は何かに気づきはじめていた。
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