飯野さんと言えば、『UFOロボ グレンダイザー』の原型となった劇場版『宇宙円盤大戦争』の劇画調作画が有名です。
それまでも『佐武と市捕物控』や『タイガーマスク』、『赤き血のイレブン』、『空手バカ一代』など、70年代劇画調作品の作画監督として活躍してこられました。
元々は、テレビアニメの黎明期から、東京ムービーの『ビッグX』や『オバケのQ太郎』、虫プロの『鉄腕アトム』などに参加されたベテランです。
その後、東映動画からの依頼で韓国に渡り、現地で『キャプテンフューチャー』や『銀河鉄道999』、テレビスペシャルの『大恐竜時代』などの作画監督を担当し、現場を指導しながら奮闘されてきました。
向こうでは、ご自身の会社であるスタジオルックと、太陽動画の合弁会社として、サンルックを設立され、手塚プロのカラー版『鉄腕アトム』、東京動画の『宇宙大帝ゴッドシグマ』、日本アニメーション(土田プロ)の『釣りキチ三平』、国際映画社の『ななこSOS』など、まだアニメーター不足だった当時のアニメ界に貴重な戦力として、各作品のローテーションを担われていました。