第3週
とにかく前に
10月17日(月)~10月22日(土)
米軍による本土への空襲によって神戸の家を失ったすみれ(芳根京子)は、疎開先の近江で姉のゆり(蓮佛美沙子)とつらい生活を送っていた。義兄の潔(高良健吾)が戦地から帰ってきたことをきっかけに、神戸に帰って夫の紀夫(永山絢斗)を待つことにしたすみれだったが、戦後の混乱期で預金をおろすことも制限される中で、生活に困窮していく。持っているものを売ってしのごうとするすみれだったが、潔にこれからは自分で仕事をして自分の力で生き抜かねばならないと諭される。新しい道を模索したすみれは、幼い頃からなじみの靴屋・麻田(市村正親)の店の一角で、手作りの手芸品の販売を開始する。しかし、趣味の品が売れることはほとんどなく、悩ましい日々を送るすみれ。ある日、客の一人で外国人通訳のジョンの依頼を受け、妻・エイミーと会うことに。エイミーから外国式のおむつの存在を知ったすみれは、昔、外国人を相手に育児の講習会を開いていた看護婦の明美(谷村美月)を思い出す。外国式のおむつの作り方を教えてもらおうと、神戸中の病院をしらみつぶしに訪ねながら明美を探すすみれ。そして、ついに明美をみつけるのだが……。