PC-98の格闘ゲームブームの先駆者となった、フォレストからリリースの2D格闘ゲーム。海外発売版は「Metal&Lace」。
舞台は近未来。惑星開発用遠隔操作ロボット「SI-LHOUETTE(シルエット)」同士を戦わせるというストーリーです。ロボット(シルエット)同士の対戦ということもあって、キャラクターによって、体躯や動きなどに、極端な違いがあるのが特徴。主人公とそのライバルが操るシルエットのみ女性タイプで、あとは無機質なロボット。6体のキャラを勝ち抜いていきます。主人公を含めると全7キャラですね(ちなみに、後程発売されたFM-TOWNS版では更に2体追加されて、全9キャラとなっています)。
それでゲーム性のほうなのですが、それなりに頑張っている出来だと思います。操作性はお世辞にも良いとは言えませんが、動かして動かせないレベルではありません。また必殺技コマンドはかなり単純で「クレセントシュート →+PK同時押し」、「サンダーブレイク ジャンプ中↓+PK同時押し」といった具合。それでも、コマンド受け付けに癖があり、少々出難かったですが。
個人的に好きだったのが主人公のシルエット・ミミが持っている「背負い投げ」。コマンドが「相手の攻撃を受ける瞬間にPK同時押し」ということでいわゆる返し技です。慣れるまでタイミングが厳しいですが、決まったときの爽快感は一際でしたね。
綺麗なご褒美グラフィックばかりが取り沙太されてましたが、PC先駆けのゲームとしても、ギリギリ合格点。PC-98最初の格闘ゲーム「クイーン・オブ・デュエリスト」と共に、パソコン格闘ゲームの先駆者として歴史に名を残す作品となりました。
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