紅い雪が降る夜、全てが始まった。
運命の時を迎えた者達、その数は七人。
身体の何処かに聖痕を発現させ、強大な力を手に入れてしまう。
ある者は剣を、ある者は槍を、ある者は弓を……
武器を使い、彼らは世界へと干渉することが出来る。
だが、七人の中に一人だけ……全員の命を狙っている者がいるという。
彼らが世界の法則を乱す力を手に入れてしまったから。
故に世界は『世界』として、彼らを止めなければならない。
それが七人のうち、一人に与えられた使命。
そして、その期限はたった24時間。
世界はバランスを失い、輪廻の輪から離れるだろう。
逆に残された六人は『世界』を見つけ出し、その命を奪わなければ……聖痕の力に喰われ、朽ち果ててしまう。
それが彼らに与えられたルール。
偽りの信頼、偽りの愛情、偽りの約束……
それぞれは生き残るため、手段を選ばない。
そう、これはゲーム。
七人がお互いを疑い、殺し合い、たった一人の敵を見つけ出すゲーム。
そして、たった一人で六人の敵を殺すゲーム。
全てはそこへ繋がる。
紅い雪に彩られた世界――
最後にノベリストを撃つのは誰か?
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